料理初心者ほどマスターしたい、料理を作る順番についてお伝えします。
一汁三菜と言われるように、日本人の食卓は昔からたくさんの器がならぶイメージです。
一人暮らしなら簡単なおかずと米だけでもよかったのですが、家族がいるとそうもいきませんよね……
ほぼ料理をしてこなかった私も、最初は段取りが悪くご飯作るのに1時間以上かかっていました。
仕事から帰ってきて1時間キッチン…これが毎日続くの⁉︎と絶望したものです。
実は、料理をする「順番」を意識するだけで劇的に時間短縮になります。
基本の料理手順と、ちょっとでも楽においしいご飯を作るコツを紹介していきます。
ぜひ記事を読んでみてくださいね!
基本の料理手順をマスターする
料理は、時間がかかるものから作っていくのが基本です。
1.ご飯
2.おかず
3.味噌汁
4.サラダ
5.副菜
工程のちょっとしたポイントも併せて紹介しますね。
1.ご飯を炊く
ご飯は炊き上がりに40分程度かかります。
最初に炊飯器をセットしてから、料理に取り掛かりましょう。
「ご飯の炊き上がりまでにおかずを終わらせる!」と、ちょうどいいやる気スイッチにもなりますよ。
2.おかずを作る
食卓のメインになるおかずは、調理に時間がかかるものが多いです。
特に煮物や焼き魚はある程度時間がかかります。
火にかけておけば手が空くので、他の調理に移ることができますよ。
メインのおかずに必要な食材だけを出せば、混乱しないですみます。
少し注意したいのが肉料理です。
炒めた肉は加熱すると、かたくなってしまいます。
一度固くなったお肉は柔らかくなりません。
おかずの調理が終わったら、このタイミングで一度調理器具やトレーなども片付けると、キッチンをすっきり使うことができます♪
3.味噌汁やサラダを作る
お味噌汁は、具材を切って火にかけるだけと調理工程がシンプル。
冷めても温め直しができるので、おかずを作っている隙間にさっと作ることもできます。
サラダも、作る手順が少なく隙間でできる料理です。
作ったあと時間があるようでしたら、冷蔵庫に保管して置きましょう。
生ぬるいサラダはおいしくないですよね……
食べる直前に取り出すことで、シャキッとしたサラダが楽しめます。
4.副菜を作る
献立の中でも、副菜はなかなか決められず悩みがちですよね。
副菜こそ、工程の少ないものにしてみてはいかがでしょうか?
- 野菜を茹でてドレッシングをかける
- ささっとバターソテーにする
- 昨日のご飯の残り物を添える
冷蔵庫にあるもので気軽に用意できますよ。
電子レンジをフル稼働する
最初は「料理で電子レンジを使うの?」と抵抗を感じるかもしれません。
電子レンジは立派な調理器具です!
具材を耐熱皿に入れて、レンジにかければそれでおしまいです。
時間になったら勝手に止まるので、焦げ付きの心配もありません。
有名料理研究家さんたちも、SNSでこぞってレンジレシピを紹介しています。
★山本ゆりさんインスタ★
★リュウジさんインスタ★
どちらも、電子レンジ料理だけをまとめたレシピ本まで出していますよ。
レンジだけで簡単に1品できてしまうので、フル稼働させちゃいましょう!
メイン料理はコンロで、副菜はレンジで作るようにすれば、同時に2品完成します。
レンジは温めるだけではないですよ!
レンジのポテンシャルにきっと驚くはずです。
簡単で難しい⁉︎自宅ラーメンの手順
簡単料理の代表であるお家ラーメンですが、実はタイミングが難しいんです!
タイミングがずれると、ぬるく、麺も伸び伸びになってしまいます……
母はよく自宅ラーメンを「猫舌ラーメン」と言っていました。
自宅ラーメンのコツはお湯をたっぷり使うこと!
1.麺を茹でる鍋
2.スープ用のお湯を沸かす鍋
少なくとも2つは鍋が必要になります。
スープは麺が茹で上がる直前に作ります。
あらかじめスープを作ってしまうと、ぬるいラーメンになってしまうので要注意です!
ラーメンどんぶりも直前までお湯を張って温めておきましょう。
どんぶりが冷たいままスープを作ると、あっという間に熱を奪われてしまいます。
麺が茹で上がったら、
- 素早くどんぶりのお湯を捨てる
- スープを作る
- 麺を入れる
この3ステップをスピーディにこなせば、熱々ラーメンを楽しむことができますよ!
麺が茹で上がった後に、スープを作り始めるとどんどん麺が伸びていきます。
スープ用のお湯は、麺を茹でるのと同時に沸かし始めてください。
麺が完成する1分〜30秒前にスープ作りに着手すれば、うまくいきますよ!
複数人分一度に作るときはお湯切れに注意してくださいね。
こんなにいるのかな?くらいの量を沸かしておけば安心です。
手際よく料理するためのコツ
料理に慣れていないうちから、一度にたくさんのおかずを短時間で作るのは至難の業。
最初から一汁三菜にこだわると、料理作りがしんどくなってしまいます。
もっと料理をシンプルに考えてみてはどうでしょうか?
献立は一汁一菜で十分
料理に慣れていない人ほど、完璧な献立にしなければ、と身構えがちです。
でも、ちょっとだけ肩の力を抜いてみませんか?
ここでおすすめなのが、料理研究家・土井善晴さんの提言する「一汁一菜」の献立です。
一度にたくさんの品数を用意するのはなかなか大変です。
それが毎日毎食となると、料理が嫌になってしまうかもしれません。
土井さん曰く「ご飯、具沢山の味噌汁、漬物で日本人は十分満足できる」とのこと。
シンプルなご飯は、素材の味も楽しめるので一石二鳥です。
ちょっと時間に余裕があればもう一品おかずを足す、くらいの感覚でいると気持ちが楽になりますよ。
一品ずつ作っていい
順番を考えて効率よく作るのは、実際にやるとなかなか大変です。
初心者は1つ1つ丁寧に作った方が、結果的に早くおいしいご飯ができることもあります。
効率を考えたり、同時進行で進めようとすると、逆に調理器具やら食材でキッチンが散らかってしまいます!
散らかったキッチンで作業してますます段取りが悪くなる……という負のループにおちいるかもしれません。
料理教室では、一度に何品か並行して作りますよね。
段取りよく作っていきますが、具材があらかじめ用意されていたり、何人かで分担してしていたりと既にレールが敷かれた状態です。
家で一人で頑張るのとは状況が違うんです!
料理教室の感覚で家のキッチンに立つと、パニックになってしまいます。
家によってはコンロが1つしかなかったり、狭かったり…スペースに悩まされることも。
いくつもの料理を作るのが物理的に難しいことだってあります。
「一つ一つ作って食事の前に温め直す」くらいの気持ちでいるのがちょうどいいですよ。
順番を工夫して効率よく作っていくのは、料理に慣れ始めた人向けと言えるでしょう。
経験を積むうちに、アクシデントにも対応できるようになっていきますよ。
まずは手をひろげずに、コツコツとやってみましょう。
まとめ
少しでも料理の時間が短縮できるよう、基本の手順とコツをお伝えしていきました。
- 基本は「ご飯→おかず→味噌汁・サラダ→副菜」の順番で作る
- ラーメンは難敵!たっぷりのお湯と麺の茹で上がりのタイミングでスープを作るのが肝!
- 電子レンジを使えば、1品自動で完成
- 最初は一汁一菜のシンプル献立を、丁寧に作っていくのもアリ
つい、品数を増やそうと気合を入れてしまいますが、最初からがんばると料理がどんどん負担になってしまいます。
経験を積めば、少しずつ手際も良くなりますよ。
気負わずに、シンプルなご飯から始めてみてくださいね。