ロシア男性が動員令で必死な状態にある今、死を覚悟せざるを得ない人も!

「他人の野心のために死ぬのは嫌だ」」 
今国境に押し寄せるロシア男性の率直な思いです。
動員令のせいで窮状生活を送ることを余儀なくされたロシア男性ですが、ここで気になる点は「他人の野心のために我々は死にたくない」というセリフです。

大統領であるプーチン氏が他人扱いになっていますよね?
「大統領の野心」がただの「他人の野心」という表現に置き換わっているのは微妙な変化が国民の中に芽生え始めているという証ではないでしょうか?

目次

学生にまで動員令が!死にたくないと訴え国境まで逃げるロシア男性

ロシアの国境近くにある国々から、ロシアの国境を出て、こちらに入ってくるロシア男性が増えているという報告がされています。
プーチン大統領が発表するウクライナ侵攻のための動員令に対して、ロシア国民、ロシア男性たちの恐怖心が高まりつつあります。

あまりに理不尽な状態にある今のロシア男性の運命はどうなるのでしょうか?

ウクライナ侵攻のための兵員を補充すべくプーチン大統領が出した予備役兵の動員令を、何とか逃れようとする人たちが次から次へとロシア出国を急ぐこの異常事態はどうやら収まりそうにありません。
制裁のために行先が限られる国際便チケットに関しては、早々に売り切れてしまい、陸路から国外脱出を強いられる人も少なくないようです。

欧州連合(EU)においても、政治的に迫害などを受けている難民に対して、保護する義務があるという声も発せられているが、議論は難航しそうな気配です。

予備役兵の招集は、9月21日に行われたプーチン大統領のテレビでのビデオ演説「部分的な動員令」について発表されたその日から始まりました。
招集状を渡された人々は、軍の徴兵事務所に集まることを強いられ、家族との別れを惜しみつつ、次々とバスで運ばれていくその様子が最近、連日のようにSNSで拡散しているようです。

招集状は、どこか特殊な場所で渡されるだけでなく、スーパーや公共の場所でもたやすく手渡されるのだそうです。
運の良い人は回避できるものの、多くのロシア男性、今まで対象外だった学生にまで、招集状が渡されるといいます。

一旦、招集状を受け取ると、国外に逃げることはできません。
ロシアの旅券だけで、ビザなしでいけるというアルメニアやトルコ行きの航空券は初日から10日ほど先まで完売し、航空券の価格も急激に高騰したそうです。

EU内への航空機乗り入れは、ウクライナ侵攻のために禁止されており、直行便もなくなってしまいました。

モスクワ時間9月24日の夜時点で、エコノミークラスにおいて、アルメニアへの便が9月末まで、トルコへの便においては10月上旬まですでに満席状態です。

モスクワからアルメニアの首都、エレバン行きの便は、なんと通常価格の4~5倍に膨れ上がったといいます。
そんな中、急いで出国を希望する人は、陸路で国境に殺到することとなったのです。

ここまで窮状に陥ったロシアをプーチン大統領はどこまで抑えきれるのか他国のこととはいえ、大変心配ですよね?
今後、動員令によってロシア男性はどうなっていくのか?ロシアそのものがなくなってしまうのでは?と誰もが不安と心配でいっぱいだと思います。
焦りを募らせたプーチン大統領がどのような行動を起こすのか、世界中が戦々恐々の状態でしょう。
当然、「核の使用」が最も懸念されることですよね?

冷戦後のロシアの思惑とプーチン大統領の唐突な行動の不可解さ

9月20日、ウクライナ東部と南部の親ロシア派勢力は、「ロシアへの編入」に関する住民投票を実施することを発表し、
その翌日、プーチン大統領が予備兵となる市民を招集し、ウクライナ侵攻のための動員令を発表しましたが、
その相次ぐ唐突な動きには、一体どのような狙いがあるのか、また、今後の戦況へはどう影響するのか、疑問に思う点が多いです。

ロシアのウクライナ侵攻の懸念は日増しに強くなってきていますが、米国も弱腰の姿勢のまま、ロシアに付け込まれているかのようです。
そんな米国にロシアは色々、要求を突きつけ、唐突な動きを見せ始めています。
どうしてロシアは今動いたのでしょう?

さらに、ウクライナに危機が訪れれば、日本にも何らかの影響を受けますから、ロシアのウクライナ侵攻は日本にも大きな関心事であることは確かです。

中国の動きなども含めて、アジア全体の安全保障や外交問題に相当絡んでくるでしょう。

ロシアの本心は、冷戦後、欧州が築いてきた国際秩序というものを変えたくて仕方ないのです。

冷戦後、欧州秩序が形成された頃は、旧ソ連の崩壊の時期前後で、ロシアの国力そのものが、今より低かった時代といえます。

つまり、今のロシアにとっては、昔の欧州秩序は不利そのものだったわけです。

NATO(北大西洋条約機構)は、東欧で加盟国を増やして拡大していきましたが、ロシアはそれを黙認するという態度を取り続けていました。
当時、国力が弱かったロシアにはそうする以外、方法はなかったと考えられます。

しかし、その後、ロシアはエネルギー価格が高騰し、それに支えられて経済も成長し続け、プーチン大統領が2000年に就任した後は、政治的な安定も取り戻しました。

欧州の秩序を自分の手で作り変えたいと考えるようになったのも自然な流れで、その力も獲得できるほどにプーチン大統領は勢いづいていたのでしょう。

ところで、ロシアが望む欧州の秩序とは、NATOが今以上に拡大するのを防ぐことでしょうか?

表向きはそのように見えますが…

ウクライナのNATO加盟は遅々として進んでいません。

一方、NATOにとっても、今どうのこうのの議題でもありません。

これについては、ロシアの方でも周知のことですから、ウクライナのNATO加盟阻止のために、わざわざ10万人を超える部隊を準備したとは到底思えません。

そこにはプーチン大統領の野心が絡んでいると思われますが、ロシア男性にしてみれば、プーチン大統領の野心のために動員令に素直に応じ、家族を失うだけでなく、命まで落とすことはどうしても避けたいと思うのは当然でしょう。

情勢が緊迫化する中、ロシアが真に望んでいることは?

今、情勢が緊迫化し、ロシアがウクライナ侵攻を果たすのか誰もが不安な状況でしょう。

今まさに状況は極めて深刻と多くの識者が述べているように、ロシアの兵力が結集されている場所はウクライナとロシアの国境のみならず、黒海、ベラルーシにも同様に展開されています。

実践を想定したプーチン大統領が、兵力の配備を行ったのは確かで、ウクライナや欧州全体にとってこれは脅威としかいえません。

しかしながら、ウクライナ侵攻が実際にあるかどうかは、ひとえにロシア米国間の交渉いかんにかかっています。

ロシア側としては、米国がロシアの要求に耳を傾け、ロシアの国益の尊重を要求していますが、今後どうなるか先のことはまだわからない状態です。
事態はここ数カ月にわたって、刻々と変化していくことでしょう。

ブリヤート共和国では動員令は部分的なものではないので、誰もかれも動員令を受けることになっています。
招集状は学生にも送られますし、年金生活者や子だくさんの父親にも送られます。
ひどいことに、障害者にまで届いているとのことです。

ガソリンスタンドにいたところを、突如通りかかった徴兵バスに押し込まれ、連れ去られたというロシア男性(タクシー運転手)もいるそうです。

ロシア国内に残っているロシア男性は外出には気を使うようです。
いつ動員令を受けることになるか、招集状を渡される羽目になるかわからないですから、慎重にならざるを得ません。
サンクトペテルブルク在住のウクライナ人のハーフであるキリルさん(27)は、転居を視野に入れていることを打ち明けてくれました。
戦争に行くこと、刑務所に入ること、どちらも避けたいというキリルさんにとって、戦争に行ってウクライナ人を殺害することなど到底考えられないと語っています。

国外に滞在中、動員令に関するニュースを耳にしたイリヤさん(35)は家族と一緒に休暇でトルコに居た時に、ロシア国内の同僚から、オフィスにイリヤさん宛ての招集状が届いていたことを知らされました。

妻、子供はロシアに帰国し、イリヤさんはトルコに残ることにしました。

自分は戦争は望まないし、他人の野心のために死ぬなんて考えられない!そう訴えたかったのでしょう。

家族に今度いつ会えるかわからない、と肩を落とすイリヤさん、余程、戦争嫌いのようですね。

実は、イリヤさん、何年か前にロシア軍にいたことがあったので、予備役とみなされていたのです。

途方に暮れ、どうすればいいのか、遠く離れた家族をどうやって養っていけばいいのか、わからないことだらけでした。

突然の決断を強いられた上に、多額の借金を背負い込み、ただただ精神的に疲れ果ててしまったそうです。

ロシア政府がウクライナで戦争を始めてからは、対ロシア経済制裁が敷かれ、国際取引は9割がた難しい状態になりました。

イリヤさんは、家族との再会を切実に望んでいると語っていました。

まとめ

ロシア軍は、今後数週間で、人的資源の補充が一段と難しくなる困難な状況を迎えると分析されているようですが、この分析はどうやら当たっているように私には思えます。

学生や障害者までに動員令を発令し、ひどい話では、死人にまで招集状が届いていたというから悲惨です。

今後、ロシア男性はパニック状態になり、国外へ逃げる人で溢れかえると思われます。

国境周辺は出国しようというロシア男性でいっぱいのようです。

一方、ウクライナ軍の士気は依然高いといわれており、送り届けられる良質な兵器の数も増え始めているとのことです。

ロシア軍はウクライナ政権を崩壊させるという最初の目的にも失敗したと指摘されています。

ひどいことに、東部の戦線では、自国の兵士を使い捨てるようなことも多くなってきているとのことです。

この数日がロシアとプーチン大統領にとってのレッドゾーンとなることは明らかなのではないでしょうか?

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