野球にバスケと、今年もいろいろなスポーツに沸いた日本。
どのスポーツも気づけば新しい選手が活躍していて、名前を覚えるのも大変です。
相撲も同様に、少し前とは活躍している力士が変わっているようですが、そういえば貴景勝って最近どうしているんでしょう?
貴乃花親方が育てたこともあって、以前は随分人気がありましたよね。
今回は、その貴景勝関について現在の姿を調べてみました。
貴景勝って引退したの?
貴景勝って、前は強かったし人気もありましたよね?
もう引退しちゃったんですか?
貴景勝関は、まだ引退していません。
番付も大関のままです。
貴景勝は引退していない
貴乃花親方が育てたお相撲さんとして、人気が高かった貴景勝関。
実力も申し分なく、あっという間に大関の地位まで昇り詰めたように思われましたが、一時にくらべてあまり名前を聞かなくなったと感じる人もいるかもしれません。
しかし、貴景勝関は引退したわけではありません。
現在の番付も、変わらず大関を維持しています。
休場や成績のよくない場所が続いた
では、なぜ引退を疑われるほど一時の勢いを失っていたのでしょう。
それは、休場やあまり成績のよくない場所が続いたことで、貴景勝関を取り上げるニュースなどが少なくなっていたからだと考えられます。
一月場所 | 12勝3敗(優勝) |
三月場所 | 3勝4敗8休(8日間休場して負け越し) |
五月場所 | 8勝7敗 |
七月場所 | 全休(全日程休場) |
休場が多く優勝争いに絡めず
貴景勝関は、優勝した次の場所で日程の半分を休場。
翌五月場所で復帰したものの、勝ち星の数は8つで勝ち越しギリギリ。
優勝争いに絡むこともできませんでした。
さらに次の七月場所を全日程休場と、思うような活躍ができない時期が続いています。
この間、調子を上げたり実力をつけた多くの力士たちに話題を奪われる格好となったようです。
- 大関貴景勝は、現在も引退していません。
- 大関貴景勝は、令和五年七月場所まで休場や成績のよくない場所が続いていました。
貴景勝の休場の理由は?
そうだったんですね!
貴景勝関は、なぜ何度も休場していたんですか?
貴景勝関の休場の理由は、左膝および両膝の半月板の損傷です。
休場理由は膝の故障
貴景勝関が今年の三月場所と七月場所を休場したのは、傷めた膝を安静にしたり治療したりする必要があったからです。
三月場所 | 左膝の半月板の損傷 |
七月場所 | 両膝の半月板の損傷 |
三月場所前半に左膝を故障
貴景勝関は、令和五年三月場所の3日目の取組で左膝を故障してしまったようです。
その後数日間は治療を受けながら出場していましたが、結局7日目に休場を届け出。
場所の後半8日間を休場し、残念ながら三月場所は負け越しとなりました。
翌五月場所で両膝を故障?
三月場所を途中休場した貴景勝関は、翌五月場所に復帰。
しかし、状態は万全ではなかったようで好成績を残すことはできませんでした。
両膝にテーピングを施していた様子から、五月場所の時点ですでに両膝を故障していたことがうかがえます。
貴景勝関は五月場所の全日程に出場しましたが、次の七月場所は「両膝半月板損傷」の診断書を提出して初日から休場することになってしまいました。
半月板損傷とは?
半月板損傷とは、膝の関節内にある半月板という部分の損傷です。
体重がかかった状態の膝に衝撃が加わることによって起こるそうです。
加齢以外では、やはりスポーツ選手に多い症状のようです。
- 大関貴景勝は、左膝および両膝の半月板の損傷を理由に令和5年三月場所と七月場所を休場しています。
貴景勝は過去にも休場したことがある?
貴景勝は、今年以外にも本場所を休場したことがありますか?
貴景勝関は、これまでにも何度か本場所を休場しています。
休場の理由は、体のさまざまな箇所の故障です。
令和元年五月場所 (途中休場) | 右膝関節内側側副靭帯損傷 |
(全休) | 令和元年七月場所右膝関節内側側副靭帯損傷 |
(途中休場) | 令和二年七月場所左膝内側側副靭帯損傷 |
(途中休場) | 令和三年一月場所左足関節靭帯損傷 |
(途中休場) | 令和三年七月場所頸椎椎間板ヘルニアによる神経根症 |
(途中休場) | 令和四年一月場所右足関節靭帯損傷 |
大関に昇進した令和元年五月場所から現在までに、貴景勝関は実にこれだけの回数をやむなく休場しています。
休場の理由となった症状もさまざまで、数年間の間に体のあちこちを傷めていることがうかがえます。
相撲がいかに過酷で大変な競技なのかがよくわかりますね。
- 大関貴景勝は、過去にもさまざまな箇所の故障が原因で本場所を何度も休場しています。
現在、貴景勝は故障から復帰している?
やっぱりお相撲って怪我が多いスポーツなんでしょうね。
両膝を怪我したあと、貴景勝は復帰できたんですか?
貴景勝関は、現在、故障から復帰して令和五年九月場所に出場しています。
現在は故障から復帰
故障から復帰した貴景勝関は、2023年9月10日に初日を迎えた令和五年九月場所に出場。
千秋楽まで全日程を無事とり終えています。
貴景勝関が九月場所で復帰するまで
七月場所を全休、膝の治療と回復に努める |
8月の夏巡業に参加 |
下半身を中心に体をつくり直す |
8月30日におこなわれた稽古で報道陣に対して膝の回復をアピール |
9月2日の稽古総見で大関関脇を相手に相撲をとるなど、精力的に稽古をこなす |
9月10日に初日を迎えた令和五年九月場所に出場 |
- 大関貴景勝は、令和五年九月場所で故障から復帰、無事全日程に出場しています。
復帰後の貴景勝の成績は?
なるほど、現在は土俵に復帰してるんですね!
復帰後の成績はどうなんですか?
膝の故障から復帰した貴景勝関は、令和五年九月場所で優勝を果たしています。
復帰した九月場所で優勝
横綱照ノ富士が休場した九月場所ですが、貴景勝関が膝の故障から復帰したため、新大関豊昇龍を含めた3大関が顔をそろえることに。
先場所を休場した貴景勝関は、負け越すと大関の地位を失う「カド番」です。
成績は11勝4敗
カド番大関貴景勝は、初日を黒星発進。
7日目・8日目にも連敗を喫し、一時は勝ち越しも危ぶまれたようです。
しかし、9日目以降は勝ち星を並べ、新大関豊昇龍には屈したものの11勝4敗の最終成績を収めています。
優勝決定戦に勝利
二桁勝利を収めただけでなく優勝争いも演じた貴景勝関は、最終日に勝ち星11で並んだ平幕の熱海富士関と優勝決定戦をおこなっています。
この優勝決定戦で勝利したため、貴景勝関は故障からの復帰を幕内優勝という素晴らしい成績で終えることとなりました。
- 膝の故障から復帰した令和五年九月場所で11勝4敗の成績を残した大関貴景勝は、優勝決定戦も制して幕内優勝を果たしています。
復帰した貴景勝の評判は?
故障から復帰してすぐ優勝なんて、相撲ファンの人たちは大喜びだったでしょうね!
実は、優勝決定戦の内容が物議を呼び、現在の貴景勝関に対する評価は賛否が分かれています。
現在の評価は賛否が分かれている
故障から復帰後、カド番脱出のみならず優勝まで果たしたのに、なぜ貴景勝関に対する評価が割れているのでしょう。
その理由は、優勝決定戦の内容にあるようです。
格下相手に「変化」
優勝決定戦の相手だった熱海富士関は、平幕の力士です。
大関の地位にある貴景勝関は、熱海富士より格上ということになります。
ところが、優勝決定戦で貴景勝関は、真っ向からぶつかってきた熱海富士に対して左に「変化」。
格下の力士に対して、正面から組み合うことを避けたのです。
この取組内容がはたして大関にふさわしいものなのか、人によって感想が分かれたということです。
相撲ファンの声
SNSには、貴景勝関の立ち合いに対して「がっかりした」という感想が多く見られます。
相手が平幕ながら健闘した21歳の若者だったのも、相撲ファンの気持ちを複雑にしたのかもしれません。
貴景勝関の冷静な判断を評価する声や優勝を祝う声も見られましたが、やはり、評価は賛否分かれている印象です。
変化したのは怪我の影響?
まっすぐぶつかってきた格下の相手に対して正面から受けて立たなかったのは、やはり故障の影響があったのでしょうか?
貴景勝関自身は、番付が格上だからこそ絶対に負けられない思いがあったと明かしています。
その一方で、体力不足を指摘する声も。
体力不足が変化につながったとすれば、それは故障の影響といえるかもしれません。
貴景勝関には、体力強化も含め十分に準備して次の場所でまた素晴らしい成績を収めてもらいたいですね。
- 令和五年九月場所の優勝決定戦で、格下の相手に対して組み合わず「変化」した大関貴景勝の取組に対し、相撲ファンの間で賛否が分かれています。
まとめ
- 大関貴景勝は、休場や成績のよくない場所が続いた時期があったが現在も引退していない
- 休場の理由は、左膝および両膝の半月板の損傷だった
- 大関貴景勝は、過去にもさまざまな箇所の故障が原因で本場所を休場している
- 現在、大関貴景勝は故障から復帰している
- 大関貴景勝は、復帰後の令和五年九月場所で優勝している
- 令和五年九月場所の優勝決定戦で、格下の相手に対して組み合わず「変化」した大関貴景勝の取組に対し、相撲ファンの間で賛否が分かれている
お相撲さんに怪我はつきものですね…。
次の場所には、大きな怪我なく十分に稽古を積んで臨むことができるといいですね!