先日、女優の戸田恵梨香さんが過去に朝ドラのヒロインオーディションを受けていたことを明かして話題になりました。
朝ドラといえば、NHKの朝の人気番組「連続テレビ小説」。
実は戸田さん、このオーディションに合格していたのに出演を断ってしまったとか。
なんともったいない!
ところで、朝ドラのヒロインがオーディションで決まるというのはよく耳にしますよね。
では、相手役の俳優さんはどうやって決まるんでしょう?
ヒロインの恋人や夫にあたる「相手役」もまた、朝ドラ人気につながる重要な役柄です!
朝ドラの相手役にも、ヒロインのようにオーディションがあるのでしょうか?
それとも人気の俳優さんに直接オファーが届くのでしょうか?
朝ドラの相手役が決まる経緯について調べてみました!
朝ドラの相手役にもオーディションがある?
朝ドラのヒロイン役を決めるためのオーディションがあるように、ヒロインの相手役を決めるためのオーディションもまた開催されています!
複数の俳優さんがインタビューやブログなどでオーディションを受けたことに言及していることからそれがわかります。
たとえば「カムカムエヴリバディ」(2021年放送)で上白石萌音さん演じるヒロインの相手役を演じた松村北斗(SixTONES)さんは、同作品の合同取材会でオーディションを受けて出演が決まった経緯について話しています。
先方からの通知やマネージャーからの報告ではなく、滝沢秀明さんから「良かったね」と声をかけられて合格を知ったんだそうですよ。
広瀬すずさんがヒロインを演じた「なつぞら」(2019年放送)の相手役中川大志さんもオーディションによる選考。
合格したあとの心情について語ったインタビュー記事が残っています。
合格後も実際に自分がどんな役を演じるのかずっとわからなかったんだとか。
時にはプロデューサーなど制作サイドのコメントからオーディションで選考されたことがわかる場合も。
土屋太鳳さん主演の「まれ」(2015年放送)で相手役を務めたのは山崎賢人さん。
彼もまたオーディションを受けて相手役の座を射止めています。
制作統括チーフプロデューサーは、オーディションを実施する中で山崎さんをほぼ満場一致で選んだことを明かしています。
さらに、「あまちゃん」(2013年放送)に出演した福士蒼汰さんのように取材記事の文中でオーディションがあったことが明かされるケースもありました。
俳優さん本人の発言や制作スタッフのコメントなどを調べてみると、朝ドラの相手役選考のためのオーディションがあるのは確かなようですね。
ジャニーズの人気アイドルもオーディションを受けることがあるのはちょっと意外に感じます!
【歴代】オーディションで選ばれた朝ドラの相手役は誰?
オーディションを受けて相手役に選ばれたと思われる俳優さんには、次のような人たちがいます。
- 松村北斗「カムカムエヴリバディ」(2021年放送)
- 二階堂ふみ「エール」(2020年放送)
- 松下洸平「スカーレット」(2019年放送)
- 中川大志「なつぞら」(2019年放送)
- 磯村勇斗「ひよっこ」(2017年放送)
- 山﨑賢人「まれ」(2015年放送)
- シャーロット・ケイト・フォックス「マッサン」(2014年放送)
- 鈴木亮平「花子とアン」(2014年放送)
- 福士蒼汰「あまちゃん」(2013年放送)
- 綾野剛「カーネーション」(2011年放送)
- 駿河太郎「カーネーション」(2011年放送)
- 大東駿介「ウェルかめ」(2009年放送)
- 青木崇高「ちりとてちん」(2007年放送) ほか
過去30作までさかのぼって、オーディションを受けたことが本人の発言などから明らかになっている相手役の俳優さんをまとめてみました!
ちなみに男性が主人公の作品の場合、相手役は二階堂ふみさんやシャーロット・ケイト・フォックスさんのように女性になりますね。
二階堂ふみさんは、なんと延べ2802名のオーディション参加者の中から相手役を勝ち取ったんだそうですよ!
なかには、何作品にもわたって朝ドラのオーディションを受け続けていたという俳優さんもいます。
松下洸平さんは「スカーレット」で役を射止めるまで、何回もオーディションに落ちていたのだとか。
「花子とアン」の鈴木亮平さんも、それまで何度もオーディションを受けていたと自身のブログで明かしています。
おふたりとも合格した作品のオーディションは、今年で最後という思いで受けたそうですよ。
オーディションの厳しさが伝わってきますね。
記事などに残っていないだけで、オーディション選考を経て相手役を射止めた俳優さんはほかにもいらっしゃるかもしれません。
とはいえ、わかっているだけでもこれだけの有名な俳優さんが相手役のオーディションに挑んでいたとは。
当時すでにいくつものドラマ・映画に出演していたり、主演を務めたりしていたような方も、オーディションに参加していたなんてびっくりです。
オーディション以外で相手役が決まることもあるの?
朝ドラの相手役は、オーディション以外で決まることもあります。
オーディションはおこなわず、制作サイドが特定の俳優さんをキャスティングする場合です。
制作サイドから「この役を演じてもらいたい」とオファーするわけですね。
2015年にリリースされたNIKKEI STYLEの記事には、朝ドラについて次のような記述があります。
なお、毎回大規模なオーディションが行われるヒロイン役と違い、相手役の男性はオーディションが行われることが少なく、スタッフの「一本釣り」で決まることもある。
引用元:NIKKEI STYLE 若手俳優の登竜門は「朝ドラ、戦隊、少女マンガ」
先に触れたように、何人もの俳優さんがオーディションを受けたことに言及していますから、最近はオーディションが実施されることも少なくないのではないかと思われます。
とはいえ、たしかに制作サイドから直接オファーをもらって出演が決まるケースもあるようです。
たとえば「まんぷく」(2018年放送)でヒロインの夫役を演じた長谷川博己さんは、オーディションではなくオファーを受けての出演です。
実は若い頃に朝ドラのオーディションを何度も受けてそのたびに落選していたという長谷川さん。
若い頃は相手役に選ばれなかったのに40歳になって話が来たことについて、会見ではユーモアを交えてお話されていたそうです。
また、「半分、青い。」(2018年放送)の佐藤健さんも、同作品のチーフプロデューサーのコメントからオーディションではなくキャスティングされたことが読み取れます。
記事の中でチーフプロデューサーは以下のようにコメントしています。
勝田CPは、律の起用について「ヒロインはオーディションで選んだので、(パートナーの)男性はしっかりとバリューのある方をお迎えしたいと思っていた」と説明し、高校生から40歳の男性を演じられ、知名度と実力を備えた俳優として、佐藤さんに白羽の矢を立てたと強調した。
引用元:MANTANWEB 佐藤健:朝ドラ「半分、青い。」の鍵握る ヒロインと実年齢11歳差で幼なじみ役の起用の理由は?
なるほど、そういった理由でオーディションではなくキャスティングでの起用が選択されることもあるんですね。
「半分、青い。」のヒロインは永野芽郁さん。
今や人気の女優さんですが、2018年当時はまだ17歳でした。
ヒロイン役に初々しい女優さんを抜擢した場合、相手役に高い知名度と確かな実力が期待できると安心感がありますね。
さらに「カムカムエヴリバディ」(2021年放送)のオダギリジョーさんは、脚本家の要望もあってのオファーだったとか。
「あさが来た」(2015年放送)でヒロインの夫役が好評だった玉木宏さんや「純と愛」(2012年放送)の風間俊介さんも、本人やスタッフの発言からオファーを受けての出演だったと思われます。
以上のように、朝ドラの相手役はオーディション選考だけに限らず、制作サイドがキャスティングした俳優さんにオファーを出して出演が決まるケースもあります。
「なぜこの役をこの俳優さんにオファーしたんだろう?」なんて、キャスティングの意図を考えながら視聴するのもまた楽しいかもしれませんね!
まとめ
- 朝ドラのヒロインの相手役は、オーディションによって選考されることもある
- オーディションを受けて出演が決まった俳優には、「カムカムエヴリバディ」の松村北斗さん、「なつぞら」の中川大志さん、「まれ」の山﨑賢人さん、「あまちゃん」の福士蒼汰さんなどがいる
- 「エール」のように男性が主人公の作品では相手役の女性をオーディションで選考、二階堂ふみさんが選ばれている
- 松下洸平さんや鈴木亮平さんは、オーディションに合格して相手役を勝ち取るまでに何度も落選を経験している
- 相手役のオーディションを実施せず、特定の俳優さんに直接オファーすることもある
- 「まんぷく」の長谷川博己さん、「半分、青い。」の佐藤健さん、「あさが来た」の玉木宏さんなどがオファーを受けての出演だと考えられる
朝ドラのヒロイン同様、相手役の俳優さんもまた厳しいオーディションによって選考されていたんですね!
一方、役柄のイメージやヒロインを演じる女優さんとのバランスなどから、特定の俳優さんがキャスティングされるというのもまた興味深いです。
現在放送中の最新作「舞いあがれ!」に出演する目黒蓮(Snow Man)さんがオーディションなのかオファーなのか気になっている人も多いとか。
今回調べた俳優さんたちのように、いずれインタビューなどで明らかになるかもしれませんね!