フリック入力はなぜダサい? 日本だけで定着した理由とメリット・デメリット

スマホで文字を打つとき、フリック入力を使っている人は多いですよね。
そのフリック入力を「ダサい」と言う人がいるのを知っていますか?

「えっ!? フリックってカッコイイんじゃないの!?」という声が聞こえてきそう。
みんなが使っている入力方式なのに、なぜ「ダサい」と言われてしまうんでしょう?

さっそくその理由を調べてみると、どうやら日本と海外の違いに関係があるようで…?

目次

フリック入力はダサい? その理由は?

フリック入力を「ダサい」と言う人がいるのはなぜですか?

実は、フリック入力を主に使用しているのは日本だけだとか。

海外で主流の入力方式ではないため、「フリック入力は時代遅れでダサい」と言われることがあるようです。

主流なのは日本だけ

すいすい文字を入力できて便利なフリック入力。
私も使っていますが、若い人のようにはなかなか使いこなせません。

フリック入力を使って恐ろしいほどのスピードで文字を打っている人を見かけると、憧れのまなざしを向けてしまいます。

ところが、そのフリック入力を「ダサい」と感じる人もいるというのです。
その大きな理由は、フリック入力が浸透しているのは日本だけだから。

海外では主流じゃないからダサい?

実はフリック入力が主に使われているのは日本だけで、海外では別の入力方式が主流なんだとか。
どうやら「海外で主流の入力方式ではないからダサい」ということのようです。

世界の多くの国でほとんど採用されず、日本だけでしか使われていない入力方式。
この点を「遅れている」とか「ダサい」とか感じる人がいるのでしょう。

使いやすくて使っている入力方式に、ダサいもダサくないもないと思うけど…。

まとめ
  • フリック入力は海外で主流の入力方式ではないため、「時代遅れでダサい」と言われることがあるようです。

フリック入力を使っているのは日本だけなの?

フリック入力を使っている人が多いのは日本だけって本当なんですか?

海外でフリック入力を使っている人が少ないのは本当のようです。

フリック入力は海外ではあまり使われていない

日本では65%以上がフリック入力

日本ではすっかり浸透しているフリック入力。
2019年の時点でスマホユーザーの65%以上が主にフリック入力を使っているという結果が出たアンケート調査もあったようです。

有効回答者数979人のうち653人、66.7%ものスマホユーザーがフリック入力をメインに使っているとの回答を得られました。

引用元:Appliv TOPICS おたすけスマホ情報サイト(2019年12月11日更新)
    https://mag.app-liv.jp/archive/123964/#482044

ところがその一方で、日本以外の国々ではフリック入力を使っている人は少ないのだとか。
フリック入力で文字を打つと珍しがられるレベルだという話も聞こえてきます。

海外ではどんな入力方式が主流なの?

海外で使っている人が多いのは、QWERTY入力です。
読み方は「クァーティ入力」または「クワーティ入力」です。

フリック入力を利用しているスマホでも、たいていの場合設定を変更すればQWERTY入力の使用が可能です。

アルファベット圏QWERTY入力
中国ピンイン入力
韓国ハングル入力
海外で使われることが多い入力方式

「QWERTY」はパソコンのキーボードの配列

QWERTY入力は、パソコンのキーボードの配列をもとにした入力方式です。
パソコンのキーボードを見て、アルファベットの1番上の列を左から右に読んでみてください。

「Q」「W」「E」「R」「T」「Y」の順になっていると思います。
それで、QWERTY入力と呼ばれているんだそうです。

アルファベット圏の国では、このQWERTY入力が主流なんだとか。

中国・韓国でそれぞれ使われるピンイン入力とハングル入力も、QWERTY配列を利用した入力方式です。

QWERTY入力をさらに効率化

アルファベット圏の国では、QWERTY入力をさらに効率化した入力方式も普及しているそうです。

「なぞり入力」「グライド入力」と呼ばれるそれは、まるで一筆書きのような入力方法。

キーボードのアルファベットを1つ1つタップするのではなく、画面から指を離さず必要なアルファベットを順になぞっていくやり方です。

見慣れないと「何が起こっているの!?」と思ってしまいますが、慣れると文字入力が一気にスピードアップするそうですよ。

まとめ
  • 海外でフリック入力を使っている人は少なく、パソコンのキーボードの配列をもとにしたQWERTY入力が主流です。

なぜ日本だけフリック入力が定着したの?

世界ではQWERTY入力が主流なのに、なぜ日本だけフリック入力のほうが定着したんだろう?

日本でフリック入力が定着した理由は、

日本語がテンキーを使った入力方式にぴたりとハマる構造をしていたことが大きいのではないか

といわれています。

テンキーと日本語の相性

フリック入力は、従来の携帯電話で使われていたテンキー(10個のキーに0から9までの数字が割り当てられたキーボード)の配列を利用した入力方式です。

このテンキーの配列に、日本語のシステムはぴたりとハマっているといいます。

ひらがな50音を配置できる

ひらがなは全部で50音(※実際に使われるのは46音)。

まず、ひらがなは10個の行(あかさたなはまやらわ)に分かれているため、0から9の数字の代わりに10個のキーに配置できます。

さらにフリックでは1つのキーに5文字を割り当てることができるので、10個のキーですべてのひらがなを入力することが可能というわけです。

これは日本語だけの特徴ですから、アルファベット圏など海外の国々では浸透しませんよね。

まとめ
  • 日本でフリック入力が定着したのは、日本語の構造とテンキーの相性がよかったからだと考えられています。

どこが便利? フリック入力のメリットとは?

フリック入力にはどんなメリットがありますか?

  • タップする回数が少なくて済む
  • 片手で操作しやすい

大きなメリットとして挙げられるのは、この2つです。

フリック入力の2つのメリット

日本語の構造とテンキーの相性がよかったとしても、使いにくければ定着はしないですよね。
日本でフリック入力が定着したのは、やはりメリットがあって便利だったからのようです。

タップする回数が少なくて済む

指をすべらせるだけで入力できるため、タップする回数が少なく済むのはフリック入力の大きなメリットです。

たとえば「よろしく」と入力するのに、フリック入力なら4回のタップで完了です。
一方、QWERTY配列のキーボードでローマ字入力した場合は、8回のタップが必要でした。

タップ数が少なければ、手が疲れにくいうえに入力も速くなるでしょう。

片手で操作しやすい

パソコンを使うときは、ローマ字入力で問題なくキーボードを叩いている人もいますよね。
スマホだととたんに面倒に感じるのはなぜでしょう?

やはり、スマホは片手で手軽に操作したいという気持ちが強いからではないでしょうか。

実際にスマホでQWERTY入力を使ってみましたが、パソコンのキーボードなら簡単にできる入力にも片手では時間がかかってしまいます。

スマホの場合、狭い画面で両手の指を使えば誤タップも増えそうですし、逆に片手で打つにはQWERTY入力のキーボードはちょっと広いように感じます。

テンキーが使えるフリック入力は、片手で操作しやすい点もメリットといえるのではないでしょうか。

まとめ

フリック入力のメリットには次の2点が考えられます。

  • タップする回数が少なくて済む
  • 片手で操作しやすい

フリック入力の欠点は? デメリットはある?

フリック入力には、何か欠点がありますか?

  • 慣れるまで時間がかかることがある
  • アルファベットの入力には向いていない

考えられる欠点は、この2つです。

フリック入力の2つの欠点

便利に感じられるフリック入力にも、やはり欠点はあります。

慣れるまで時間がかかることがある

慣れるまで時間がかかることがあるというのは、フリック入力のデメリットの1つでしょう。
家族や友人に、フリック入力が苦手な人はいないでしょうか?

年配の方でフリック入力が苦手な人は多いと聞きます。
配置を覚えて指を滑らせる操作に慣れるまでは、苦労するのかもしれません。

また、まだ若い人でもフリック入力に慣れるのに時間がかかることがあるといいます

パソコンに触れる時間が長く、キーボードのQWERTY配列やローマ字入力が染みついている人です。

スマホだけ入力方式が変わるのに、うまく切り替えできないのだとか。

先にパソコンを使い始めた人の場合、スマホで文字を入力するときもQWERTY入力のほうが使いやすいことがあるようですね。

アルファベットの入力には向いていない

フリック入力は日本語の構造を利用した日本語向きの入力方式です。
そのため、アルファベットや英文を入力しやすい入力方式とはいえません

海外で定着しなかったことからも、英文の入力にはQWERTY入力や効率化されたグライド入力のほうが便利だと感じる人が多いのかもしれません。

慣れれば気にならないという人もいるでしょう。
一方で、日本語はフリック入力・英文はQWERTY入力とキーボードを使い分けている人もいるようです。

まとめ

フリック入力の欠点には次の2点が挙げられます。

  • 慣れるまで時間がかかることがある
  • アルファベットの入力には向いていない

まとめ

  • フリック入力は海外で主流の入力方式ではないため、「時代遅れでダサい」と言われることがある
  • 海外ではパソコンのキーボードの配列をもとにしたQWERTY入力が主流で、フリック入力を使っている人は少ない
  • 日本でフリック入力が定着したのは、日本語の構造とテンキーの相性がよかったからだと考えられている
  • フリック入力のメリットには「タップする回数が少なくて済む」「片手で操作しやすい」などが考えられる
  • フリック入力には「慣れるまで時間がかかることがある」「アルファベットの入力には向いていない」といった欠点がある

フリック入力が海外ではあまり使われていないというのは知りませんでした!
いわれてみれば、たしかに日本語向きの入力方式ですよね。

それがダサいかどうかはわかりませんが、使いやすいのは事実!
私はこれからも使い続けると思います!

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