「王子動物園にパンダがいないって本当?」
「関西ではもうパンダが見られないの?」
そんな疑問を持っている方に、残念なお知らせがあります。
2026年5月現在、日本国内でジャイアントパンダを見られる動物園は一つもありません。
王子動物園のタンタンが旅立ち、その後も全国の動物園からパンダが次々と中国に返還され、1972年の初来日から約54年ぶりの「パンダ不在」の状況となっています。
この記事では以下の疑問にお答えします。
王子動物園のパンダは今どうなっている?
なぜ日本から一斉にパンダがいなくなったの?
今後また日本でパンダが見られる日は来る?
今すぐパンダに会いたい場合はどうすればいい?
パンダをめぐる日本の現状と今後の見通しをまとめました。
王子動物園のパンダは今どうなっている?

王子動物園のパンダは現在0頭です。
2024年3月31日にタンタンが亡くなって以来、新しいパンダは来ていません。
タンタンはどんなパンダだったのか
タンタンは2000年7月に中国から来園したメスのパンダです。当初は同じく中国からやってきたオスのコウコウとペアで飼育されていましたが、2010年にコウコウが急死。それ以降、タンタンはひとりで王子動物園を支え続けました。
2024年3月31日、長年の闘病の末に天国へ旅立ちました。実に24年間にわたって神戸市民に愛され続けたパンダでした。
| 2000年 | コウコウ・タンタン来園 |
| 2002年 | 初代コウコウ帰国・二代目コウコウ来園 |
| 2010年 | 二代目コウコウ急死・タンタン1頭に |
| 2024年3月31日 | タンタン天国へ・パンダ0頭に |
| 2026年3月31日 | タンタンの記念石碑除幕式 |
2026年3月、記念石碑が設置された
タンタンが旅立ってから2年後の2026年3月31日、王子動物園のパンダ館にタンタンをはじめ3頭のパンダを称える記念石碑の除幕式が行われました。
今もパンダ館にはタンタンのパネルが展示されており、多くのファンが訪れています。
新しいパンダの来園は?
神戸市と王子動物園は以前から中国に新しいパンダの貸し出しを要請しています。しかし現時点で貸し出しが決まったという発表はなく、現在は動物園のリニューアル工事も進んでいます。
2024〜2026年、日本から次々とパンダが消えた
王子動物園だけではありません。2024年から2026年にかけて、日本全国の動物園からパンダが次々と中国に返還されました。
その結果、1972年に日本に初めてパンダが来てから約54年ぶりに、日本国内でジャイアントパンダを見られる動物園がゼロになりました。
パンダ不在までの流れ
| 2024年3月 | タンタン(王子動物園)死去 → 王子動物園のパンダ0頭に |
| 2024年9月 | リーリー・シンシン(上野動物園)中国へ返還 |
| 2025年6月 | 良浜・結浜・彩浜・楓浜の4頭(アドベンチャーワールド)中国へ返還 → 関西でパンダが見られなくなる |
| 2026年1月25日 | シャオシャオ・レイレイ(上野動物園)最終観覧日 1月27日に中国へ返還 |
| 2026年5月現在 | 日本国内でパンダを見られる動物園:0 |
アドベンチャーワールド(和歌山)でも見られなくなった
以前は「関西でパンダが見たいなら和歌山のアドベンチャーワールドへ」という選択肢がありました。同園は日本最多の繁殖実績を誇り、最大7頭ものパンダを飼育していたこともあります。
しかし2025年6月、良浜・結浜・彩浜・楓浜の4頭が揃って中国・成都へ返還されました。30年以上続いたアドベンチャーワールドのパンダ飼育に幕が下りた瞬間でした。
上野動物園でも見られなくなった
東京・上野動物園では2021年生まれの双子パンダ、シャオシャオとレイレイが人気を集めていました。しかし2026年1月25日が最終観覧日となり、同月27日に中国へ返還されました。
最終観覧日は抽選倍率24.6倍という狭き門に。全国からファンが押し寄せ、観覧時間わずか2分のために山形や遠方から訪れる人の姿も見られました。日本中が「パンダロス」に包まれた瞬間でした。
なぜ日本からパンダが一斉にいなくなったのか
「なぜこんなに一度にパンダがいなくなってしまったのか」と疑問に思う方も多いはずです。その背景にはパンダのレンタル制度と繁殖を目的とした返還という仕組みがあります。
パンダは中国からの「レンタル」
ジャイアントパンダはワシントン条約で国際取引が規制されている希少動物です。そのため日本にいるパンダはすべて中国からの貸し出し(レンタル)であり、所有権は中国にあります。
貸し出し期間が終わると中国に返還されることが決まっており、日本で生まれた子パンダも例外ではありません。
繁殖適齢期での返還が続いた
2024〜2026年に返還が相次いだ主な理由は、パンダたちが繁殖適齢期を迎えたタイミングと重なったことです。
上野動物園の双子パンダ、シャオシャオとレイレイは2021年生まれで返還時に4歳。パンダはおよそ4〜5歳から繁殖が可能になるため、パートナーを探すために中国に戻るタイミングでした。
アドベンチャーワールドでは17頭もの繁殖実績を誇っていましたが、生まれた子パンダたちも成長すれば中国に返還されます。繁殖が成功すればするほど、返還されるパンダも増えるというサイクルになっているのです。
「パンダ外交」の変化も影響か
パンダの貸し出しは「パンダ外交」とも呼ばれ、中国の外交政策と密接に関わっています。近年の日中関係の変化が、パンダの貸し出し交渉に影響しているとの見方もあります。
一方で王子動物園については、繁殖実績がないことを中国側から指摘されていたとの報道もあり、新しいパンダの貸し出しを受けるハードルが高い状況が続いています。
今後また日本でパンダが見られる日は来る?
「もう二度と日本でパンダに会えないの?」と心配している方も多いはずです。可能性はゼロではありません。他国の事例や各動物園の動きから、今後の見通しを整理します。
各動物園・自治体が誘致に動いている
パンダが返還された後も、日本各地でパンダ誘致の動きは続いています。
- 上野動物園(東京都):「日中共同繁殖研究プロジェクトを継続したい」と小池都知事が表明。返還後も交渉を継続中
- 王子動物園(神戸市):以前から中国に新しいパンダの貸し出しを要請。リニューアル工事完成後の誘致も視野に
- その他の自治体:仙台市・日立市など複数の自治体がパンダ誘致に意欲を示している
アメリカの事例が希望になる
日本と同様にパンダが不在になった国が、再びパンダを迎えた事例があります。
アメリカのスミソニアン国立動物園では、2023年11月に3頭のパンダが中国に返還されました。その後約1年のパンダ不在期間を経て、2025年1月に中国から新たな2頭が来園し、大きな話題となりました。
「一度パンダが去っても、交渉次第で再び迎えることができる」という事実は、日本のパンダファンにとって大きな希望となっています。日本も同様に、早ければ数年以内に新しいパンダが来日する可能性は十分あります。
今すぐパンダに会いたい場合は?
日本国内では現在パンダに会えませんが、海外に行ける方には選択肢があります。
| 場所 | 施設名 | アクセス |
| 台湾・台北 | 台北市立動物園 | 日本から飛行機で約3時間 |
| 韓国・龍仁 | エバーランド(パンダワールド) | 日本から飛行機で約2時間 |
| 中国各地 | 成都パンダ繁育研究基地など | パンダの本場で多数飼育 |
特に台湾・台北市立動物園は入園料が約460円とリーズナブルで、日本から最も気軽に行けるパンダスポットとして人気が高まっています。
まとめ
今回は王子動物園のパンダの現状と、日本からパンダがいなくなった経緯・今後の見通しについてまとめました。
- 王子動物園のパンダは2024年3月31日にタンタンが亡くなって以来0頭で、2026年5月現在も新しいパンダは来ていない
- 2024〜2026年にかけて王子動物園・上野動物園・アドベンチャーワールドから全てのパンダが姿を消し、1972年の初来日から約54年ぶりの「パンダ不在」状態となった
- 日本のパンダはすべて中国からのレンタルで、繁殖適齢期を迎えたパンダが一斉に返還されたことが主な理由
- 上野動物園・王子動物園・仙台市など各地でパンダ誘致の動きは継続しており、再来日の可能性はある
- アメリカでは返還から約1年で新しいパンダを迎えた事例があり、日本でも数年以内に新しいパンダが来る可能性は十分ある
- 今すぐパンダに会いたい場合は台湾(台北市立動物園)や韓国(エバーランド)が比較的近い選択肢
タンタンをはじめ、日本のパンダたちが残してくれた思い出は色褪せません。
また日本でパンダに会える日を楽しみに待ちましょう。

