藤井聡太さんの現在の段位は?10段や9段になるにはどんな条件が必要?

将棋界の若きスター、藤井聡太さんの名前が先日もニュースをにぎわせていましたね!
勝ち星を積み重ね、さまざまな記録を塗り替えていく姿には、将棋に詳しくない人たちも引きつけられていることでしょう。

藤井聡太さん

将棋をよく知らない場合、わかりやすい評価の基準といえば「段」や「級」になるかと思います。
輝かしい活躍を続ける藤井聡太さんの段位は、現在何段ぐらいなのでしょうか?
非常に気になります!

そこでこの記事では、

  • 藤井聡太さんの現在の段位
  • 次の段になるにはどんな条件を満たす必要があるのか?

といったことについて調べてみました!
将棋に詳しくない人にもわかりやすい内容となっています。

目次

藤井聡太さんの現在の段位は何段?

藤井聡太さんの段位は、現在九段だそうです!

将棋の世界では、通常「九段」は「くだん」と読まれるようですね。
書道やそろばん、柔道などで昇段試験を受けたことがある人には、「九」という数字のすごさがなんとなくわかるのかもしれません。

史上最年少で九段に

藤井聡太さんが現在の段位である九段に昇段したのは、2021年7月3日のこと。
このとき、藤井聡太さんは18歳と11か月でした。

私たちはこれまで幾度となく「藤井聡太さんが史上最年少記録を更新」というニュースを目や耳にしてきましたが、九段昇段ももちろん史上最年少で達成!
今までに10代の若さで九段まで駆け上がった人はいなかったそうですよ。

羽生善治さんの九段昇段は23歳

ほかの有名な棋士の方は何歳くらいで九段になっているのでしょうか。
「棋士」とは、いわゆる将棋のプロ。
将棋を職業としている人のことで、読み方は「きし」だそうです。

羽生善治(はぶ よしはる)さんという棋士の名前を聞いたことがある人もいるかもしれません。
先日、藤井聡太さんと対局していた人です。
現在は52歳、藤井聡太さん同様中学生で将棋のプロになったすごい人です。

その羽生善治さんが九段に昇段したのは、23歳のときだそうです。
実はもっと前に九段に昇段するための条件を満たしていたのですが、当時のルールの問題で23歳での昇段となったとか。
ルールを含め、さまざまな状況が現在とは異なるのかもしれません。

とはいえ、藤井聡太さんが九段に昇段した18歳という年齢のころ、羽生善治さんはまだ五段。
やはり藤井聡太さんの昇段スピードは、かなり速いといっていいのではないでしょうか。

以上のように、
藤井聡太さんは、史上最年少の18歳という若さで九段まで昇段しています。
将棋に詳しくなくても、藤井聡太さんのすごさがなんとなく理解できる気がしますね。

藤井聡太さんが9段になるには、どんな条件が必要だった?

最年少でスピード昇段した藤井聡太さん。
9段になるにはどんな条件をクリアする必要があったのでしょう?

将棋で九段に昇段するための条件には、以下の4つがあります。

  • 「竜王」というタイトルを2回獲得
  • 「名人」というタイトルを1回獲得
  • タイトルを合わせて3回獲得
  • 八段に昇段後、公式戦で250回勝利

この4つすべてをクリアしなければならないのではなく、どれか1つの条件を満たすことができれば九段昇段となるそうです。

将棋の昇級は、大会優勝やタイトル獲得などで決まる

習い事や部活動で、昇級・昇段試験を受けた経験がある人もいると思います。
私も、子どものころ書道教室で昇級試験を受けていました。
私の通った教室では、提出した作品を審査していただいた結果で昇級が決まった記憶があります。
将棋の場合は、やはり将棋の対局で残した成績が昇級の条件になるようです。

昇級条件にあたる将棋の成績例

  • リーグ戦や大会で優勝する
  • タイトル戦の挑戦権を得る
  • タイトルを獲得する
  • 公式戦で規定の数の勝利をおさめる

将棋界には、8つのタイトルがある

昇段条件にある「タイトル戦」とは、タイトル(称号)を争う将棋の大会のこと。
将棋界にはこのタイトル戦が8つあるそうです。

8つのタイトル戦

竜王戦・名人戦・王位戦・叡王戦・王座戦・棋王戦・王将戦・棋聖戦

※読み方:叡王(えいおう)、棋王(きおう)、棋聖(きせい)

たとえば「王将戦」というタイトル戦で勝利すると、「王将」という称号を獲得することができます。
藤井聡太さんの場合であれば、「藤井聡太王将」と呼ばれるようになるわけです。

現在のタイトル保持者に勝負を挑んで見事勝利をおさめると、タイトル獲得。
また、タイトル保持者が挑戦者に勝利してタイトルを防衛した場合も、獲得数に数えるそうです。

九段の昇段条件の難しさ

では、九段に昇段するための条件をクリアすることは、どのくらい難しいのでしょう?
前述のように、九段になるための条件には、タイトルを複数回獲得するというものがあるようです。
そもそも、タイトルをひとつでも獲得するのが非常に難しいこと!
まず、挑戦権を得るために厳しい戦いがあり、それを勝ち抜いたうえで今度は現タイトル保持者に挑戦して勝利しなければならないからです。
それを3回ですから、簡単にクリアできる条件ではなさそうです。

「竜王」と「名人」はなぜ2回や1回で昇段できる?

その他のタイトルは3回獲得が必要なのに、「竜王」と「名人」はそれぞれ2回、1回でいいのはなぜでしょう?
それは、「竜王」と「名人」が、8個あるタイトルのなかでも格上というあつかいだからなのだとか。
竜王戦は賞金がもっとも高く、名人戦は歴史が古いのだそうです。

藤井聡太さんがクリアしたのは「タイトル3回獲得」の条件

藤井聡太さんは、九段昇段のための4つの条件のうち、「タイトルを合わせて3回獲得する」という条件を満たして九段昇段を決めたそうです。

藤井聡太さんが九段昇段時に獲得した3つのタイトル

  • 17歳で初タイトル「棋聖」を獲得
  • 18歳で「王位」のタイトルを獲得
  • 18歳11か月で「棋聖」の初防衛を果たし、合わせて3回目のタイトル獲得

以上のように、藤井聡太さんは、

・「竜王」というタイトルを2回獲得
・「名人」というタイトルを1回獲得
・タイトルを合わせて3回獲得
・八段に昇段後、公式戦で250回勝利


という九段昇段のための4つの条件のうち、「タイトルを合わせて3回獲得」をクリアし、九段に昇段したそうです。

藤井聡太さんが10段になるための条件は?

見事最年少で九段に昇段した藤井聡太さん。
となれば、次に目指すのはもちろん十段ですよね!
10段になるための条件はどうなっているのでしょうか。

ちなみに、将棋の世界では、段位の表記に漢数字を使用するのが通例なのだとか。
そのため、この記事でも「九段」「十段」と表記することにします。

藤井聡太さんが十段になるための条件ですが、

現在のところ不明です。

いったいどういうことなんでしょう?
実は、将棋の最高段位は九段なのだとか。
そうなんです。

なんと、将棋に十段はないそうです。

将棋の最高段位は九段

将棋のプロの世界では、四段から九段までの段位が設けられているそうです。
三段以下は、奨励会といってプロになるための養成機関に所属している人たちの段位・級位なのだとか。
つまり、現在のところ、藤井聡太さんが目指す次の段位はないということになります。

十段の新設が提案されたこともある

「十段」を新しくつくってはどうかという提案をした人もいます。
「ひふみん」という愛称で親しまれている加藤一二三(かとう ひふみ)さんという引退した棋士をご存知でしょうか。

加藤一二三 九段

藤井聡太さんが更新した最年少記録のいくつかは、この加藤一二三さんの記録でした。
さらに、タイトルを8回も獲得しているのだとか。
加藤一二三さんも、段位は九段です。

この加藤一二三さんが、現在の九段の上に、新たな段位を設けるべきだという主旨の発言をしています。

現在、60人を超える棋士が九段に昇段。
同じ九段の棋士でも、通算成績はさまざまなのが現状です。
加藤一二三さんは、自分だけの話ではなく、ずば抜けた実績を残している幾人かの棋士のためにもと、十段の新設を提案したそうです。

以上のように、
現在のところ将棋に九段より上の段はなく、藤井聡太さんが十段になるための条件は不明ということになります。
今後、十段が新設されることはあるのでしょうか?
もしも新設された場合は、藤井聡太さんが最年少で昇段するのかもしれません。

まとめ

  • 藤井聡太さんの段位は、現在九段である
  • 藤井聡太さんが九段になるには、「『竜王』というタイトルを2回獲得」「『名人』というタイトルを1回獲得」「タイトルを合わせて3回獲得」「八段に昇段後、公式戦で250回勝利」という4つの条件のうちいずれかをクリアする必要があった
  • 藤井聡太さんは、タイトルを合わせて3回獲得するという条件をクリアして九段に昇段した
  • 現在のところ将棋に九段より上の段はなく、藤井聡太さんが十段になるための条件は不明である

この記事では、わかりやすいように「藤井聡太さん」と書きましたが、現在藤井聡太さんの正式な肩書きは「藤井聡太竜王」になるそうです。
将棋界では、タイトル保持者の場合タイトル名が肩書きになるからです。
タイトルを保持していない場合の肩書きは、段位になります。
しかし、「藤井聡太九段」と呼ばれる日は、まだ随分先のことになりそうですね。

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