解散?外注?PTA活動の新しい形!オンライン化で保護者の負担を軽減!

保護者が仕事や家事・育児の合間を縫っておこなうPTA活動。
わざわざ学校まで出向いても、雑談に時間をとられたり、効率の悪い進行にイライラしたり。
特に役員に当たってしまうとその負担はどっと増します。
子供たちのためにという気持ちはあるものの、正直言えば負担に感じている方も少なくないのではないでしょうか?

できることならやりたくない。
保護者の皆さんのそんな思いを背景に、「PTA業務の代行」というちょっと意外なサービスが話題になっているんだとか。

そこで、代行サービスを含め、保護者の負担を軽くするPTA活動の新しい形について調べてみました!

目次

そもそもPTAって必要?解散したらどうなる?

そもそもPTAって絶対に必要なのでしょうか?

調べていくと、なんとPTAを解散してしまった学校もあるということがわかりました。
保護者の負担が軽くなるなら喜ばしいことですが、実際のところ解散してしまっても大丈夫なのでしょうか?

長野市の山あいにある小・中学校がPTAの解散に至ったのは、やはり保護者の負担を軽減するためだったようです。
両校とも児童の数がきわめて少なく、PTA活動を続けるには各保護者の負担があまりにも大きかったのだとか。
また、前橋市の中学校でも解散に向けて調整がおこなわれているといいます。

しかし、創立時にPTAを設置しなかった小学校では、のちに保護者側が希望してPTAに代わる組織がつくられたというのです。

どうしてPTAに代わる組織がつくられることになったのでしょう?

PTAがないこの学校でも、保護者は子供たちのために集団登校の付き添いや誘導などの活動をおこなっていました。
それらの活動をスムーズに進めるには、役員の選出やお金の管理が必要です。
そのため、結局はPTAと大きな違いのない保護者の組織が設置されることになったんだとか。

なるほど、PTAをなくしたからといって保護者の活動がすべてなくなるわけではありませんよね。
登下校の見守りは子供たちの安全のために誰かがやらねばなりません。
結局、仕事や家事・育児の時間を調整して参加しなければならず、保護者に負担がかかる状況は続くことに。

PTAに代わる組織の場合、保護者たちの自主性という点で従来のPTAとは異なっているとの見解も見受けられました。
しかし、役員に立候補する人が少ないのは多くのPTAと変わりないようで、免除のルールを設けたうえでくじ引きをおこなっていると聞くと、毎年憂鬱になる人も多いであろうPTAの役員選出と変わらないような気がしてしまいます。

このようにPTAの解散について調べてみましたが、

  • PTAがなくなっても、保護者の活動はなくならない
  • 保護者の活動を管理するための組織が結局必要になる

というケースが少なくないようです。
つまり、PTAがなくなっても保護者の負担はなくならないんですね。
PTAを解散することでPTAの問題が解決されるとは言い切れないことがわかります。

もっと効率よく活動できないの?オンライン化のメリットは?

PTAの解散が解決策にならないのであれば、せめてPTAの仕事をもっと効率化できないでしょうか。

PTA活動をやりたくないという人のなかには、その効率の悪さに不満があるというケースも少なくありません。
PTAの運営って、なぜかいまだに連絡方法は電話だったり、資料が全部紙だったりするんですよね。

電話の連絡網が当たり前だった昔とちがって、今は一斉連絡や情報の共有に利用できる便利なアプリがいろいろあります。
思い切ってPTA活動をオンライン化してみるのはどうでしょう!

アプリを利用することで得られるメリットをいくつか挙げてみたいと思います。

情報共有がスムーズになる

連絡網で順番に電話をかけていかなくても、アプリの掲示板のような機能を使えば連絡事項を全員で一斉に共有することができます。

業務を簡略化できる

オンラインで情報を共有することができれば、たとえば、お知らせを作成し紙に印刷して配布するという一連の作業が省略できます。

会議が一度で済む

会議の前に、アプリを利用して意見の集約をおこなうことができます。
それぞれ時間のあるときに意見を書き込んでおけばOK。
意見の集約が済んでいれば、会議も一度で十分です。
また、実際に大勢の前で発言するよりもハードルが低く、意見が集まりやすいというメリットも考えられます。

引継ぎが簡単になる

資料も共有管理できるので、これまで口頭の説明で曖昧だった引継ぎもスムーズになりますし、紙面とちがって情報の更新も簡単です。

どうでしょう、アプリを利用したPTA業務のオンライン化。
とっても便利なのではないでしょうか?

PTAの業務を外注するってどういうこと?

いっそのこと、PTA業務を民間業者などに外注してしまうのもひとつの方法ではないでしょうか。
保護者が分担して担っていた役割を民間業者に依頼して請け負ってもらうのです。

先日、近畿日本ツーリストが開始を発表した「PTA業務の代行サービス」に問い合わせが集まっているという点からも、PTA業務の外注にニーズがあることがうかがえます。

実は私も、役員を辞退できるならお金を払ってもいい……とママ友たちと愚痴を言い合った経験が。
多少費用を負担することになったとしても、億劫な思いをしなくて済むのなら安いものと考える保護者も案外多いかもしれません。

実際にPTA業務の一部を外注した例には以下のようなものがあります。

  • 学校行事のパトロールを警備会社に依頼
  • 学区内の地図作りをデザイン会社に発注

学区内の危険な箇所や避難場所を示した地図作り。
七夕祭りや運動会のポスター制作。
PTA活動のなかにはこういうものもありますよね。

大抵の場合、イラストが得意だったりソフトウェアを使えたりする一部の保護者が担当することになりがちです。
それなりに時間がかかる作業を自分の仕事の合間を縫って、時間と労力を割き無償でおこなうのですから、いろんな意味で負担が大きくなるものです。

PTA会費を使った外注は、得策といえるのではないでしょうか。

保護者が交代でおこなっていた学校行事のパトロールを外注するのもいいアイデアですよね。
保護者もゆっくりと行事に参加できますし、プロの警備員を配置するのですから安全面でも申し分ないでしょう。

近畿日本ツーリストでは、デザインの仕事を請け負ったり、行事への人材派遣やイベント運営の代行などにも対応していく予定だとか。

PTA業務の外注。もちろん、発注する民間業者の選定、コストとの兼ね合いなど慎重に検討する必要はありますが、保護者の負担軽減につながるひとつの形となりうるのではないでしょうか。

【まとめ】PTA活動の新しい形を見つけよう!

  • PTAを解散しても保護者の負担の問題が解決するわけではない
  • PTA活動をオンライン化することで効率が上がれば、保護者の負担軽減につながる可能性がある
  • PTA業務を民間業者に外注することができれば、保護者の負担軽減につながる可能性がある

PTAがあってもなくても保護者の活動はなくなりません。
でも、保護者の負担を軽くする方法はあります。
「やりたくない」PTA活動が少しでも楽になるように、それぞれの学校に合った新しい形が見つかるといいですね。

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