神戸市立王子動物園で闘病中だったパンダ(ジャイアントパンダ)のタンタンが、天国に旅立ってしまったそうですね。
別れを惜しむ神戸の人たちの様子から、タンタンがとても愛されていたのが伝わってきます。
愛らしいパンダは動物園の人気者。
今後もパンダに会えるのかどうか気になりますよね。
「王子動物園からパンダがいなくなるの?」
「関西ではもうパンダが見れないの?」
今回は、こんな疑問について調べてみました。
王子動物園にパンダは何匹いる?
タンタンが旅立った今、王子動物園にパンダはいなくなってしまいました。
これまでに飼育されたパンダは3頭
王子動物園では、これまでに3頭のパンダを飼育した経験があります。
- コウコウ(初代)
- タンタン
- コウコウ(二代目)
2000年7月、中国から王子動物園にやってきた2頭のパンダ。
それが、雄(オス)のコウコウと雌(メス)のタンタンでした。
その後、2002年に初代コウコウは中国に帰国。
入れ替わりに、雄(オス)の二代目コウコウが中国からやってきました。
タンタン1頭が残される
二代目コウコウはとてもやさしいパンダだったそうです。
しかし、そのコウコウが2010年9月に急死。
残念ながらコウコウとタンタンの間に無事に成長できた赤ちゃんはいませんでした。
コウコウの死によって、王子動物園のパンダはタンタン1頭だけになってしまいます。
いなくなったパンダ
コウコウの死から10年以上がたちますが、新しい雄(オス)のパンダの来園は実現していません。
そのため、これまで長い間王子動物園のパンダはタンタン1頭のままでした。
タンタンが天国に旅立ち、王子動物園のパンダは現在0頭。
王子動物園には、現在パンダがいない状態です。
2000年 | コウコウとタンタン来園 |
2002年 | 初代コウコウ帰国 二代目コウコウ来園 |
2010年 | 二代目コウコウ天国へ パンダがタンタン1頭だけになる |
2024年 | タンタン天国へ パンダがいなくなる |
出典:「パンダの部屋」(神戸市立王子動物園【公式】)(https://www.kobe-ojizoo.jp/animal/panda/)(2024年4月3日に利用)
- 王子動物園のパンダはタンタン1頭だけになっていたため、タンタンが天国に旅立った今飼育されているパンダは0頭です。
今後、王子動物園からパンダがいなくなる?
王子動物園のある神戸市は、以前から新しいパンダの貸し出しを中国に要請しているようです。
いつ王子動物園がパンダの貸し出しを受けられるかは、まだ決まっていません。
中国に帰国予定だったタンタン
王子動物園のパンダたちは、中国から貸し出されて日本にやってきました。
そのため、貸し出しの期限がくれば中国に返還されることが決まっています。
実は、タンタンもすでに返還の時期。
新型コロナの影響やタンタンの病状への配慮などから返還時期が延期されていたのです。
新しいパンダの貸し出しを要請
タンタンが帰国したあとのことを王子動物園はどう考えていたのかな?
王子動物園や神戸市は、新しいパンダを迎え入れたいという強い意欲を持っていたようです。
2018年にはすでに、パンダの貸し出しに向けて働きかけを始めていたといいます。
新しいパンダがやってくる?
じゃあ、また王子動物園にパンダが来てくれるんですね。
残念ながら、貸し出しを希望したからといってすぐにパンダがやってくるわけではありません。
どうしてですか?
ほかにも同じようにパンダを待っている動物園があるからです。
今後の貸し出し予定は未定
今後、パンダの貸し出しを受けられるのか、それがいつになるのかはわかっていないのが現状のようです。
王子動物園にはパンダの繁殖実績がなく、中国側からその点を指摘されたとも報じられています。
王子動物園はこれまでの飼育や研究の成果をアピールするなど、パンダの貸し出しを受けるための取り組みを続けているとみられます。
出典:「どうするタンタンの後継者」 パンダ貸与期限近づく神戸市立王子動物園(毎日新聞)(https://mainichi.jp/articles/20181204/k00/00m/040/109000c)(2024年4月3日に利用)
出典:タンタン「返還期限は12月」人ならおよそ85歳の今(東洋経済ONLINE)(https://toyokeizai.net/articles/-/704441)(2024年4月3日に利用)
- 神戸市や王子動物園はパンダの貸し出しを要請していますが、貸し出しを受けられるかどうかはまだ決まっていないようです。
もう関西ではパンダが見れないの?
王子動物園以外にも、関西にはパンダを飼育しているスポットがあります。
和歌山県のアドベンチャーワールドでパンダに会えるはずです。
パンダに会える「アドベンチャーワールド」
施設名 | アドベンチャーワールド |
所在地 | 和歌山県西牟婁郡(にしむろぐん)白浜町 |
アクセス | JR新大阪駅から電車で約2時間半 |
アドベンチャーワールドは、サファリパークと水族館、さらには遊園地が一度に楽しめる施設です。
私も子供が小さいころ家族で訪れたことがありますが、十分に楽しめた記憶があります。
パンダは何頭いる?
アドベンチャーワールドでは、2024年4月時点で4頭のパンダが飼育されています。
私が訪れたときは、屋外の開放的なスペースでのんびりしているパンダたちをこちらも慌てずに眺めることができました。
もちろん、命ある動物相手なのでいろいろなケースがあると思います。
絶対にパンダを見たい場合、来園前に問い合わせておくと安心かもしれませんね。
なぜ4頭もパンダがいるの?
神戸には長い間1頭だけだったパンダ。
なぜ和歌山には4頭もいるんでしょう?
アドベンチャーワールドにパンダが多い理由の1つは、繁殖技術の高さにあると考えられます。
現在飼育されている4頭は、みんな日本で生まれた子たちです。
なんとアドベンチャーワールドではこれまでに17頭のパンダが生まれているそうです。
中国にパンダを返さなくていいの?
アドベンチャーワールドのパンダたちも、これまでに何匹も中国に返還されています。
中国に返していないからパンダが多いわけではないんです。
アドベンチャーワールドもまた、繁殖を目的に中国から長期的にパンダの貸し出しを受けています。
そのため、生まれた子供たちも時期がくれば中国に返還されます。
2023年2月には、多くの子供たちとの出会いをもたらしてくれたお父さんパンダが中国に帰国しました。
公式ホームページにはパンダの家系図が掲載されているので、ぜひ御覧になってみてください。
出典:「パンダが和歌山にいっぱい なぜ?」(NHK | 日本放送協会)(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211129/k10013365991000.html)(2024年4月3日に利用)
- 関西では、和歌山県にある「アドベンチャーワールド」でパンダを見ることができます。
まとめ
- 王子動物園のパンダはタンタン1頭だけになっていたため、現在飼育されているパンダは0頭
- 神戸市や王子動物園は中国にパンダの貸し出しを要請しているが、貸し出しを受けられるかどうかは決まっていない
- 関西では、現在も和歌山県にある「アドベンチャーワールド」でパンダを見ることができる
王子動物園にまたパンダがやってきてくれるのかどうか気になりますね。
神戸市と動物園のアピールや働きかけが、市民のみなさんにとってうれしい結果につながるといいのですが。
機会があれば、ぜひ和歌山にも足を運んでみてください!