北朝鮮弾道ミサイルが日本に落ちたらどうすればいい?迎撃はできるのか?

北朝鮮の弾道ミサイルのニュースは以前から度々見ることはありましたが、正直私は「またか」と思うだけになっていました。

しかし最近はロシアとウクライナの戦争が始まったことで、もし北朝鮮が本気で日本を狙ってきたらどうなるんだろうと非常に不安な気持ちに襲われます。今回はその北朝鮮の弾道ミサイルについて調べてみることにしました。

目次

弾道ミサイルが日本に落ちたらどうすればいい?

弾道ミサイルが日本にくることが予想された場合は、国からの緊急情報を瞬時に知らせるシステムJアラートが発動し、メールや防災行政無線によって緊急情報がながされます。

それを聞いた私達は自分の命を守るために行動しなくてはいけません。
そこで気になるのはJアラートからの緊急情報が流れた後、どのくらでミサイルが到着するかではないでしょうか。
実際に弾道ミサイルでJアラートが発動した事件で確認してみましょう。

2017年8月29日北朝鮮から発射された弾道ミサイルが北海道の上空を通過して襟裳岬の東約1180kmの太平洋に落ちました。
この時北朝鮮で弾道ミサイルが5時58分に発射、Jアラートによって緊急情報が流れたのが6時2分、北海道の上空を通過したのが6時6分から6時7分になります。

参考:上尾市ホームページNHK政治マガジン

つまり緊急情報が流れてから弾道ミサイルが到着するまでに4分しかないことになります。

これはもうどこかに避難するレベルではなく、その場所でできるだけの命を守る行動をすることになるでしょう。
ではどのような行動をとったらいいのでしょうか?

内閣官房国民保護ポータルサイトによると

【屋外にいる場合】
ミサイル着弾時の爆風や破片などの被害を避けるため、近くの建物の中か地下に避難する。
【建物がない場合】
ミサイル着弾時の爆風や破片などによる被害を避けるため、物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る。
【屋内にいる場合】
爆風で壊れた窓ガラスなどで被害を受けないよう、できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動する。

引用:内閣官房国民保護ポータルサイト

内閣官房国民保護ポータルサイトには写真付きでもっと詳しく記載あるためぜひチェックしてみてください。

私が読んで一番ためになったと思ったのは運転中の時の対応です。安全な場所に車を停車するまでは想像できましたが、引火する恐れがあるため車から離れなくていけないとは思いませんでした。
知らなければ私はもしもの時車の中に身を隠していたと思います。

弾道ミサイルはどのくらいの威力があるの?

もしも弾道ミサイルだけなら最大で300人の死者が予想されます。しかしこれは高層ビルに当たるなど最悪な状態が起こった場合です。それ以外の場合はほとんど死者が出ない確率の方が高いと言われています。参考:新R 25

しかしこれは弾道ミサイルだけだった場合の威力。場合によってはこの威力が桁違いになる可能性があります。
それは何故なのでしょうか。それにはまず弾道ミサイルについて説明します。

弾道ミサイルとは

ロケットエンジンを使って飛び、目標物を攻撃するもの。さらに核兵器や生物兵器、化学兵器と組み合わせることが可能。

つまり弾道ミサイルを使って日本を核攻撃したり、オウム真理教の地下鉄サリン事件で使われたサリンだって搭載することができるのです。

もし核が搭載されたミサイルが1発東京に落ちたら死者は約70万人、複数攻撃されたら約180万人の死者が予想されます。参考:NESポストセブン

東京都の区で一番人口が多い区は1位が世田谷区939,339人、2位が練馬区751,396人、3位が大田区が742,412人、つまりたった1発の核ミサイルで区の人口を消しさるほどの威力があるということになります。本当に想像したくもありません。
ですが可能性は0ではないのは確かです。

核攻撃の場合でもやはり最もよい避難場所は地下、そして分厚いコンクリートで作られたビルなどなるべく高密度の材料が使われた建物に入ることが大切です。そして上着を頭からかぶるなど皮膚がなるべく露出しないように注意しましょう。

各都道府県では武力攻撃が起きた時の避難所が指定されてます。
避難所施設 内閣官房国民保護ポータルサイトでぜひ確認してみてください。

弾道ミサイルから日本はどうやって自分の国を守るの?

戦争をしないと宣言している日本に弾道ミサイルから自分の国を守る力があるか心配になりますよね。

日本にはミサイル防衛(MD)というシステムがあります。

自衛隊は、レーダー、人工衛星、航空機、艦艇などによって、今この瞬間も、我が国周辺の警戒監視にあたっています。
我が国に飛来する弾道ミサイルに遅滞なく対応するため、JADGE(ジャッジ)と呼ばれる自動警戒管制システムが、全国各地のレーダーがとらえた情報を集約・処理しています。これにより、着弾地点の計算などを自動的に行い、はるか洋上のイージス艦などに瞬時に迎撃を命令することができます。

引用:防衛省・自衛隊

なるほど、監視は24時間365日行われており、いつでも北朝鮮の動きを見張っているんですね。そしてもし日本に向けてミサイルが発射された場合は内閣総理大臣の指示を聞かずに現場の指揮官が迎撃判断することできるため、速やかに行動に移せるのが特徴です。

まずイージス艦が弾道ミサイルが大気圏外にいる間に迎撃、もしこの時食い止められなくても、地上にあるペリオットPAC−3やPAC−3MSEでミサイルを打って迎撃することができます。

さらにこのミサイル防衛システムはより安全を守るためより強化する取り組みがおこなわれており、6基あったイージス艦は2基新たに作られ、現在7基が活躍しており1基が建造中です。

ちゃんとしたシステムがあることを知ると少し安心しますね。

しかし2022年の1月には北朝鮮が現在の日本のミサイル防衛システムでは迎撃が難しい極超音速ミサイルの発射実験で成功したというニュースが流れました。

迎撃の技術が向上するように研究開発が進められていますが迎撃には限界があり、同じような機能を持つことで抑止力になるという声も。参考:産経新聞

実際に令和5年度の防衛省の予算案は過去最高となり、反撃能力もあると指摘されてるミサイルの大量生産や開発にも使われる予定になっています。参考:NHK政治マガジン

北朝鮮の問題やロシアとウクライナの情勢悪化などがある中、国の防衛力が上がるのは本当にありがたいことですし、大切だとは思います。ですがこのまま日本も戦争をするようになってしまうのではと不安な気持ちも隠せません。

まとめ

いかがでしょうか。調べてみるとどんどん不安な気持ちが膨らむばかりでしたが、戦争は他人事ではないということがよく分かりました。
これからどうなるか目を背けず、しっかりと向き合っていけたらと思います。

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