スマホが普及して使う機会が減った固定電話。
解約を考えている人も多いのではないでしょうか。
でも固定電話って、本当になくなっても大丈夫?
解約後に何か困ったことが起きたらと思うと心配ですよね。
そこで、固定電話を解約した人に起きたトラブルの例をご紹介します。
見落としていた解約前に注意しておくべき点に気づけるかもしれません。
固定電話の解約を思わず後悔した5つのトラブルとは?
固定電話を解約した人が直面したトラブルの例を5つご紹介します。
- フリーダイヤルが使えない
- ナビダイヤルの通話料が高い
- 親からの連絡がつながらない
- 連絡先がスマホの番号しかない
- 災害時に家族と連絡がとれない
その1 フリーダイヤルが使えない
企業に問い合わせの電話をかけるとき、スマホだとフリーダイヤルが使えなかった。
企業や店舗が連絡先に用意しているフリーダイヤルの番号には、スマホや携帯電話から発信できないものがあります。
固定電話を解約した場合、フリーダイヤル以外の番号にスマホから電話をかける必要があります。
この場合、通話料がかかります。
その2 ナビダイヤルの通話料が高い
スマホからナビダイヤルに電話したら、通話料が何百円もかかってしまった。
ナビダイヤルは固定電話からかけても有料ですが、スマホや携帯電話から発信すると一気に料金が高くなるケースがあります。
「ナビダイヤルでおつなぎします」というアナウンスが流れるあの番号ですね。
一度の問い合わせで何百円もかかった人もいるとか。
固定電話を契約するより安い出費かもしれませんが、やっぱりちょっと損した気分になるようです。
その3 親からの連絡がつながらない
スマホが故障したとき、親からの連絡がつながらず心配させてしまった。
固定電話を解約すると、たいていの場合、通話の手段はスマホだけになります。
故障や紛失でスマホが使えなくなると、メールやSNSを使えない親や祖父母からの着信が受信できなくなります。
スマホや携帯電話って、突然フリーズしたり、電源が入らなくなったりしますよね。
母親が電話をかけてもいっこうにつながらなかったために、心配させてしまった例があるそうです。
その4 連絡先がスマホの番号しかない
スマホの番号しか連絡先がないので、いろいろな電話がスマホにかかってきてしまう。
固定電話を解約すると、電話番号の登録が必要な場面で毎回スマホの番号を入力することになります。
その結果、すべての連絡がスマホにかかってきてしまうので、煩わしく感じる人もいるようです。
セキュリティの面でも、ちょっと心配ですよね。
その5 災害時に家族と連絡がとれない
災害時にスマホがつながらなくて、なかなか家族と連絡がつかなかった。
多くの人が家族や友人に連絡をとろうとする災害時には、スマホがつながらなくて困るケースがあります。
スマホの場合、充電も心配ですよね。
もちろん固定電話が必ず使えるとは限りませんが、連絡手段は複数あるほうが安心できそうです。
- スマホからは、フリーダイヤルの番号に発信できない場合があります。
- スマホでナビダイヤルを利用すると、通話料が高くなる場合があります。
- 固定電話の解約後にスマホが故障すると、メールやSNSに慣れていない相手からの連絡が受けられません。
- 連絡先がスマホしかなくなると、すべての電話がスマホにかかってきて煩わしい面があります。
- 災害時にはスマホがつながらない場合があります。
それでも固定電話はいらない?解約のメリットは?
固定電話を解約したのを後悔する場面はありえますが、それでもやはり固定電話はいらないという意見もあります。
固定電話の解約には以下のメリットがあるからです。
- 通信費が安くなる
- 詐欺に遭うリスクを減らせる
その1 通信費が安くなる
固定電話を解約すれば、支払いが不要になる料金があります。
値上げ続きの今、少しでも出費が抑えられるならうれしいですよね。
普段ほとんど電話をかけないなら、固定電話の解約には経済的なメリットがありそうです。
その2 詐欺に遭うリスクを減らせる
固定電話を解約すれば、「オレオレ詐欺」や悪質なセールスを目的とした電話に出てしまうリスクが減少します。
あなた自身は詐欺に引っかからないと思っていても、あなたの留守中に両親や祖父母が電話に出てしまうと心配ですよね。
高齢の家族が言葉巧みにだまされてしまったら大変です。
一方で、最近は特殊詐欺を目的とした電話がスマホにかかってくるケースも確認されているとか。
悪質な電話はスマホや携帯電話にはかかってこないと思い込まず、固定電話の解約後も注意は必要です。
- 固定電話を解約すると、通信費が安くなる可能性があります。
- 固定電話を解約すると、詐欺に遭うリスクが減る可能性があります。
固定電話の解約に落とし穴?どんな準備をしておくべき?
解約後の落とし穴を回避するために、固定電話を解約する前には次のような準備が必要です。
- 通話料金のシュミレーションとプランの見直し
- 登録した電話番号の変更
- 親類や知人への連絡
その1 通話料金のシュミレーションとプランの見直し
固定電話を解約する前には、普段の通話時間から通話にかかる料金をシュミレーションして、スマホの契約プランを見直しておくのがおすすめです。
通話時間によっては、通信費が高くなる可能性があるからです。
普段電話をかけないと見落としがちですが、スマホや携帯電話で長電話をすると、思った以上に高い通話料がかかる場合があります。
スマホを持っていないおばあちゃんと、ちょっと長めの電話をすることはありませんか?
今後も楽しく電話できるように、ショップでプランの見直しが必要かどうか相談しておくと安心です。
その2 登録した電話番号の変更
固定電話を解約する前に、これまでにいろいろな場面で登録した電話番号を忘れずに変更しておく必要があります。
思わぬ事態に陥る可能性があるからです。
カード会社に電話番号の変更を届け出ないまま固定電話を解約したのち、クレジットカードが止められたケースもあるとか。
なんらかの理由でカード会社から固定電話に連絡があったとき、すでに解約されていたのが原因と考えられるそうです。
クレジットカード、保険、各種会員登録。
契約時に電話番号の記入を求められる場面は数知れません。
思いつく限りの電話番号をスマホの番号に変更しておく必要があります。
その3 親類や知人への連絡
親類や知人にも、スマホの番号を連絡しておきましょう。
大事な連絡があなたのもとに届かない恐れがあるからです。
固定電話の番号を知っている親類や古い知人に、わざわざスマホの番号を教えていない人は多いのではないでしょうか。
その場合、固定電話を解約すればあなたに連絡は届きません。
届かなかった連絡は、急ぎの用だったり、同級生の結婚の知らせだったり、お世話になった人の訃報だったりするかもしれません。
連絡がつかなかったのを後日後悔しなくて済むように、忘れずにスマホの番号を伝えておきましょう。
年賀状を連絡に利用するのもおすすめです。
- 通話料金が高くなる可能性があるため、固定電話の解約前にスマホの料金プランを見直しておくと安心です。
- 思わぬ事態に陥る可能性があるため、カード会社などに登録してある連絡先を変更しておきましょう。
- 大事な連絡が届かない可能性があるため、親類や知人にスマホの番号を伝えておきましょう。
まとめ
- 固定電話解約後に起こりうるトラブルの例
・スマホからフリーダイヤルの番号に発信できない
・スマホでナビダイヤルを利用すると通話料が高くなる場合がある
・固定電話の解約後にスマホが故障すると、メールやSNSに慣れていない相手からの連絡が受けられない
・すべての電話がスマホにかかってきて煩わしい
・災害時にはスマホがつながらない場合がある - 固定電話解約で考えられるメリットの例
・通信費が安くなる可能性がある
・詐欺に遭うリスクが減る可能性がある - 固定電話の解約前に済ませておく準備の例
・スマホの料金プランの見直し
・登録してある電話番号の変更
・親類や知人への連絡
以上のように、固定電話の解約後に起こりうるトラブルはいくつか考えられます。
トラブルの中には、許容できるものや事前の準備で回避できるものもあるでしょう。
解約を決める前に、メリットとデメリットをよく吟味してくださいね。