電動キックボードが免許不要になったのはなぜ? いつから免許不要で公道を走行できる?

街で見かけることも増え始めた電動キックボードですが、車のドライバーや歩行者からは事故を心配する声も上がっていますよね。

これまで、電動キックボードで公道を走るには運転免許が必要でした。
ところが、今後は規制が緩和され、運転免許も不要になるとか。

事故を心配する多くの声をよそに、いったいなぜ規制が緩和されることになったのでしょう?
免許不要になるのはいつから?

電動キックボードに関連した交通ルールの改正について、調べてみることにします。

目次

電動キックボードの公道走行が免許不要になったって本当?

公道を走る電動キックボードが怖いってSNSでも話題になっていました。

それなのに、規制が緩和されて免許がいらなくなったって本当なんですか?

一部電動キックボードの走行が、免許不要になるのは本当です。

すべての電動キックボードが免許不要になるのではなく、定められた条件を満たした場合に限ります。

これまで必要だった免許が不要に

これまでは免許が必要だった

これまで、電動キックボードを公道で運転するには運転免許が必要でした。
電動キックボードが車両として扱われていたからです。

電動キックボードはその性能によって、自動二輪車(バイク)または原付バイクに該当するとされてきました。
最高速度が15キロ以下の実証実験用のものを除き、運転にはヘルメット着用の義務もありました。

今後は条件を満たせば免許不要に

ところが、今後は条件を満たした電動キックボードに限り、公道での運転に免許が不要になるといいます。
これまで着用義務があったヘルメットも、自転車と同じ「努力義務」に代わります。

公道を免許なしで走行できる条件は、最高速度が時速20キロ以下の性能であることなど。
条件にあてはまる電動キックボードは、16歳以上であれば無免許で運転できるようになるそうです。

電動キックボード、いつから免許不要?

新しいルールが適用されるのは、2023年の7月1日以降です。
今年の7月1日に、改正された道路交通法が施行されたからです。

この改正で、これまで原付バイクと同じ扱いだった電動キックボードは、新しく区分が変わりました。

時速30キロ程度のスピードが出せる電動キックボードの運転には、7月1日以降も運転免許とヘルメットの着用が必要です。

まとめ
  • 2023年の7月1日以降、一部電動キックボードの公道走行が免許不要になります。
  • 免許不要で走行できる電動キックボードには、最高速度が時速20キロ以下などの条件があります。

電動キックボードの公道走行、なぜ免許不要になった?

そもそも、なぜ免許が不要になったの?

電動キックボードの性能に合った交通ルールがあらためて定められたからです。

それぞれの性能に見合う交通ルールを整理した結果、自転車程度の速度しか出ないものには自転車同様に免許不要のルールが適用されたということです。

性能に応じた交通ルールの見直し

電動キックボードには自転車程度の速度しか出ないものもあります。
しかし、自転車程度の性能の電動キックボードも、これまでは原付バイクに該当すると区分されてきました。

この区分を見直し、性能に応じて分類し直すことになったようです。

出典:「くるまのニュース」(2022年5月11日更新)
   加藤久美子氏著
   (https://kuruma-news.jp/post/506463)
   (2023年7月25日に利用)

一部電動キックボードは自転車と近い扱いに

その結果、自転車程度の速度しか出ない電動キックボードの区分が変わり、自転車と近い扱いが適用されることになりました。

自転車同様、走行するのに免許は不要、ヘルメット着用は努力義務になります。

自転車よりも速いスピードが出せる電動キックボードは、また別の区分になります。
こちらの走行には、今後も運転免許が必要です。

自転車にはない条件もある

自転車と近い区分に代わったとはいえ、電動キックボードは自転車とまったく同じルールで公道を走行できるわけではありません。

一部の電動キックボードはたしかに無免許でも運転できますが、公道の走行にはナンバープレートの装着自賠責保険の加入が必要です。

まとめ
  • 電動キックボードの公道走行に免許が不要になったのは、電動キックボードの性能に合った交通ルールがあらためて定められたからです。
  • 一部電動キックボードは自転車と近い扱いになりましたが、自転車とまったく同じ条件ではありません。

ルールを変えたのは、電動キックボードを普及させるため?

なんだか電動キックボードを普及させるために、わざわざルールを変えたように思えるけど……。

警察庁によれば、電動キックボードの普及を目的に交通ルールの改正がおこなわれたわけではないといいます。

一部電動キックボードが免許不要になったのは、あくまでも性能に応じてルールを整理した結果だそうです。

道路交通法の改正は、電動キックボードの普及が目的ではなかった?

ルール改正は電動キックボード普及のため?

電動キックボードの公道走行に不安を訴える声は少なくありません。
にもかかわらず、電動キックボードの規制緩和ともとれる道路交通法の改正は進められました。

電動キックボードを普及させるためのルール改正だったのではないか? と疑いを持つ人が出てくるのも自然なことかもしれません。

警察庁は否定

今回の道路交通法の改正について記者からの質問を受けた警察庁は、電動キックボードを普及させるためのものではないと回答しているようです。

免許不要のルールが適用されることになったのは区分を見直した結果であり、規制緩和を目的に改正が検討されたわけではないそうです。

道路交通法の改正が検討された経緯

ではなぜルールを改正することになったのでしょうか?

警察庁の説明によれば、電動キックボードの性能や大きさに応じた交通ルールを定めることについて、有識者検討会から提言があったそうです。

警察庁も、性能にそってルールを定め直すことでこれまでわかりにくかった電動キックボードの交通ルールが明確になり、広く伝わりやすくなると考えたとか。

そうして、新たな区分と交通ルールの検討が始まったようです。

出典:「くるまのニュース」(2022年5月11日更新)
   加藤久美子氏著
   (https://kuruma-news.jp/post/506463)
   (2023年7月25日に利用)

まとめ
  • 警察庁によれば、電動キックボードの普及を目的に交通ルールの改正がおこなわれたわけではないようです。

電動キックボードの普及に利権が絡んでいることはない?

警察庁の説明に納得できるようなできないような……?

電動キックボードが普及すると誰かが得をするなんてことはないですよね?

電動キックボードの規制緩和ともとれる道路交通法改正に疑問を持つ人は多く、利権が絡んでいるのではないかという声が上がっているのは確かです。

利権を疑う声

タレントのほんこんさん

自身のYouTubeチャンネルで電動キックボードについて言及したほんこんさん。
電動キックボードの走行に免許は必要と考えているようです。

電動キックボードの危険性やヘルメットの着用に触れたほんこんさんは、利権の存在を疑う発言もしています。

納得いく説明が必要?

SNSにも、電動キックボードの規制緩和に利権が絡んでいるのではないかと疑う声が上がっています。
警察庁の説明が広く伝わっていない、または納得できるものではないのかもしれません。

電動キックボードに関連した道路交通法を改正した理由について、あらためてわかりやすい説明があればいいのですが。

まとめ
  • 電動キックボードに関連した道路交通法の改正について、利権が絡んでいるのではないかと疑う声が上がっているようです。

電動キックボードが普及すると、どんなメリットがある?

電動キックボードが普及することで、私たちにメリットってあるのかな?

電動キックボードの普及には、複数のメリットがあると考えられているようです。
その一部が、環境問題や高齢化社会の問題に対する取り組みにつながる点です。

CO2の排出が少ないから環境への負担が小さい

CO2(二酸化炭素)の削減は、私たちが取り組まなければならない環境問題の1つです。
電動キックボードは、自動車にくらべてCO2の排出量が少ない点が環境問題における大きなメリットといえるでしょう。

徒歩や自転車だと少し遠い場所への外出には、これまで自動車を利用せざるをえませんでした。
今後、自動車の代わりに電動キックボードを利用する人が増えれば、CO2排出量の削減が期待できます。

高齢者の新しい移動手段の可能性を広げる

高齢者の自動車事故のニュースがたびたび報じられます。
運転に不安を感じる高齢者の方が、自ら運転免許を返納することもあるようです。

長い距離を歩くのが難しいうえに自動車も使えないとなると、移動手段に困ることも増えるはず。
操作が簡単で免許もいらない乗り物があれば、高齢者の助けになるのではないでしょうか。

さらに新しい乗り物の導入につながる

足腰の弱い高齢者に電動キックボードが最適な乗り物だとは思えません。
しかし、電動キックボードが普及に成功すれば、また次の新しい乗り物の導入につながる可能性も考えられます。

実際に、電動キックボードなどのシェアリングサービスを手がける会社では、自動車よりコンパクトで、電動キックボードより安定感のある3輪・4輪の乗り物の導入を目指しているそうです。

もちろん、これらのメリットも、電動キックボードが安全に走行できる乗り物でなければ意味がありません。
運転者も周囲の人も安心できる乗り物であるために、考えることはまだ多いのではないでしょうか。

出典:「&GP」(2023年7月15日更新)
   増谷茂樹氏著
   (https://www.goodspress.jp/columns/542513/)
   (2023年7月25日に利用)

まとめ
  • 電動キックボードが普及して自動車の代わりになることが増えた場合、CO2の排出量削減につながる可能性があります。
  • 電動キックボードが普及に成功した場合、高齢者の移動を助けるまた新しい乗り物の導入につながる可能性があります。

まとめ

  • 2023年の7月1日以降、一部電動キックボードの公道走行が免許不要になった
  • 免許不要で走行できる電動キックボードには、最高速度が時速20キロ以下などの条件が定められている
  • 電動キックボードの公道走行が免許不要になった理由は、電動キックボードの性能に合った交通ルールがあらためて定められ、一部が自転車と近い扱いになったからである
  • 警察庁は、電動キックボードの普及を目的に交通ルールの改正がおこなわれたわけではないと回答している
  • 電動キックボードが免許不要になった道路交通法の改正について、利権が絡んでいるのではないかと疑う声が上がっている
  • 電動キックボードの普及がCO2の排出量削減につながる可能性がある
  • 電動キックボードの普及がまた新しい乗り物の導入につながり、高齢者の新しい移動手段になる可能性がある

いかがだったでしょうか。
電動キックボードが免許不要になった理由に納得できたでしょうか?

せっかく便利な乗り物ですから、安全に利用できるようになってほしいですね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次