歯磨きは1日何回が理想?やりすぎるとどうなる?歯を磨くタイミング・磨き方は?

生きていく上で避けては通れない「歯磨き」。食後に歯を磨いている方は多いと思いますが、1日に何回歯を磨くのが理想で、どれくらいの時間磨くのがベストなのでしょうか。歯を磨くタイミングについてや磨き方についても調べてまとめました。

目次

歯磨きは1日何回が理想?

食後、口の中が気になる時は歯を磨いていますが、実際のところ1日何回歯を磨くことが理想なんでしょうか?

歯磨きの回数について疑問を持っている方は一定数いると思いますが、歯磨きは1日に最低でも「3回以上」磨くことが推奨されています。

歯を磨くことの目的は「食後に残った口内の食べかすを取り除くこと」

朝・昼・晩と1日3食食べる方は最低でも3回は磨くことが理想です。

口内の細菌が1番多いのは朝!朝の歯磨きは食前?食後?

口の中の細菌が1番多い瞬間は「朝起きた時」。夜は唾液の分泌が少なく、口内で細菌が繁殖しやすい状態だからです。

この情報を知っている方は朝ごはんの前に1度歯を磨き、朝ごはんを食べた後に再度歯磨きをする方もいますが、朝に2回も歯磨きなんてできるか!という人は食前、食後、どちらに歯磨きをするのが良いのでしょうか?

結論からいうと、「朝ごはんを食べる前」です!理想は食前と食後で2回磨くことですが、1回しか磨けないという方は起きた直後に磨くことが好ましいです。

口内に細菌が多い状態でごはんを食べてしまうと、細菌も一緒に飲み込むことになるということですもんね!

食前に歯を磨き、食後にうがいをする時間を設けることができればさらに良いですね!

時間は3分以上が理想!

歯を磨く時間ですが、最低でも3分以上磨くことが望ましいです。

時間もそうですが、磨き方が超大切です!

オススメの磨き方

歯を3分以上磨いたとしても、磨き残しがあってはもったいないですよね。

歯を磨く上でのポイントをまとめました!

  • 1カ所につき20回以上磨く
  • 歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間にしっかり当てる
  • 歯ブラシの毛先が広がらない程度に優しく動かす
  • 5mm~10mm幅を意識して小刻みに歯ブラシを動かし、1~2本ずつ磨く
  • 前後にでこぼこしている歯は1本ずつ歯ブラシを縦に当てて小刻みに動かす
  • 奥歯などの短い歯は歯ブラシを斜め横から入れて磨く
  • 歯茎はななめ45度の角度から毛先をあてて磨く

このことを意識するだけでも日々の歯磨きの質はかなり向上します!そして歯ブラシは1ヶ月を目安に交換しましょう!

歯ブラシ以外の小道具も使うことでより効果的!

歯ブラシ以外にもデンタルフロスや歯間ブラシを使用して歯と歯の隙間の食べ残しを確実に取り去ることで、虫歯・口臭を予防することにもつながります。

就寝中は唾液の分泌が少なく細菌も増えやすいため、寝る前の歯磨きは特に念入りに行いましょう!

ノンシュガーのガムを噛むことや、食後のうがいも効果的!

とはいえ、毎食後に歯を磨くのは難しい!という方もいると思います。特にお昼ごはんの後は仕事や授業の関係でなかなか歯を磨く時間が取れないという方もいますよね。

そのような方は、食後にノンシュガーのガムを噛んだり、食後にうがいをすることがオススメです。

なぜなら、食後は口内が酸性になるからです。(口内の細菌が食べ物に含まれている糖分を分解して酸を作るため)

口内で酸性の状態が続くと歯の表面で歯を守っている「エナメル質」と呼ばれる組織が溶け出してしまい、痛みや温度を感じる組織「象牙質」が露出してしまいます。エナメル質が溶け出して薄くなることは「知覚過敏」の原因にもなるため、口内を中性に作用する唾液を分泌することが知覚過敏を予防することになります。

ガムを噛むと唾液がたくさん分泌されるのでオススメです!エナメル質は虫歯菌が作り出す酸にも弱いので、口の中をいかに酸性にしないかが虫歯を予防する鍵にもなりますね!

歯を磨きすぎるとどうなる?

しかし、神経質になって歯を磨きすぎることも良くありません。先ほどお話しした歯の表面にある「エナメル質」ですが、磨きすぎることによって摩擦で削ってしまうことがあります。その他にも磨きすぎることによって歯茎が炎症を起こしてしまったり、歯茎が下がって歯の露出が多くなってしまうことにもなりかねません。

繰り返しになりますが、強い力で磨きすぎないことが大切です。歯を守るための歯磨きで歯を傷つけないようにしましょう!

フッ素を含んだ歯磨き粉がオススメ!

よくフッ素配合の歯磨き粉というのをドラッグストアなどで見かけますが、フッ素にはどういう効能があるんですか?

歯は食後に脱灰(だっかい)と呼ばれる、歯の表面のエナメル質が溶け出す現象を起こします。

先ほどもお話にあがっていた酸によって溶けてしまうことですね!

脱灰してエナメル質が溶け出すと知覚過敏だけではなく虫歯の原因にもなるので、できるだけ早く再石灰化をしたいのですが、この再石灰化には時間がかかります

フッ素には再石灰化するのを助ける役割があるので、適切な口内ケアとフッ素を併せて使うことでエナメル質が溶けづらく、虫歯になりにくい強い歯を育むことができます!

現代は本当に便利な時代になりました。歯に特化して見てみても、様々なアイテムがあります。高濃度フッ素配合歯磨き粉には、ライオンが販売している「MONIO」や、ドイツのヘンケル社が販売する「シュミテクト」などがあります!

歯は、一生付き合っていかなければいけない大切な体の一部です。これからも美味しく食べ物を食べ続けるためにも、歯を大切にしましょう!

まとめ

  • 歯磨きは「1日3回以上」が理想
  • 毎食後の歯磨きがオススメ
  • 口内の細菌が1番多いのは「朝の起床後」
  • 朝の歯磨きは「食前」に。食後は「うがい」を!
  • 歯を磨くなら3分以上かける
  • 時間も大切だが、磨き方も大切!
  • 歯を磨く時間が取れない場合はノンシュガーのガムを噛んだりうがいをする!
  • 神経質になって歯を磨きすぎると逆に歯を傷つけてしまう
  • 高濃度フッ素を使って歯の再石灰化を促進しよう!

いかがでしたか?今回は歯磨きについてまとめてみました。

しかし、どんなに日々気をつけていてもいきなり歯が痛くなったり、歯に異変が生じることもあると思います。半年に1回はかかり付けの歯医者さんに歯の検診をしてもらうのもいいかもしれませんね!

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