バスや電車などの公共交通機関に比べて割高なタクシー、ハイヤー。
しかし、時間に関係無く好きな場所へ送迎してくれる存在は非常に大きいのではないでしょうか。
そんな便利な乗り物であるタクシー、ハイヤーですが、この2つの違いを知っていますか?
この記事ではタクシーとハイヤーの違いを解説、実際に働くなら給料がいいのはどちらなのか、タクシーやハイヤーが向いている人についても調べてみました。
ハイヤーとタクシーの違いは?
一緒くたにされがちなタクシーとハイヤーですが、実は違います。
違いを見ていきましょう。
乗車時による違い
【タクシー】いつでも乗ることができる
タクシーは、予約が入っていない車両であれば路上で見かけたタクシーでも即時乗車することができます。
近くの道路をタクシーが走っていない場合でも電話やアプリを通じて現在地まで迎えに来てもらうことができるのでとても便利ですよね。
【ハイヤー】予め予約が必要
一方でハイヤーは、目的地・利用時間を予め決めて車両を予約しておく必要があります。
1日を通して送迎が必要な用事の場合などはハイヤーを使うことでスムーズに移動ができます。
なので、ハイヤーを利用する場合は事前に予定が決まっている場合に使われることが多いです。
終電により電車が無くなった場合や、短距離の移動だけど天気が悪いから歩くのは嫌!という時に使われるのはタクシーなので、それぞれで若干違う役割がありますね。
支払い方法で見るタクシーとハイヤーの違い
【タクシー】降車時に料金を支払う
タクシーは乗った場所から目的地に着くまでの距離や時間で料金が決まります。
精算はタクシーを降りる時に行われます。
なので、乗っている時間が短いほど、移動する距離が短いほど料金は安く抑えられます。
逆をいうと、目的地が遠い場合には精算料金が高額になるため、公共交通機関を利用できる場合はそちらを利用したほうが料金は安く済みます。
また、タクシーを利用する時間が遅かった場合には通常時の2割増しで料金がかさむ深夜料金システムを取り入れているタクシー会社も多く、やはりタクシーは割高というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
深夜料金システムを設けていない会社もあるようなので、ここは会社によってまちまちです。
【ハイヤー】事前に料金を支払う
先ほどの項目でもお話したとおり、ハイヤーは事前に予約していないと利用することができません。
予めハイヤーを使用する時間などを決め、それに伴った料金を事前に支払うシステムです。
タクシーと違うのは、送迎場所やそれに伴った時間で料金が変動しないので、予め予定が決まっている場合はハイヤーを使用するほうが予算を組みやすいかもしれません。
車種や接客も違う?タクシーとハイヤー比較
タクシーとハイヤーでは、利用目的が変わってくるので車種や接客も異なってきます。
調べてみました。
タクシー
タクシーは歩合制のため、とにかく数多くお客さんを乗せることに重きをおいています。
接客に関してもハイヤーとは違い、会社側で念入りに接客スキルを身につけるわけではないので、運転手さんによって接客態度がまばらになる傾向があるようです。
中には、急ぐあまり危ない運転をするタクシーの運転手さんもいます。
タクシーの車種については、以下のようなものが一般的なようです。
- クラウンコンフォート
- セドリック
- プリウス
ハイヤー
ハイヤーは、タクシーとは違い一組のお客さんに契約時間内すべて付きっきりで接客をします。
利用するお客さんの客層も役員などの社会的地位の高い方が多いため、接客レベルも非常に高いです。
そういった方を送迎する機会が多いハイヤーは、使用される車種も高級車である場合が多いです。
- アルファード
- ハイセース
- センチュリー
- BMW7シリーズ
4人以上が乗車できるアルファードやハイエースをはじめ、センチュリーやBMW7シリーズなど4人乗車できるタイプの車種もあり、人数によって異なる高級車が用意されています。
大切な人をおもてなしをするならハイヤーを利用するほうが良いかもしれませんね!
給料がいいのはどっち?
どちらもお客さんを送迎する仕事だけど、給料がいいのはどっちなんだろう?
平均年収や待遇などについて調べてみました。
※会社により異なります。
タクシー
平均年収 300万円
ハイヤー
平均年収 500万円
200万円も違うんですね!
こちらの年収は全国の平均であり、地方の場合はもう少し少ないかもしれません。
どちらも固定給に歩合制が追加されるため、どこまで年収を伸ばせるかは本人の頑張り次第といえます。
普通自動車第二種運転免許が必要
タクシーやハイヤーを仕事にする場合に必要になってくるのは、普段私たちが運転する際に使用する「普通自動車第一種運転免許」ではありません。
タクシーやハイヤー、バスなど、乗客を運ぶことを目的とした自動車を運転する場合に必要な免許「普通自動車第二種運転免許」を取得する必要があります。
普通自動車第二種運転免許は、普通自動車第一種運転免許がある方は最短8日取得することができるそうです。
向いている人と向いていない人
タクシーやハイヤーに向いている人ってどんな人なのでしょうか?
自動車を運転するのが好き
タクシーもハイヤーも勤務時間中は基本的に運転をすることがメインです。
なので、運転することが苦手な方には向かない職業といえるかもしれません。
目的地までの道を知っていないとスムーズにお客さんを目的地まで運ぶことも難しいので道を覚えるのが得意な人も重宝されそうです。
長時間の拘束や暇な時間が気にならない
お客さんがいない場合や、待機時間がある場合、運転手は待ちぼうけを食らうこともあります。
こういった時間を苦痛に感じるのか、感じないのかで今後長く続けられる職業なのかどうかが決まってきそうですよね。
人とのコミュニケーションが得意
タクシー、ハイヤーも同様、どこまで乗せていってほしいのか、自宅ならどこの道をどう曲がるのか、など必ず一定の会話が存在します。
電車などの決まった道を通る乗り物であれば会話は必要ありませんが、タクシーなどの場合はそうもいきません。
こういった人とのコミュニケーションが出来るかどうかもポイントなのではないでしょうか。
ハイヤーは特にコミュニケーション能力が必要です!
時間が不規則でも対応できる
夜は眠りたいですが、終電が終わり、飲み会が終了してからがタクシーの稼ぎ時。
シフト制を取り入れている会社がほとんどで、「夜は夜中まで」、「朝は朝方から」と、とにかく勤務時間の振り幅が大きいのもタクシーの特徴です。
何回もこなしていれば、ある程度体も慣れてくるかもしれませんが、こういった不規則な時間の勤務があることも考慮したいところですよね。
睡眠不足などでお客さんを運んでいる途中に事故を起こしてしまっては大変です。
年を重ねてからも働ける職種として魅力的なハイヤー、タクシーに向いている人の特徴をまとめました。
まとめ
- タクシーはいつでも乗れるが、ハイヤーは完全予約制
- タクシーは降車時に精算するが、ハイヤーは予約時(事前)に支払う
- タクシーはセドリック、プリウスなどの乗用車が多いが、ハイヤーはアルファードやセンチュリーなどの高級車が多い
- タクシーの平均年収は約300万円
- ハイヤーの平均年収は約500万円
- 運転手に向いているのは自動車を運転するのが好きな人
- 長時間の拘束時間や暇な時間が気にならない人
- 人とのコミュニケーションが得意な人
- 勤務時間が不規則でも対応できる人
調べてみた結果、タクシーとハイヤーは似て非なるものでした。
どちらも歩合制なので頑張り次第では、年収1000万円も夢ではないのかもしれません。