【惜し疲れ】好きなのに辛い?推しを推すことに疲れる原因・理由や対処法

突然ですが、あなたの推しは誰ですか?

「推し」という言葉が流行し始めてから、空前の「推しブーム」が到来し、グッズが発売されると、買わなきゃ!ライブの開催が発表されたら行かなきゃ!テレビに出るならテレビ見なきゃ!と、毎日慌ただしい「推し活」に励んでいる方は多いはず。

そして、それが楽しいはずの「推し活」。

しかし、さまざまな要因で「惜し疲れ」を発症している方も中にはいます。

今回は、本来楽しいはずの「推しを推すことに疲れる(推し疲れ)理由とその対処法」をまとめました。

目次

推しとは?

この記事を読んでいる方はもうすでにご存じかもしれませんが、推しとは誰かに薦めたいと思うほど大好きな人物やもののことをいいます。

それが日本のアイドルなのか韓国のアイドルなのか、はたまた俳優なのか。人ではなく物であることもあり、推しは人それぞれです。

スポーツ選手や歴史上の人物、ゆるキャラなどのキャラクターものをはじめ、新幹線などの無機物も対象になります。推しとは本当に多種多様であり、自分が「推しだ!」と決めたものはその人にとっての推しになるのです。

私の推しはアニメのキャラクターです!

推しという言葉は何が語源?

そもそも推しという言葉は何が語源になっているのでしょうか?

「推し」という言葉は最近特によく耳にする言葉ですが、実は2000年代の初期から使われていた言葉なのです。

推しの語源の始まりはアイドル文化に火をつけたAKB48。AKB48のファンが好きなメンバーのことを「イチオシのメンバー」と称し、それが「推しメン」、さらに省略され現在の「推し」になりました。

オタクというと、頭にバンダナ・チェックのYシャツ・Gパンにリュック、という既成概念はもう昔の話。一昔前まではオタクへの偏見というものが目立っていましたが、現在はそういった偏見が無くなり、「推し」という言葉は多くの人が使うようになりました。

たしかに!元はAKB48ファンの間で使われていた「推し」ですが、今はAKB48のファンに限らず多くの方が使っていますね!

推し事・推し活とは?

推しがいる方にとって欠かせないのが「推し事」「推し活」。

「推し事」とは「お仕事」と「推し」を掛け合わせた造語です。

仕事というのは日常の大半の時間を占める日常の一部ですよね。

学生にとっては学校に通うということが仕事ですね!

推しを推すことも仕事と同様「当たり前に組み込まれる日常の一部」であり、そういった意味から「推し事」という言葉が派生しました。

「推し活」も意味合いは同じく「推し」と「活動」を組み合わせた造語です。
よくできた造語ですよね。この言葉を考えた人にノーベル賞を与えたいくらいです。

推し事・推し活の内容

  • ライブ・コンサート・イベントなどに参加する
  • 推しが出ている作品(ドラマ・CM等)の鑑賞
  • SNS等で推しの情報を発信
  • 推しが出演している作品の舞台を巡る(聖地巡礼)
  • 推しだと分かるようなグッズを身につける
  • 推し関連の商品を購入する

主な推し活を箇条書きでまとめてみました。

こうして見てみると、推し活に励んでいる方は周りに結構いるように思いませんか?

推しを持つメリット・デメリット

推しがいることはもちろん楽しいことですが、それだけではありません。

「推し活」や「推し事」など、ポジティブな言葉が流行した裏側では「推し疲れ」というネガティブな言葉も派生しているのです。

ここからは推しを持つことのメリット・デメリットについて解説していきます。

推しを持つメリット

毎日が楽しい

推しを持つメリットの大部分がここではないでしょうか。

推しがいると、とにかく毎日楽しいのです。

歌を歌う推しがいる場合はその推しの歌を聴くと今日も1日頑張ろう!と思えます。

さらに、推しのライブが控えている場合はライブまで頑張ろう!と日々疲れる仕事や学校もこれからのライブを思うと、もうひと踏ん張りするか!と前向きな気持ちで励めます。

好きな漫画のアニメ化が決まった場合も、放送が待ち遠しく、毎日がるんるんとした気持ちになりますよね。

このように、推しがいると「とにかく生活がポジティブ」になるのです。

推しがいることは日々のストレス軽減にも一役買ってくれます。

推しを通じて友だちができる

自分の好きなものを同じ熱量で語りたい!それを叶えてくれるのは「同じ推しを持つ人」です。

推し事・推し活を通じてできる友人はそれを叶えてくれます。

現在はSNSなどが広く普及し、同じ推しを持つ「同担」に出会うことも簡単になりました。

自分の推しに興味がない人に推しの話をしてもいまいち盛り上がらない……それどころかちょっと嫌な顔をされてしまった……という心配も「同担」の友人なら考える必要がありません

同担拒否という言葉もあり、すべての人に当てはまるわけではありませんが、好きなものをお互いに同じ熱量で語れる相手がいるということはとても楽しいですよね。

こういった行為は、誰かと繋がることで孤独感を紛らすことができたり、SNSで投稿した内容にいいねをもらうことによって承認欲求を満たすこともできます。

推しを持つデメリット

お金がかかる

推しを推すことにはお金がかかります。

お金をかけずに楽しむ推し活もありますが、推しがなにかグッズを出したら「買わなきゃ!」と思う方は多いはず。

推しが大手であればあるほど供給は膨大になり、食費などを切り詰めて購入しなければならない場合もあります。

そんな状況になっても「推しの懐が豊かになるのなら……」と自分に言い聞かせていませんか?

金銭的に考えると、推しを持つことはメリットでもあり、デメリットでもあります。

熱愛などが出たときのショックが大きすぎる

アイドルであれば、熱愛・解散・休止・メンバーの脱退。

漫画などの作品であれば作中で推しが亡くなってしまう・漫画の打ち切りなど、推しがいつどうなるか分からないことも推しを持つことのデメリットです。

一生懸命推していた分、ショックは非常に大きく「こんな思いをするくらいなら最初から推しなんて作らなければ良かった……」と、ショックを受ける場合があります。

推しへの愛が強い分、この反動は大きいですね。

時間が足りなくなる

時間が足りなくなる問題は、推しが複数いる場合や、メディアへの出演が多い場合にありがちです。

やらなくてはならない学校の課題や、仕事の資料作り……家まで持ち帰ってきたけど、推しが出演している番組の録画も消化しなければ……また別の番組が始まるのに録画残量が足りてない……。
など、推しを持つことでとにかく時間に追われることが多いことも推しを持つことのデメリットの1つです。

時間に追われると心にも余裕がなくなり、ささいなことでイライラしてしまうことも……

惜し疲れする原因

ここまで推しを持つことのメリットとデメリットをまとめてきました。

本題の推し疲れとは、推しを推して日々の生活を楽しく、より良いものにするためにしているはずの活動に疲れてしまったことをさします。

どういったことが推し疲れの原因になるのでしょうか?

ファン同士でのマウント取り合い

推しを推しているうちに、同じ推しが好きな同志ができていきますが、それが良いことだけではありません。

私のほうがたくさんお金をかけてるアピールをする「強火ファン」や、私はデビュー当時から推してる!と「推している年数でマウントをとってくるファン」などがいます。

推し方は人それぞれですが、推しを推す熱量が増せば増すほどマウントの取り合いも激化してゆき、推しを推すという行為よりもファン同士でのマウントの取り合いに重きを置くようになっていくことが推し疲れの1つです。

推しの熱愛や噂を見てしまった

推していたアイドルなどに熱愛が出た時のショックは底知れません。

本気で推していた人ならばなおさらです。

推しが、「あの人と付き合っているのでは?」とになった場合も同様に、付き合っている証拠や、逆に付き合っていない証拠などを探そうとネットなどをひたすら調べてしまいます。こういった行為も推し疲れする1つの要因です。

推しへの熱量が薄れたのに惰性で推し活がやめられない

推し始めていた時は確かにあった「熱量」

今ももちろん推しのことは好きだけど、昔ほどではない……。

でも、今ここで推し活をやめてしまったら今まで揃えてきたグッズはどうなるのだろう……。時間だってたくさん使ってきたのに……。

と、これまで行なってきた推し活を無駄にしないためにも、惰性で推し活をしている場合があります。

推しを見ても以前のような熱量は無いけど、これまでのことを考えると推し活の辞め時が分からない、という場合に起こりがちな推し疲れです。

私も熱量に関わらず、推しのCDが発売されると、とりあえず購入はしています。

供給量が多すぎる

推し疲れする原因の最後は、推しの供給量が多すぎて追いつけない場合です。

こういった推し疲れは完璧主義の方に起こりがちで、推しの全てを把握しておきたいために、雑誌やSNS等のゲリラ配信なども手広くチェックしているタイプの方です。

全てを把握できているうちは問題ありませんが、数が膨大で付いていけなくなった場合や、自分の知らない情報をファンのSNSなどで見つけてしまうと、情報を逃したというショックなどから推し疲れを引き起こしてしまいます。

惜し疲れたらどうすればいい?

では、推し疲れしてしまった場合はどうすればいいのでしょうか?

推しからいったん離れる

推しから離れることができないから推し疲れしてるんだ!と、声をあげたくなりますが、思いきって推しから離れてみると案外「このくらいの距離感で推すのがちょうどいいかも」と、新しい発見があるかもしれません。

推し活以外にすることが無い場合は、普段よりちょっと良いご飯を食べてみたり、近所の公園を散歩してみたりするのはいかがでしょうか。

散歩は体にも良さそうですよね。

自分自身に無理のない範囲で推し活を楽しむのが、長く楽しく推しを応援するコツです。

  • 雑誌の購入をやめてみる
  • 年に2回はコンサートに行っていたが、1回にしてみる
  • 推しに使うお金を減らしてみる

推し活に制限を設ける

すべて把握したい推しの動向。ですが、すべてを追っていると時間とお金が足りません。

そういった場合は「コンサートだけは行く」「グッズだけは買う」「テレビだけはチェックする」など、推し活に制限を設けるのも1つの手です。

推し活に制限を設けることで自分に使う時間が確保できるため、自分磨きに励んだり、勉強する時間にあてることができます。

推し活仲間とのコミュニケーションを見直す

一緒に推していて楽しいはずの推し活が、いつの間にか「マウントの取り合い」になっていませんか?

自分のほうが推してる!愛が強い!と思えば思うほどマウントはエスカレートしていき、相手もマウントをとるためにさらに推し活レベルをあげていきます。

もちろん、推しを推すことの理由は人それぞれですが、本当に推したい理由は、「友人よりも推している」ことですか?

純粋に推しを推していたあの頃の気持ちを振り返ってみるのもいいかもしれません。

周りのファンと自分の推し活を比べない

コンサートに行った回数を周りと比べてしまう、推しを推し始めた期間が短くて気おくれしてしまう、周りと比べると推しにお金を落とせていない……など、周りと自分の推し方を比較してしまうことが推し疲れの1つになっている場合があります。

周りのファンと自分を比べることはあまり意味がありません。

自分には自分のペースがあります。

たくさんお金をかけているから、デビューする前から応援しているから、こういったものは気にせず、自分のペースで推していきましょう。

まとめ

推し疲れする原因

  • ファン同士でのマウントの取り合いが激化した
  • 推しの熱愛や噂を見てしまったとき
  • 熱量が薄れたのに惰性で推し活をしている
  • 供給量が多すぎて付いていけなくなった

推し疲れの対処法

  • 推しと距離を置いてみる
  • 推し活に制限を設ける
  • 推し活仲間とのコミュニケーションを見直す
  • 周りのファンと自分の推し活を比べない

今回は「推し疲れ」についてまとめました。

なんでも「推し」になってしまうこの現代。

推しを推すことは生活を豊かにしてくれる半面で、取り返しのつかない疲れをもたらす危険も孕んでいます。

推し疲れを引き起こしてしまったら、たまには推しから離れ、自分をリフレッシュする時間を設けてみてはいかがでしょうか。

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