たびたび話題になるチケットの高額転売。
以前から問題になっているのに、いっこうになくなりませんよね。
落選を告げるメールが届いて泣いているファンがいっぱいいるのに、チケットの高額転売で儲ける人がいるなんて納得できません!
チケット転売がなくならないのはなぜなのか?
なぜ高額転売を取り締まらないのか?
気になる理由を調べてみました。
チケット転売がなくならない理由は何?
チケットの高額転売が多くて嫌になります!
チケット転売がなくならないのはなぜですか?
チケットの高額転売がなくならない理由には、
- 転売しても罰を受けない人がいる
- 転売されたチケットを買ってしまう人がいる
この2つの問題があるといわれています。
転売しても罰を受けない人がいる
チケットを高額転売していた人が逮捕されたというニュースを耳にすることがあります。
コンサートやライブの主催者が、転売を確認したチケットの無効化を通知する場合もあります。
しかし、その一方で今もSNSなどにチケットの譲渡先を募集する投稿が多数寄せられています。
チケットを転売しても罰を受けないケースがあるため、転売を続ける人が出てきてしまうようです。
罰を受けない人がいる理由は「チケットの高額転売を取り締まらないのはなぜ?」の項目で説明しています。
転売されたチケットを買ってしまう人がいる
チケットの高額転売がなくならない理由には、購入する側の問題も大きくかかわっていると言わざるをえません。
購入する人がいなければ、チケット転売は成り立たないからです。
転売チケットを買ってしまうのはなぜ?
「どうしてもチケットが欲しかった」「好きなアーティストに会いたかった」。
そんなアーティストへの憧れからくる欲求が、転売チケットを購入してしまう大きな理由のようです。
また、そこには需要と供給のバランスが保たれていないという背景もあるようです。
需要に対して供給される数が少ない
人気アイドルのコンサートチケットの抽選結果が発表されるたび、SNSは落選を嘆くファンの声で溢れます。
アイドルのコンサートを見たいファンの人数と、用意されたチケットの枚数が見合っていないのです。
転売が横行するのは、需要と供給のバランスが保たれていないからだといわれます。
たとえばマスクが不足していたコロナ禍に増えたマスクの高額転売は、供給が落ち着くにつれ姿を消していきました。
アーティストやアイドルのコンサートも、欲しいと思うすべてのファンにチケットが行き渡れば、わざわざ高いお金を出して転売チケットに手を出す人は少なくなるはずです。
チケットの枚数には限りがある
しかし、生産数を増やせば需要を満たせるマスクとは異なり、用意できるチケットの数には限りがあります。
会場に設置できる座席の数は決まっていますし、アーティストのスケジュールや体力を考えれば、ライブ日程の追加にも限界があるからです。
需要と供給のバランスを保つのが難しいことが、転売チケットの購入につながってしまうのでしょう。
チケットの高額転売がなくならない理由には、
- 転売しても罰を受けない人がいること
- 需要と供給のバランスが保たれていないという背景から、転売されたチケットを買ってしまう人がいること
などが考えられます。
チケットの高額転売、なぜダメなの?
チケットを高額転売するのはダメなんですよね?
ちゃんと理由も知りたいです。
チケットの高額転売は、法律で禁止されている行為です。
チケットの高額転売がよくないとされるのは、消費者側に対しても主催者側に対しても不利益を及ぼす行為だからです。
消費者が被る不利益
チケットを定価で入手する機会の損失
高額転売で儲けを得るためにチケットを確保する人が増えれば、本当に欲しいと思う人やファンにチケットが行き届かなくなることが考えられます。
抽選の結果が出た直後に、SNSがチケットの譲渡先募集の投稿であふれているショック。
「転売するためにチケットをとる人がいなければ、私が当選していたかもしれないのに!」と悔しい思いを噛み締めた経験はありませんか?
高額転売は、消費者から欲しいチケットを定価で手に入れられる機会を奪う行為です。
経済的負担の増加
また、万が一高額転売でチケットを入手してしまった場合、定価よりも高い金額を支払うことになります。
消費者は経済的に大きな負担を受けてしまうでしょう。
覚えておきたいのは、無理をしてまで支払ったお金は好きなアーティストの利益にはならないという事実です。
主催者が被る不利益
利益を得る機会の損失
欲しいチケットを定価で手に入れる機会を奪われたファンはどうするでしょう。
どうしても諦めきれずに、定価より高い金額を支払って転売チケットを手に入れてしまうかもしれません。
チケット代が経済的に負担になった結果、買う予定だったコンサートグッズの購入を見送ることも考えられます。
チケットの定価以上の利益は主催者に入らず、グッズの売り上げを得る機会は失われてしまいます。
新たなファンの獲得機会の損失
高額転売に手を出さずコンサートを諦めてしまう人もいるでしょう。
もしその人が友人を誘ってコンサートを観覧していれば、アーティストは新たなファンを獲得できたかもしれません。
チケットの高額転売は、好きなアーティストやその活動を支える主催者にとってもさまざまな機会の損失につながる行為です。
- チケットの高額転売は、法律で禁止されています。
- チケットの高額転売は、消費者側に対しても主催者側に対しても不利益を及ぼす行為です。
チケットの高額転売を取り締まらないのはなぜ?
法律があるなら今も横行しているチケット転売を取り締まってほしい!
すべての高額転売を取り締まらないのはなぜですか?
もちろん、取り締まりを受けて逮捕される人もいます。
しかし、
- 高額転売をおこなう個人や業者が後を絶たない
- 現在の法律ですべての転売に対応できるわけではない
などの理由で、残念ながら取り締まれないケースもあるようです。
高額転売をおこなう個人や業者が後を絶たない
SNSをざっと検索するだけでも、チケットの譲渡先を募集する投稿が多数見つかります。
詳しい金額はぼかしてあるケースが多いものの、言い回しから定価以上の額を求めているのが推測できます。
通報を受けてすでに確認を進めているケースもあるかもしれません。
それも含めて数が多ければ多いほど、すべてを取り締まるには時間がかかるのでしょう。
法律ができてもチケット転売が減らない?
いわゆる「チケット不正転売禁止法」は、2019年6月に施行されています。
法律で禁止されるようになっても、チケットの高額転売をおこなう人が後を絶たないのはなぜでしょう。
法律で禁止されている行為の解釈が分かれているのが、その理由の1つだといわれています。
独自に解釈される「業として」
現在の法律では、次の行為が禁止されています。
- 業としての有償譲渡
「業として」というのは、「事業として」「ビジネスとして」といった意味。
法律上では、反復継続しておこなわれる行為を指すようです。
つまり、チケットの高額転売をビジネスとして繰り返す行為が取り締まりの対象だとも読み取れます。
「個人でやるなら大丈夫」「時々なら大丈夫」などと独自に解釈している人もいるとか。
その結果、法律が抑止力とならずにチケットを高額転売する人が減らないのではないかといわれています。
現在の法律ですべての転売に対応できるわけではない
「業として」の解釈や判断は司法に委ねられるそうですが、それ以外の部分でも現在の法律ですべての転売を取り締まれるわけではないのだといいます。
法律ができて一歩前進したチケット転売の取り締まりですが、転売業者は上手に抜け道を探すもの。
残念ながら現在の法律だけで高額転売が完全になくなる期待は薄いようで、主催者側の対応や消費者側の意識改革が求められるのは変わらないそうです。
- 高額転売をおこなう個人や業者が後を絶たない
- 現在の法律ですべての転売に対応できるわけではない
という理由から、すべてのチケット転売の取り締まりには至っていません。
チケット転売、買う側は罪になる?
結局買う人がいるから転売がなくならないんですよね〜。
チケットの高額転売って、買った人は罪に問われないんですか?
チケット不正転売禁止法では、定価以上の金額で転売されたチケットを購入しても買った人は罪に問われないそうです。
法律では罪にならない
チケットの高額転売がなくならないのは、転売されたチケットを買う人がいるからともいえますよね。
しかし、現在のチケット不正転売禁止法では、チケットを買う側については罰則が定められていないんだとか。
不正に転売されたチケットを購入しても罪に問われないのは、転売チケットの購入者が減らない理由の1つかもしれません。
主催者の定めたルールは別
法律で定められていなくても、主催者側が転売チケットの購入を厳格に禁止しているケースはあります。
その場合、高いお金を払って転売されたチケットを入手したのに、主催者側の判断で入場を断られることも。
先日開催されたシンガーソングライターの福山雅治さんの公演では、転売が確認されたチケットは無効になったそうです。
福山雅治さんは公演前に、チケットを売った人だけでなく買った人のファンクラブ強制退会まで宣言していたといいます。
チケットの転売は、自分の好きなアーティストの思いを踏みにじる行為です。
「法律で罪にならないから大丈夫」でいいのでしょうか。
高額転売を目的にチケットを購入した場合は、罪に問われるそうです。
- 現在の法律では、定価以上の金額で転売されたチケットを購入しても買った人は罪に問われないそうです。
- 主催者側がチケットの転売を禁止していた場合、転売を確認されたチケットが無効になったり、買った側にペナルティが課せられたりすることもありえます。
まとめ
- チケットの高額転売がなくならない理由には「転売しても罰を受けない人がいること」「転売されたチケットを買ってしまう人がいること」などが考えられる
- チケットの高額転売は、法律で禁止されている
- チケットの高額転売は、消費者側に対しても主催者側に対しても不利益を及ぼす行為である
- 「高額転売をおこなう個人や業者が後を絶たない」「現在の法律ですべての転売に対応できるわけではない」という理由で、すべてのチケット転売の取り締まりには至っていない
- 現在の法律では、転売されたチケットを購入しても買った人は罪に問われない
- 主催者側がチケットの転売を禁止していた場合、買った側にペナルティが課せられることもある
売る側の取り締まりをさらに強化してもらいたいものです。
同時に、どうしたら買う側に回る人がいなくなるのか消費者としても考えていきたいです!