パワハラ発覚を受け東北楽天ゴールデンイーグルスを自由契約になった安樂智大投手。
去就が注目されていましたが、先日の報道によればメキシカンリーグに挑戦する可能性があるとか。
メキシカンリーグといえばメキシコ合衆国のプロ野球リーグですが、日本ではあまり話題になりませんね。
これまでにプレーした日本人はいるのか気になります。
今回は、メキシカンリーグのチームでプレーした日本人選手について調べてみることにします。
メキシカンリーグのチームに日本人選手はいるの?
最近メキシカンリーグのチームとの契約が報道された日本人選手には、元横浜DeNAベイスターズの大橋武尊(おおはし たける)選手がいます。
DeNAを2年で戦力外になった育成選手
大橋武尊選手の名前を知っていますか?
1軍出場経験がない育成選手だったため、シーズン中にスポーツニュースなどで名前を聞くことはなかったかもしれません。
プロ野球ファンの間で大橋武尊選手の名前が話題になったのは、2023年10月のはじめ。
まだ22歳の大橋武尊選手が、入団からわずか2年後に戦力外通告を受けたと発表されたからです。
2023年11月にメキシカンリーグのチームと契約合意報道
戦力外通告を受けた直後にエージェントに連絡を取ったという大橋武尊選手は、10月のうちにメキシカンリーグ行きを決断したといいます。
翌11月には、メキシカンリーグのチームとの契約合意が報道されました。
もともと中学では野球部に入らず個人トレーナーの指導を受け、日本の高校に進学せずアメリカに留学した経歴の持ち主。
海外での生活に抵抗がないと言い切るたくましさがあります。
日本の球団をたった2年で戦力外になった選手がメキシカンリーグでめきめきと頭角を現していると、日本でニュースになる日がくるかもしれません。
- 2023年に横浜DeNAベイスターズから戦力外通告を受けた大橋武尊選手が、その後メキシカンリーグのチームと契約しています。
これまでメキシカンリーグでプレーした有名な日本人選手はいる?
大橋武尊選手より前にも、メキシカンリーグ入りした日本人選手はいるんですか?
現在までに元DeNAの乙坂智選手、「リアル野球BAN」で人気の吉岡雄二選手ら約20人の日本人選手がメキシカンリーグでプレーしています。
約20人の日本人がプレー
ベースボールライターの阿佐智さんが執筆した記事によれば、2021年2月までに12人の日本人がメキシカンリーグでプレーしたといいます。
出典:元日本ハム中村勝、メキシコへ。メキシカンリーグでプレーした日本人選手の系譜(Yahoo!ニュース)https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/42f0dbe49870685f9be70818643db45b084cbff0(2024年2が23日に利用)
その後また数人がメキシコに渡っているため、現在までに20人弱の日本人選手がメキシカンリーグでのプレー経験を持つようです。
そのうち、日本のプロ野球でも活躍した3人の選手をご紹介します。
乙坂智(おとさか とも)選手
2021年まで横浜DeNAベイスターズに在籍した乙坂智選手は、DeNAを戦力外になったのちメキシカンリーグに挑戦しています。
DeNAでは1軍でも活躍
横浜高校から横浜DeNAベイスターズに入団した乙坂智選手は、高い身体能力をいかして1軍でも代打の切り札としてプレーしました。
横浜スタジアムの売り子さんに聞いたDeNAイケメン選手アンケートでトップを獲得したことも。
2022年にメキシカンリーグ挑戦
2021年にDeNAから戦力外通告を受けると、2022年にはメキシカンリーグに挑戦。
自由契約やトレードを経て所属した3つ目のチームで、打率.367、26盗塁の成績を残したそうです。
2024年、再びメキシコ入り
メキシカンリーグで好成績を残した乙坂智選手は、2023年のシーズンを米独立リーグでプレー。
米独立リーグでも活躍すると、2024年は再びメキシコのチームへ移籍。
現在もメジャーリーグで活躍する夢を追っています。
出典:メキシコで打率3割超、元DeNA乙坂智に聞いた“この1年、何があった?”「人間は変われる」「お湯が出るとすごい幸せ(笑)」(「Number Web」)https://number.bunshun.jp/articles/-/856336(2024年2月23日に利用)
高木勇人(たかぎ はやと)投手
明るい人柄で人気があった高木勇人投手も、メキシカンリーグに挑戦した日本人の1人です。
ルーキー時代に月間MVPを獲得
高木勇人投手は社会人野球を経て読売ジャイアンツに入団しました。
ルーキーイヤーには開幕5連勝を果たした活躍が評価され月間MVPを獲得。
巨人に在籍した3年間で合計15勝をあげました。
2022年にメキシカンリーグでプレー
その後移籍した埼玉西武ライオンズを2019年に自由契約になると、2020年にメキシカンリーグのチームと契約。
しかし、新型コロナの影響でこの年のリーグ戦は開催中止になってしまいます。
日本の独立リーグで登板後、高木勇人投手は2022年に再度メキシカンリーグに挑戦。
先発投手として2勝したものの、その後は結果を残せませんでした。
出典:田澤純一、高木勇人…日本人選手がシーズン途中で次々と戦力外に。意外に厳しいメキシカンリーグの現実(「Web Sportiva」)https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/npb/2022/08/25/post_206/(2024年2月23日に利用)
選手兼コーチとしてBC神奈川と契約更新
高木勇人投手は、2023年から日本の独立リーグ「神奈川フューチャードリームス」に選手兼コーチとして所属。
2024年も契約の更新が発表されています。
吉岡雄二(よしおか ゆうじ)さん
あの「リアル野球BAN」で人気の吉岡雄二さんも、実は現役引退前にメキシカンリーグでプレーしています。
近鉄のリーグ優勝に貢献
プロ野球OBの吉岡雄二さんは、帝京高校から読売ジャイアンツに入団。
その後、近鉄バファローズに移籍して活躍しました。
近鉄では26本のホームランを打つなどリーグ優勝に貢献しています。
2009年にメキシカンリーグ挑戦
2008年オフに所属していた東北楽天ゴールデンイーグルスから戦力外通告を受けた吉岡雄二さんは、30代後半ながらも現役続行を希望して渡米。
移籍先を探した結果、たどり着いたのがメキシカンリーグでした。
言葉が通じない中コミュニケーションに苦労しながらも、おもに三塁手として試合に出場していたそうです。
出典:WBCで侍ジャパンの前に立ちはだかったメキシコ野球に14年前に挑戦した男、吉岡雄二(「Yahoo!ニュース」)https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/bdc7172475acf4b45952b1cefb0f3ce87d54619b(2024年2月23日に利用)
「リアル野球BAN」ではチームの主砲
現役引退後は独立リーグや北海道日本ハムファイターズで選手を指導。
現在も「富山GRNサンダーバーズ」で監督を務めています。
テレビ番組『とんねるずのスポーツ王は俺だ!!』の人気企画「リアル野球BAN」では、「石橋JAPAN」の主砲として活躍しています。
- 現在までに約20人の日本人がメキシカンリーグでプレーしています。
- メキシカンリーグでプレーした日本の元プロ野球選手には、
・元DeNAの乙坂智選手
・元巨人の高木勇人投手
・元近鉄の吉岡雄二さん
らがいます。
メキシカンリーグって人気はあるの?
日本ではあまり話題にならないけど、メキシコでは人気があるんですか?
どうやらメキシコでは、野球よりサッカーのほうが人気のようです。
メキシコではサッカーが圧倒的人気
メキシコ在住者、またはメキシコに詳しい人のブログやSNSの投稿などからメキシコのプロ野球人気について調べてみました。
その結果、メキシコでスポーツといえばサッカーが圧倒的人気を誇っているのがわかりました。
子供がボールを蹴って遊んでいたり、人々の会話に試合の話題が出てきたり、サッカーはメキシコの日常に溶け込んでいるそうです。
地域差がある?野球人気
野球については「ルールを知っている人が少ない」「試合の観客が少ない」という人もいれば、「人気チームの応援は盛り上がっている」という人もいました。
地域によって違いがあるのかもしれませんね。
メキシカンリーグどころかWBCでさえ話題にならないという投稿もあってびっくり。
海を渡って頑張っている日本人選手もいるので、メキシコの野球もぜひサッカーのように盛り上がってほしいものです。
- メキシコで人気があるスポーツはサッカーです。
- サッカーと比較すると野球はあまり関心を持たれていないという声もあるようです。
まとめ
- 2023年に横浜DeNAベイスターズから戦力外通告を受けた大橋武尊選手のメキシカンリーグ入りが決まっている
- 現在までに約20人の日本人がメキシカンリーグでプレーしている
- メキシカンリーグでプレーした日本人選手には、元DeNAの乙坂智選手、元巨人の高木勇人投手、「リアル野球BAN」に出演している元近鉄の吉岡雄二さんらがいる
- メキシコで人気があるスポーツはサッカー
- サッカーと比較すると野球はあまり関心を持たれていないという声もある
メキシカンリーグで活躍した乙坂智選手は、現在もメジャーリーグを目指しているとか。
今年メキシカンリーグにチャレンジする大橋武尊選手も夢はメジャーだといいます。
2人ともぜひ頑張ってほしいですね!