【ワールドカップ】サッカーモロッコ代表メンバーに有名選手はいる?強い理由は?

ドイツ、スペイン、クロアチアと、強豪国を相手に堂々と渡り合った日本代表チーム。
その活躍を日本中が見守った2022年サッカーワールドカップカタール大会は、もうすぐ準々決勝が始まります。
試合中継が早朝や深夜に及ぶせいで寝不足になってしまっている方も多いのではないでしょうか。

今年のワールドカップで俄然注目を集めているチームがモロッコ代表です。
モロッコ代表は、日本と同様に強豪国を相手にしながらグループステージを1位で通過し、世界を驚かせました。
グループステージではFIFA世界ランキング2位のベルギー代表に勝利。
先日の決勝トーナメント1回戦では、同じく格上のスペイン代表をも撃破しています。

多くのサッカーファンの予想を覆す活躍を見せるモロッコ代表。
いったいどうしてこんなに強いんでしょうか。
実はメンバーに有名選手がいる?
それとも監督に秘密が?
モロッコ代表の強さの理由を調べてみました!

目次

モロッコ代表はなぜ強い?強豪国相手に臆せず戦えるのはなぜ?

クロアチア、ベルギー、スペイン。
モロッコ代表は強豪国と続けざまに対戦していますが、格上のチームを相手に臆することはないのでしょうか?

実は、モロッコ代表に招集された選手の中には、ヨーロッパをはじめとした海外のクラブに所属している選手が大勢いるんです。
彼らは、普段からチームメイトや対戦相手に世界のトップ選手がいる環境でプレーをしています。
そのため、ワールドカップでどんな相手と対戦しようとも消極的になることなく、堂々と自分たちの力を発揮できているのではないかといわれています。

モロッコと聞いてサッカーが強い国というイメージが浮かぶ人はあまりいないかもしれません。
しかし、実は代表チームには海外のリーグでプレーしている選手がズラリと並びます。
先日おこなわれたスペイン戦で先発したメンバーの所属チームがこちらです。

選手名【所属チーム名(所属リーグ名※国)】

(GK)
ヤシン・ブヌ【セビージャFC(ラ・リーガ※スペイン)】

(DF)
アクラフ・ハキミ【パリ・サンジェルマンFC(リーグ・アン※フランス)】
ヌサイル・マズラウィ【FCバイエルン・ミュンヘン(サッカー・ブンデスリーガ※ドイツ)】
ナイフ・アゲルド【ウェストハム・ユナイテッドFC(プレミアリーグ※イングランド)】
ロマン・サイス【ベシクタシュJK(スポル・トト・スュペル・リグ※トルコ)】

(MF)
ソフィアン・アムラバト【ACFフィオレンティーナ(セリエA※イタリア)】
アゼディン・ウナヒ【アンジェSCO(リーグ・アン※フランス)】
サリム・アマラー【スタンダール・リエージュ(ベルギー・ファースト・ディビジョンA※ベルギー)】

(FW)
ハキム・ツィエク【チェルシーFC(プレミアリーグ※イングランド)】
ソフィアン・ブファル【アンジェSCO(リーグ・アン※フランス)】
ユセフ・エン=ネシリ【セビージャFC(ラ・リーガ※スペイン)】

どうでしょう?
プレミアリーグやセリエAなどの有名なリーグ名は、あまりサッカーに詳しくなくても聞いたことがあるのではないでしょうか。
多くのトップ選手がプレーしている世界でも最高峰に近いレベルのリーグです。

さらに、DFのアクラフ・ハキミがいるパリ・サンジェルマンFCは、あのネイマール(ブラジル代表)やメッシ(アルゼンチン代表)が所属しているクラブ。
ヌサイル・マズラウィが移籍したブンデスリーガのFCバイエルン・ミュンヘンは、人気や実力を兼ね備えた「ビッグクラブ」の一端を担っているチームです。

つまり、モロッコ代表には、普段から世界のトップ選手がひしめく環境に身を置く選手が何人もいるということです。
常にその状態で戦っているのであれば、ワールドカップの対戦相手が強豪国と呼ばれるチームでもスター選手を擁しているチームでも、必要以上に臆することはないかもしれませんね。

このワールドカップで新時代を築いたといわれる日本代表も、いまや海外でプレーする選手がチームの大半を占めるようになりました。
同じようにモロッコの代表選手たちも、世界各地に散らばって、世界のトップ選手たちと戦っていたわけです。
相手がベルギーであろうとスペインであろうと、モロッコの選手たちは恐れることなく自分たちの仕事ができたのでしょう。

モロッコ代表はなぜ強い?実は優秀な選手がそろっているって本当?

前述したように、モロッコ代表には海外の強豪チームに所属している選手が招集されています。
世界でもトップレベルのチームに所属し、さらにそこで活躍できるような才能ある選手が何人もいるのがモロッコ代表なんです!

なかでも、DFのアクラフ・ハキミやMFのソフィアン・アムラバトが注目選手として挙げられることが多いようです。
また、スペインとのPK戦で大きな活躍を見せたゴールキーパーのヤシン・ブヌにも注目が集まっています!

アクラフ・ハキミ(DF)

DFのアクラフ・ハキミは、スペイン出身の選手です。
モロッコ人の両親を持つためスペインとモロッコ両方の国籍を取得していますが、モロッコ代表としてプレーすることを選択しました。
ワールドカップの舞台でモロッコ代表として対戦したスペインに勝利するなんて、アクラフ・ハキミ選手本人も予想していたでしょうか?

スペインでサッカーを始めたアクラフ・ハキミは、まずレアル・マドリードのトップチームに昇格を果たし、ブンデスリーガで経験を積んだのちビッグクラブであるセリエAのインテルに移籍しました。
そして現在はパリ・サンジェルマンFCに所属しています。

レアル・マドリード、インテル、パリ・サンジェルマンなんて、なんともすごい経歴ですね!
サッカーに詳しくなくても所属したクラブ名を聞いただけで、アクラフ・ハキミ選手が世界レベルで優秀な選手であることが想像できてしまいます。

アクラフ・ハキミは、スペインとのPK戦で勝負を決めるシュートを成功させたモロッコ代表4人目のキッカーでした。
あのゴール真ん中に決めた1本です。
24歳の若者は、度胸も満点のようです。

ソフィアン・アムラバト(MF)

グループステージを3試合戦い、さらに決勝トーナメント1回戦を終えて、ここまでモロッコの失点はわずかに1点のみ!
MFとしてモロッコの堅い守備を支えるのがソフィアン・アムラバト選手です。

オランダ出身のソフィアン・アムラバト選手は、FCユトレヒト(オランダ)のユースに加入後、トップチームの勝利に貢献できる選手に成長。
同じオランダ国内のビッグクラブであるフェイエノールトに移籍したのち、国外に出て現在はイタリアのACFフィオレンティーナに所属しています。
ワールドカップの前にもソフィアン・アムラバト選手に関心を寄せるクラブはあったようですが、今大会で高い評価を得てさらに注目が集まっているとか。

ソフィアン・アムラバト選手の強みは豊富な運動量。
無尽蔵の体力で動き回り、チームの守備に大きく貢献しています。
相手チームからボールを奪う回数は代表チームトップを誇るとのこと。
準々決勝で当たるポルトガルは先日の試合でスイスから6点を奪っています。
攻撃力の高いポルトガルに勝利するには、ソフィアン・アムラバト選手の活躍が不可欠といえそうです。

ヤシン・ブヌ(GK)

スペインとのPK戦で好セーブを連発し、一気に注目が集まったのがモロッコ代表のゴールキーパー。
勝利に沸くチームメイトから監督とともに胴上げされていましたよね!
彼が、モロッコの守護神ヤシン・ブヌ選手です。

現在31歳のヤシン・ブヌ選手、代表選手としても経験豊富なのかと思いきや、実は前回のワールドカップロシア大会ではレギュラーをつかめず出場機会もなかったとか。
その後移籍したスペインのクラブチームでレギュラーの座をつかむと、1試合あたりの平均失点がリーグで最も少なかったGKに贈られる「サモラ賞」を受賞するほどの活躍を見せたそうです。

モロッコ代表でもスタメンで試合に出場するようになったヤシン・ブヌ選手は、今回のワールドカップでも正GKとしてモロッコのゴールを守っています。

モロッコ代表はなぜ強い?W杯直前に監督が変わったって本当?

実はモロッコ代表、今年8月に代表チームの監督が解任されているんです。
ワールドカップ開幕まで残り3か月という時期のことでした。
しかし、監督交代を断行した結果、主力選手の復帰により戦力がアップ。
モロッコ代表の快進撃が始まりました。

ワールドカップ直前にして監督を解任するなんて、よほどの事態だったと予想できますね。
前任の監督は一部の選手との間に信頼関係を築くことができなかったようです。
独自の考えをもとに選手の選出や起用をおこなった結果、プレミアリーグでプレーしているハキム・ツィエクや現在FCバイエルン・ミュンヘンに所属しているヌサイル・マズラウィなどの選手が冷遇される事態に。
ふたりとも今回のワールドカップでは全試合スタメンで出場している主力選手です。
監督交代がなければ彼らは代表に選出されずワールドカップにも出場していなかったかもしれないとは。
当然ながら批判の声が高まり、ワールドカップ開幕直前での監督解任劇となってしまいました。

この解任された前監督が、2019年から3年にわたりモロッコ代表を指揮していたヴァヒド・ハリルホジッチ監督です。
この名前に聞き覚えがある方も多いでしょう。
そうなんです、日本代表の監督を務めていたあのハリルホジッチ監督です。

ハリルホジッチ監督、実は日本代表でもワールドカップ出場決定後に解任されています。
このときも、選手との信頼関係を築けなかったことが解任理由のひとつとして報道されていましたね。

ハリルホジッチ監督解任後、モロッコ代表の指揮はワリド・レグラギ現監督に託されました。
レグラギ監督は、冷遇されていたとされるハキム・ツィエクやヌサイル・マズラウィを再び代表チームに招集します。
主力選手が戻ってきたため、モロッコ代表の戦力は回復。
チームを指揮した期間は短いながら、スペイン戦で選手たちに胴上げされるレグラギ監督の姿を見ると、チームの良好な雰囲気をつくることにも成功しているようですね。

モロッコ代表にとって、ワールドカップ直前の監督交代はチーム状態を好転させたようです。
こうして、強豪国を次々撃破する強いモロッコ代表がワールドカップで注目されることになるんですね。

まとめ

  • サッカーモロッコ代表にはヨーロッパをはじめとした海外のクラブに所属している選手が多く、普段からトップ選手たちとリーグ戦を戦っている
  • サッカーモロッコ代表にはアクラフ・ハキミやソフィアン・アムラバトのように世界でもトップレベルのチームで活躍している有名選手が招集されている
  • サッカーモロッコ代表はワールドカップ開幕直前に監督が交代しているが、その結果主力選手がチームに復帰して戦力がアップしたとされる

格下のチームが格上のチームを破る大番狂わせ、いわゆる「ジャイアントキリング」は大会を盛り上げますよね!
日本代表もそうだったように、モロッコ代表もこのワールドカップを面白くしている立役者だと感じます。
準々決勝もまた相手は強豪国ポルトガル。
モロッコ代表はトーナメントをさらに勝ち進むことができるでしょうか!?

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