「何が悪い?」現金払い派の若者 キャッシュレス決済を利用しない理由  

最近は「現金で買い物をすることはほとんどない」というキャッシュレス派の人も増えましたよね。
その一方で、意外と根強い現金払い派。
レジ列で遭遇した現金払い派の人に対して、ちょっとイライラした経験がある人も多いかも…?

特に不思議なのが、現金で支払いをする若者がいることです。
若い人はキャッシュレス化に対して順応力が高そうなのに、なぜ現金払いを選択するのでしょう?

そこで、若者が現金払いを利用する理由を調査。
現金払い派に対するイライラの回避方法についても考えてみました。

目次

現金払い派の若者は意外と多い?

現金払い派の若者ってそんなにいるのかな?

19歳以上の年代にくらべて、18歳以下の若者はキャッシュレス決済の利用経験率や利用頻度が低いという調査結果があるそうです。

19歳以上は大きな世代差なし

実は、19歳以上のキャッシュレス決済利用率に大きな世代差はないようです。

株式会社DIGITALIOが運営するデジタルギフト「デジコ」が最近1か月以内のキャッシュレス決済利用経験率を調査した結果、「19~25歳」「26~49歳」「50歳以上」の各世代とも6割後半から7割後半の間と大きな差はありませんでした。

ちなみに利用経験率が高かったのは「26〜49歳」「50歳以上」「19〜25歳」の順。
なんとなく若ければ若いほど利用率が高いのかと思っていましたが、そういうわけでもないようですね

18歳以下は現金払い派が優勢

その一方で、18歳以下のキャッシュレス決済利用経験率は43.8%にとどまっています

さらに、直近1か月の現金払いとキャッシュレス決済の利用頻度の調査では、各世代のうち18歳以下の若者だけが明らかに現金払いに偏る結果に

やはり、若者には現金払い派が意外と多いといえそうです。

出典:「Z世代の金銭事情は?キャッシュレス決済の利用実態を徹底調査」(デジタルギフト「デジコ」)
著 東村龍樹氏
https://digi-co.net/blog/generation-z-financial-situation/
(2023年11月13日に利用)

まとめ
  • 18歳以下の若者は、19歳以上の年代よりも直近1か月以内のキャッシュレス決済利用経験率や利用頻度が低いという調査結果があります。
  • 「19〜25歳」の年代についても、26歳以上の人たちよりキャッシュレス決済の利用経験率が比較的低かったようです。

若者の現金払い派が意外と多い理由は?

若者世代は、ほかの世代にくらべてキャッシュレス決済の利用が少ない傾向があるんですね。

理由はなんだろう?

若者に現金払い派が意外と多い理由には、

  • クレジットカードを持っていない
  • 管理の問題など、親の目から見て不安がある

などが考えられるようです。

クレジットカードを持っていない

クレジットカードは多くの場合18歳以上から所持することができます。
しかし、30代以上の世代にくらべて、20代はクレジットカードの所有率が比較的低いという調査結果があるようです。

出典:「クレジットカードの平均利用額はいくら?保有者の年代・地域別に大調査」(らいふくのーと)(西日本シティ銀行)
https://blog.ncbank.co.jp/posts/423
2023年11月13日に利用

クレジットカードを所持していない人は、所持している人よりキャッシュレス決済の利用頻度が低いという調査結果もあるといいます。

キャッシュレス決済にはクレジットカード以外にもいくつかの方法がありますが、クレジットカード所有の有無は若者に現金払い派が多い理由の1つといえそうです。

管理の問題など、親の目から見て不安がある

18歳から20代前半の若者といえば、まだ学生も多い年代です。
社会人として独り立ちを迎えていない場合、キャッシュレス決済の利用には保護者の意向もかかわっていると推測できます。

おそらく、子どもにキャッシュレス決済を利用させることについて慎重な考えを持っている保護者も多いのではないでしょうか。
そこには、子どもに管理を任せる不安があるのかもしれません。

スマホ紛失の不安

たとえば、使い慣れると便利なバーコード決済。
スマホ1台あれば買い物を済ませることができます。
その一方で、スマホ1台なくしただけで大きな被害につながる可能性も

ロックをかけていなかったり突破されたりした場合、バーコード決済を不正利用されてしまう恐れもありますよね。
子どもがスマホを紛失せずに責任を持って管理できるかどうか、保護者は慎重に判断しているはずです。

大人の立場からするとスマホを放置するような場面はあまり考えられませんが、学生に聞いてみるとスマホを入れた鞄ごと置いてその場を離れることもなくはないとか…。
ちょっとぞっとしてしまいますよね。

使いすぎの不安

また、使いすぎを防止できるかという不安もあります。
現金が手元になければ買い物ができない現金払いに対して、キャッシュレス決済はいつどこにいても手軽に買い物ができてしまいます。

親の知らないうちにチャージを繰り返し、気がつけば使った金額がお小遣いの額を超えていたなんてことも起こり得るでしょう。

これを防止するために「子どもにはチャージを禁止している」「あらかじめ一定の金額をチャージしたプリペイドカードを管理させている」といった家庭もあるようです。

まとめ
  • クレジットカードの所有率が比較的低い点は、若者に現金払い派が意外と多い理由の1つと考えられます。
  • 子どもが責任を持って管理できるかどうか保護者に不安がある点も、若者に現金払い派が意外と多い理由の1つと考えられます。

結局、現金払いの何が悪い?

たしかに若者に現金払い派が多いのも納得できるかも。

キャッシュレス決済派の人が現金払い派に対してイライラするのはなぜだろう?

現金払い派に対して迷惑と感じる理由の多くは、レジ列などで待たされた経験があることのようです。

現金払い派は後ろの人を待たせることが多い?

現金払いの何が悪いのか?
SNSの投稿やウェブ上の意見を調べてみたところ、やはりもっとも目につくのは「待たされるのが迷惑」という声です。

たしかに、スムーズに進めば「ピッ」のひと手間で終わるキャッシュレス決済にくらべて、現金払いは時間がかかることも。

実際に、

  • レジで前に並んだ人が現金払い。小銭を数えながら1枚ずつ取り出すので時間がかかる。
  • バスを降りるとき、現金払いの人が両替を始めて後ろに並んだ人全員が待たされる。

といった経験から不満を漏らす人が多いようです。
混雑しているときや急いでいるときなどは特に迷惑に感じてしまいますよね。

まとめ
  • 支払いの列で待たされた経験があることが原因で、現金払い派を迷惑と感じる人が少なくないようです。

現金払い派に対するイライラ、回避方法はある?

若者をはじめ現金払い派にも理由があるんでしょうね。
とはいえ、やっぱり列で待たされるとイライラしてしまうことも。

現金払い派に対するイライラ、回避方法ってありますか?

相手の行動を変えることはできないため、自分の考え方や行動で回避を目指すことになりますね。

気の持ちようとして

  • お互い様と考える

行動として

  • 利用するタイミングを選ぶ
  • 利用する店を選ぶ

などの方法が考えられるでしょうか。

お互い様と考える

実は、現金払い派からも「キャッシュレス決済の人が遅くて待たされた」という声はあがっています。
たとえば、

  • 前に並んだキャッシュレス決済の人、チャージができてなくて時間がかかってる。
  • キャッシュレス決済の人が精算機でエラーを出して待たされてる。

といった経験がある現金払い派は、結構多い様子。
場合によっては、現金払いの列のほうが進みが早かったなんてこともあるとか…。

案外、待たされることがあるのはお互い様なのかもしれません。
現金払い派でもキャッシュレス決済派でも、できるだけスムーズに支払いを済ませられるように準備しておければいいですね。

利用するタイミングを選ぶ

お互い様とはいっても、疲れているときや急いでいるときに並んだレジ列で、のんびり現金を数え始められるとため息が出そうになっちゃいますよね。
気持ちに余裕がないタイミングでの買い物を避けるのも、対策の1つかもしれません。

利用する店を選ぶ

そうはいっても買い物に使える時間は限られるという忙しい人もいます。
その場合は、セルフレジやセミセルフレジが充実している大型店を利用するのもいいかもしれません。

レジが1つしかない小型店で、時間のかかるお客さんに遭遇してしまうと逃げ場がないですよね…。
空いた精算機に次々誘導してもらえるシステムのセルフレジやセミセルフレジなら、万一時間のかかるお客さんがいても比較的スムーズにお会計できそうです。

まとめ
  • キャッシュレス決済派の人が、現金払い派の人を待たせているケースもあるようです。
  • 気持ちに余裕のないタイミングでの買い物を避けるのも、イライラを回避する方法の1つです。
  • 空いた精算機から誘導してもらえるシステムの大型店を利用するのもいいでしょう。

まとめ

  • 18歳以下の若者は、19歳以上の年代よりも直近1か月以内のキャッシュレス決済利用経験率や利用頻度が低いという調査結果がある
  • 「19〜25歳」の年代についても、26歳以上の人たちよりキャッシュレス決済の利用経験率が比較的低かった
  • クレジットカードの所有率が比較的低い点は、若者に現金払い派が意外と多い理由の1つと考えられる
  • 子どもが責任を持って管理できるかどうか保護者に不安がある点も、若者に現金払い派が意外と多い理由の1つと考えられる
  • 支払いの列で待たされた経験があることが原因で、現金払い派を迷惑と感じる人が多い
  • キャッシュレス決済派の人が、現金払い派の人を待たせているケースもある
  • 気持ちに余裕のないタイミングでの買い物を避けるのは、現金払い派に対するイライラを回避する1つの方法である
  • 空いた精算機から誘導してもらえるシステムの大型店を利用する方法もある

若者に現金払い派が意外と多いのも、理由を知ると納得。
大人でもセキュリティ面などちょっと不安はありますもんね。

現金払いでもキャッシュレス決済でも、できるだけスムーズに会計できるよう準備を心がけようと思います。

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