目上の女性を「おばさん」と呼ぶことはありますか?
実は「おばさん」と呼ばれるのを嫌がる女性もいます。
相手の年齢にかかわらず、別の呼び方をするのが無難なのかもしれません。
そうはいっても、「じゃあ『おばさん』の代わりになんて呼べばいいの?」と思ってしまいますよね。
そこで、「おばさん」を別の呼び方に言い換えられるのかどうか調べてみました。
目上の女性に対する呼び方で迷っている方の参考になれば幸いです。
「おばさん」はいつから?年齢に基準はある?
そもそも、何歳くらいの年齢の女性を「おばさん」と呼ぶの?
「おばさん」は、40歳以上の女性を指すと感じている人が多いようです。
アンケート調査の結果は「40歳以上」
いつから女性を「おばさん」と呼ぶのか、何歳から「おばさん」に当たるのか。
気になる「おばさん」の基準について、これまでにいくつかのアンケート調査が実施されています。
今回はサントリーウエルネス、BIGLOBE、博報堂生活総合研究所が実施した年齢に関する意識調査の結果を調べてみました。
40代前半から後半まで調査によって開きはあったものの、どの調査でも「おばさん」と感じるようになる平均年齢は40代。
多くの人が40歳以上の女性を指して「おばさん」と感じているようです。
出典:日本人が抱いている「年齢意識」とは?(サントリーグッドエイジングラボ)https://www.suntory-kenko.com/contents/aginglabo/jikkan_nenrei/article01.aspx(2024年2月25日に利用)
出典:年齢に関する意識調査(BIGLOBE)https://www.biglobe.co.jp/pressroom/info/2018/08/180816-1(2024年2月25日に利用)
出典:オジサン、オバサンは何歳から?(テンミニッツTV)https://10mtv.jp/pc/column/article.php?column_article_id=3673(2024年2月25日に利用)
- 複数のアンケート調査の結果によれば、「おばさん」と感じる平均年齢は40歳以上です。
「おばさん」を言い換える言葉はある?
「おばさん」を言い換える呼び方には、
- 「おばさま」
- 「ご婦人」
- 「奥さん」
- 「お姉さん」
などが考えられます。
ですが、誰もが納得できる言い換えの案は見つかっていないともいえます。
しっくりくる言い換えの案はなかなかない
40歳以上の女性を「おばさん」と感じる人が多いとしても、呼ばれる側としては抵抗を感じるケースもあります。
「おばさん」と呼ぶのが失礼だとしても、別の呼び方がわかりません。
別の呼び方には「おばさま」「ご婦人」「奥さん」「お姉さん」などが考えられます。
ただ、どれもなんだかしっくりこない気がしませんか?
実際には、なかなか使いづらいものが多いのです。
上品すぎる「おばさま」や「ご婦人」
よく挙げられる言い換えの例に「おばさま」や「ご婦人」があります。
「おばさん」をもっと丁寧に言えばいいのでは? という考えから提案される呼び方です。
「おばさん」よりはずっと丁寧な印象を受けますし、「おばさま」や「ご婦人」と呼ばれて失礼だと感じる人は少ないかもしれません。
一方で、日常生活ではなかなか使いにくい面があります。
40代以上と思われる女性に声をかける必要ができたとき、あなたなら「おばさま」または「ご婦人」と自然に呼びかけられますか?
丁寧ではありますが、なんだか言葉に品がありすぎて気恥ずかしくなってしまいますよね。
「おばさん」に含まれる親しみやすさが欠けているように思います。
抵抗を感じる独身女性もいる「奥さん」
一般的に、「奥さん」といえば結婚している女性を指します。
40代以上の女性が全員結婚しているわけではありません。
独身の女性を「奥さん」と呼ぶのはおかしい気がします。
何より、「奥さん」と呼ばれるのに抵抗を感じる独身女性もいると聞きます。
相手に不快な思いをさせる可能性があるなら、言い換える意味がないですよね。
逆に嫌味?「お姉さん」
「おばさん」の代わりに「お姉さん」と呼ぶ案もあります。
「お姉さん」と呼ばれて怒る人はいない気がしますし、「おばさん」の代替案としてはなかなかいいように感じます。
ただ、若い人にとって40代または50代に見える相手を「お姉さん」と呼ぶのは抵抗があることも。
これはこれでやっぱり気恥ずかしかったり、逆に嫌味になるんじゃないかと心配になったりするようです。
- 「おばさん」は、「おばさま」「ご婦人」「奥さん」「お姉さん」などに言い換えられますが、日常生活で使うには難しい面もあります。
結局、「おばさん」の代わりになんて呼べばいい?
相手の名前を知っている場合は、名前で呼ぶのがおすすめです。
名前を知らない場合も、相手や状況に応じて「おばさん」を使わず声をかけられますよ。
「おばさん」を使わなくても、相手に応じた呼び方はできる
「おばさん」という言葉の言い換えにこだわらなくても、相手や状況に応じた呼び方は案外できるものです!
どういうこと?
いくつか例を挙げてみますね。
「〇〇(名前)さん」
相手の名前がわかっている場合は、名前で呼ぶのがおすすめです。
もちろん名字でもかまいません。
相手の年齢を気にする必要がないので、呼ぶ側としても気が楽です。
たとえば近所に住む人なら名字で「〇〇さん」。
父親や母親の知人なら、親の呼び方に合わせるのがおすすめです。
相手が40代以上に見えたとしても、わざわざ「おばさん」と呼ぶ必要はありません。
「〇〇ちゃんのお母さん」
友達のお母さんのことって、つい「おばさん」と呼んでしまいがち。
私も子供のころは「おばさん」「〇〇ちゃんのおばちゃん」と呼んでいたのを覚えています。
考えてみれば、まだ40代になっていない若いお母さんに対しても「おばさん」と呼んでいたかもしれません。
子供だったとはいえ失礼な話です……。
しかし、自分が親になった今、子供の友達から「おばさん」と呼ばれることは意外と少ないのです。
子供の友達は私を「〇〇ちゃんのママ」「〇〇ちゃんのお母さん」と呼びます。
最近の子供は気遣いができると感心!
ご両親の教育かもしれませんね。
少なくとも私は「おばさん」と呼ばれるよりちょっと気分がいいので、おすすめの呼び方です。
「すみません」「失礼ですが」
「おばさん」を使う場面で最も多いのが、名前を知らない相手に声をかけるときかもしれません。
たとえば道ですれ違った女性を呼び止めたいときは、「すみません」「失礼ですが」などと声をかけるのはどうでしょう。
「ちょっと、おばさん」なんて言われるより、相手の人も気分がいいような気がします。
離れたところにいる女性を説明するときも、「あのおばさん」ではなく「あそこに立っている女の人」でいいですよね。
どうしても「おばさん」と呼ぶ必要がある場面は、実は少ない気がしませんか?
- 「おばさん」の代わりに名前で呼ぶと、相手の年齢を気にする必要がありません。
- 友達の母親なら、「おばさん」の代わりに「〇〇ちゃんのお母さん」と呼ぶのがおすすめです。
- 名前を知らない相手にも、相手や状況に応じて「おばさん」を使わず声をかけることができます。
まとめ
- 複数のアンケート調査の結果によれば、「おばさん」と感じる平均年齢は40歳以上
- 「おばさん」は、「おばさま」「ご婦人」「奥さん」「お姉さん」などに言い換えられるが、日常生活で使うには難しい面もある
- 「おばさん」の代わりに名前で呼ぶと、相手の年齢を気にする必要がない
- 友達の母親なら、「おばさん」の代わりに「〇〇ちゃんのお母さん」と呼ぶといい
- 名前を知らない相手にも、相手や状況に応じて「おばさん」を使わず声をかけることができる
「おばさん」を使わなくても、意外といろいろな呼び方ができそうですね!
相手の年齢が30代なのか40代なのかわからない場合もありますし、年齢にかかわらない呼び方のほうがお互いに気分がいいように思います。