リニアの停車駅は関西にもできる?京都を通らない可能性があるって本当?

静岡県知事の交代でリニア中央新幹線が注目されましたね。
知事の交代は静岡での工事着工に影響するのでしょうか。

そんなリニア中央新幹線ですが、関西にも停車駅はできるのでしょうか?
できるとすればその場所は京都?大阪?

リニア中央新幹線が関西のどこを通る予定なのか調べてみました。

目次

リニアの停車駅は関西にもできる?

リニア中央新幹線がすべて開通すれば、関西にも停車駅ができる予定です。

そもそもリニア中央新幹線って、どこからどこまで走る予定なんでしょう?

リニア中央新幹線の走行区間

リニア中央新幹線とは、東京都と大阪市を時速500kmで結ぶ新幹線です。
つまり、リニア中央新幹線が走るのは、東京ー大阪間ですね。

大阪まで走る計画ですから、全線開業が実現すればリニアは関西を通ることになります。

リニア中央新幹線の停車駅

東京と大阪を結ぶ新幹線なので、全線で開業すれば大阪にリニアの停車駅ができるのは間違いありません。

少なくとも1つは関西にもリニアの停車駅が設置されるようですね。

まとめ
  • リニア中央新幹線は東京ー大阪間を走る予定です。
    そのため、大阪にリニア中央新幹線の停車駅ができるのは確かです。

大阪以外にリニアの停車駅ができるのは関西のどこ?

関西のどこにリニアの停車駅ができるのか、大阪以外はまだ確定していません。

えっ。
まだ決まってないんですか?

ルートの計画はありますが、詳細の確定はまだなんです。
関西の停車駅が確定していない理由について、詳しく説明しますね。

関西の停車駅が確定していない理由

リニア中央新幹線の開業順序

①品川ー名古屋間
②名古屋ー大阪間(関西を通るルート)

リニア中央新幹線は、以上の順で開業を計画しています。
名古屋ー大阪間は、品川ー名古屋間が開業してから建設される予定です。

関西を通る名古屋ー大阪間の開業はまだ先のことなので、停車駅も確定まで進んでいないんです。

先に開業を予定している品川ー名古屋間の停車駅は、以下のとおり具体的な設置予定が出ています。

品川ー名古屋間で予定されている停車駅
  • 品川駅
  • 神奈川駅(仮称)
  • 山梨県駅(仮称)
  • 長野県駅(仮称)
  • 岐阜県駅(仮称)
  • 名古屋駅
まとめ
  • リニア中央新幹線の関西を通るルートは開業がまだ先なので、大阪以外の停車駅は詳細が確定していません。

関西を通るリニアのルートは決まっている?

名古屋から奈良市の付近を通って大阪に至るのが、現在計画されているルートです。

奈良?ちょっと意外です!
まだ確定ではないんですか?

確定とはされていませんが、現在のところ奈良市付近を通るルートが有力なのは確かです。

2023年12月には、奈良県内で停車駅やルートの詳細を決めるための調査が始まりました。
これが、開業に向けた大きな前進だと言われています。

関西では京都も有名だけど、京都は通らないのかな?

まとめ
  • リニア中央新幹線の名古屋ー大阪間は、現在のところ奈良市付近を通るルートの採用が有力です。

リニアが京都を通る可能性はある?

今のところ、リニア中央新幹線が京都を通る可能性は低いといわれています。

なぜ可能性が低いといえるのか、詳しく説明しますね。

リニアが京都を通る可能性が低い理由

先に触れたように、現在計画されているのは奈良市のあたりを通るルートだからです。

事業主体のJR東海は計画を見直す意思を示していないので、今のところルートが変更される可能性は高くありません。

逆に、現地調査が始まったことで奈良市付近を通るルート開業に向けて前進したと言う人もいます。

京都を通るルートが選ばれなかった理由

リニア中央新幹線の計画が京都を通らないルートで進められているのは、カーブで走行速度が落ちる可能性があるからだと言われています。

京都を通るルートと奈良を通るルートをくらべたとき、直線に近いのは奈良を通るルートですよね。
直線に近いルートとカーブしたルート、どちらがスピードを落とさず通過できるかは明らかです。

速さが特徴のリニアですから、できるだけスピードを落とさず走行できるルートを選択したいのではないでしょうか。

なるほど。
でも京都の人はそれでいいのかな?

まとめ
  • 奈良市付近を通るルートを見直す話は出ていないため、今のところリニア中央新幹線が京都を通る可能性は低そうです。
  • 京都を通るルートを採用した場合、カーブでスピードが落ちるのを心配されているようです。

リニアが通らないことを京都側は納得してる?

京都側は、京都を通るルートに変更するよう訴え続けています。

やっぱり納得していないんですね!

先に触れたようにすでに奈良県で現地調査が始まっていますが、ルート変更を求める京都側の立場は変わらないようです。

でも、京都を通るルートはカーブでスピードが落ちる可能性があるんですよね?

京都側は、デメリットを上回るメリットがあると考えているのでしょうね。
京都側が主張している3つのメリットをご紹介します。

京都側が主張するメリット

京都側が主張するリニアが京都を通る場合のメリット

①大きな経済効果が見込める
②利用者の利便性が向上する
③日本の未来のためになる

メリット① 大きな経済効果が見込める

京都側の試算によると、京都を通るルートを選択した場合の経済効果は奈良を通るルートを上回るといいます。

過去には、京都を通るルートの経済効果を奈良市付近を通るルートの約2倍と試算したこともあります。

経済効果には、在来線の利用者の増加や宿泊費が含まれるそうです。

京都駅を通るルート年間810億円
奈良市付近を通るルート年間420億円
京都市が試算した経済効果(2014年)

出典:リニア経済効果で「奈良の倍」とする京都市試算に奈良県知事は…(産経ニュース)(https://www.sankei.com/article/20140314-IOQ2TPJBQZNIBMTQHUA62R6RBY/)

メリット② 利用者の利便性が向上する

リニア中央新幹線が奈良市付近を通るより、京都を通ったほうが便利で利用者の利益になるというのも京都側の主張です。

メリット③ 日本の未来のためになる

ブランド力が高く世界の人が訪れる京都を通るルートの選択は、日本の未来のために有効であると京都側は考えているようです。

出典:京都・奈良対立のリニア「大阪まで延びない」説(東洋経済オンライン)(https://toyokeizai.net/articles/-/32593)
出典:リニアを、京都へ。(京都府リニア中央新幹線推進協議会)(http://kyoto-linear.com/about_linear)

まとめ
  • 京都側は、経済効果などのメリットを主張して京都を通るルートへの変更を訴えています。

リニアが開業するのはいつ?

リニア中央新幹線は、品川ー名古屋間の開業が少なくとも2028年以降になりました。

関西を通る名古屋ー大阪間の開業は、さらに先になります。

2027年中の開業を断念

もともとリニア中央新幹線は、2027年中の品川ー名古屋間開業を目指していました。
しかし、静岡などの工事の遅れを理由に2027年中の開業を断念しています。

工事の完了は10年後?

2027年の開業に間に合わなかったリニア中央新幹線。
では、工事完了は具体的にいつごろになるのでしょう?

2024年4月の時点では、工事の完成までに約10年を要するとされたようです。

しかしその後、工事の着工を認めていなかった当時の静岡県知事が辞職。
状況が変わったことで、工事の進展が期待されています。

10年後だとしたら2034年か。
関西を通るルートが開業するのはさらに先の話なんですね。

まとめ
  • リニア中央新幹線の開業予定は、品川ー名古屋間が少なくとも2028年以降。
    関西を通る名古屋ー大阪間はさらに先になります。
  • 工事の完成は2034年になるとも言われています。

まとめ

  • リニア中央新幹線は東京ー大阪間を走るので、大阪に停車駅ができる予定である
  • 関西を通るルートは開業がまだ先なので、大阪以外の停車駅は詳細が確定していない
  • 名古屋ー大阪間は、現在のところ奈良市付近を通るルートの採用が有力である
  • 京都を通るルートは、カーブによるスピードダウンの不安がある
  • 今のところルートの見直し予定はなく、リニア中央新幹線が京都を通る可能性は低い
  • 京都側は、経済効果などのメリットを主張して京都を通るルートへの変更を訴えている
  • リニア中央新幹線の開業予定は品川ー名古屋間が少なくとも2028年以降で、関西を通る名古屋ー大阪間はさらに先である

2034年の自分や両親の年齢をつい考えてしまいました。
名古屋ー大阪間のスムーズな開業に向けて、関西は一枚岩になれるでしょうか?

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