ブルーインパルスとは何?操縦士は誰?所属基地や歴史、どんな時に飛ぶ?

神奈川県川崎市が市政100周年を迎え、その記念事業として「かわさき飛躍祭」が2024年6月29日に開催されました。

かわさき飛躍祭では、ブルーインパルスの展示飛行も行われましたが、そもそもブルーインパルスとは何なのでしょうか?

操縦しているのは誰?所属している基地はどこ?ブルーインパルスの歴史は?どんな時にブルーインパルスを飛ばすの?など、ブルーインパルスに対する疑問をまとめました。

目次

ブルーインパルスとは?

ブルーインパルスとはアクロバット飛行(展示飛行)を専門に行い、大きなイベントや行事で展示飛行を披露する飛行部隊のことです。

正式部隊名は「第4航空団飛行群第11飛行隊」といい、航空自衛隊の存在を多くの人に知ってもらうため、1960年に発足されました。

ブルーインパルスが操縦しているのは戦闘機!

ブルーインパルスが展示飛行に使用しているのは、なんと戦闘機

ですが、ブルーインパルスは戦闘機として使用されることはなく、あくまでも広報活動を目的に使用されています。

現在ブルーインパルスで使用されている機体は「T-4」という日本で開発された亜音速ジェット機です。

機体の見た目がカッコイイ!

引用:https://youtu.be/iczTj-MYF9c?si=CFVRpp2dkIWX9IFO

ブルーインパルスといえば、名前に「ブルー」というワードが入っているとおり、使用されている機体には青い塗装に白い翼を生やしています。

見た目も爽やかで、ブルーインパルスのファンは多いです!

ブルーインパルスは航空自衛隊松島基地に所属している

国民的大きな行事やイベントなどで展示飛行をおこなうブルーインパルスですが、ブルーインパルスが所属している基地は宮城県の東松島市にある航空自衛隊の基地です。

イベントなどで展示飛行がおこなわれる際は宮城県から全国各地へ出張しているのですね!

ブルーインパルスはいつから?

ブルーインパルスが初めて展示飛行をおこなったのは1960年3月4日でした。

もっと航空自衛隊の存在を多くの人に認知してもらうために結成されたのがブルーインパルスです。

ブルーインパルス創設時は浜松基地に拠点を置いていましたが、1981年に松島基地に拠点を移し、1995年には芦屋基地にさらに拠点を移しました。

2021年12月にはブルーインパルスの活動を継続するための適切な環境を提供するために再び松島基地に拠点を戻し、現在に至ります。

ブルーインパルスが飛ぶのはどんな時?

ブルーインパルスが飛ぶのは、大きなイベントや行事が開催される時です。

直近だと2024年6月29日にブルーインパルスが展示飛行をおこないました。

どんな行事で飛んだ?

ブルーインパルスが展示飛行をおこなった2018年までの主要な行事をまとめました。

  • 1960年3月4日 初の公式展示飛行を実施
  • 1964年10月10日 第18回オリンピック競技大会 開会式(東京)
  • 1970年3月14日 日本万博博覧会 開会式(大阪)
  • 1990年4月1日 国際花と緑の博覧会 開会式(大阪)
  • 1998年2月7日 第18回オリンピック冬季競技大会 開会式(長野)
  • 2002年6月5日 2002 FIFAワールドカップ 開会式(埼玉)
  • 2009年6月1・2日 横浜港開港150周年記念(神奈川)
  • 2010年9月11日 しらせ南極探検100周年記念(秋田)
  • 2014年5月31日 SAYONARA 国立競技場 FINAL(東京)
  • 2014年10月12日 第69回国民体育大会(長崎)
  • 2015年3月25日 姫路城大天守保存修理事業完成記念式典(兵庫)
  • 2016年8月28日 松島基地復興感謝イベント
  • 2017年8月27日 松島基地航空祭
  • 2018年8月24日 第55回桐生八木節まつり

出展:https://www.mod.go.jp/asdf/event/blueimpulse/history/

ホームページに記載されているイベントはあくまでも一部分。ブルーインパルスは日々展示飛行をおこなっており、数多くのイベントで全国各地を飛び回っています!

2024年最新のブルーインパルスの展示飛行

2024年6月29日におこなわれた「かわさき飛躍祭」にてブルーインパルスが展示飛行をおこないました。

その様子を投稿してくださっている方の動画がありましたので共有させていただきます。

一糸乱れぬ演目が動画を観ているだけでもひしひしと伝わってきます。

実際に見たらもっと感動すること間違いありませんね!

ブルーインパルスの操縦士は誰?

ところで、ブルーインパルスって誰が操縦しているんだろう?

ブルーインパルスは航空自衛隊に所属しているため、操縦士も航空自衛隊の隊員から選ばれます

ですが、誰でもブルーインパルスを操縦できるわけではなく、優秀な戦闘機パイロットからブルーインパルスの操縦士が選出されます。

人気のため、非常に倍率も高く選ばれたパイロットしか操縦することができません。

全部で6機あるブルーインパルスの動きや役割についても調べてまとめました。

1号機(リーダー機) 江尻卓さん

引用:https://www.mod.go.jp/asdf/event/blueimpulse/pilot/

リーダー機である1号機を操縦するのは江尻卓さんです。

リーダー機は編隊の先頭を飛行し、指示を出す役割を担っています。

スモークを使用して空中に描画を行う際にもリーダー機が重要な役割を果たします。

2号機(右ウィング機) 松永大誠さん

引用:https://www.mod.go.jp/asdf/event/blueimpulse/pilot/

リーダー機の右側に位置する2号機はリーダー機の動きに合わせて飛行します。

3号機(左ウィング機) 藏元文弥さん

引用:https://www.mod.go.jp/asdf/event/blueimpulse/pilot/

リーダー機の左側に位置し、2号機と同様にリーダー機の動きに合わせて飛行します。

4号機(スロット機) 佐藤裕介さん

引用:https://www.mod.go.jp/asdf/event/blueimpulse/pilot/

スロット機と呼ばれる4号機はリーダー機の後方に位置し、編隊を保ちます。

リーダー機の動きを俊敏に察知し、編隊を維持します。

5号機(ソロ機) 藤井正和さん

引用:https://www.mod.go.jp/asdf/event/blueimpulse/pilot/

独立して飛行するのが5号機のソロ機です。

個別でアクロバット演技を行うため、とても目立つ機体です。スピンやループなどの演技を行います。

6号機(ネジ機) 加藤拓也さん

引用:https://www.mod.go.jp/asdf/event/blueimpulse/pilot/

ブルーインパルス5機の中央に位置するのが6号機であるネジ機です。

ネジ機は空中でスモークを使用し描画を行います。

以上6名の操縦士と、後任操縦士のコメントはブルーインパルス公式サイトにて閲覧することができます。

実際に操縦している方の名前や顔、思いを知ることでより一層ブルーインパルスを楽しむことができるのではないでしょうか。

コメントはこちらで閲覧できます。

https://www.mod.go.jp/asdf/event/blueimpulse/pilot/

ブルーインパルスのパイロットは何人いるの?

ブルーインパルスは優秀な戦闘機パイロットしか操縦士に選ばれません。

現在ブルーインパルスの操縦士に選出されているパイロットは何人いるのでしょうか。

現役操縦士は6名

ブルーインパルスの機体は全部で6機。各機体を1名が操縦します。

なので、現役の操縦士は6名です。

任期についても見ていきます。

ブルーインパルスの任期は3年

ブルーインパルスの操縦士としての任期はなんと3年

長いようで短い期間ですよね。

しかし、1年目から操縦士として実際のイベントで展示飛行をすることができるわけではありません。

ブルーインパルスには様々な演技があります。そのため、3年の任期のうち1年目は訓練待機という、演技を修得する期間を設けます。

実践である展示飛行の際にはナレーションを担当し、後席に搭乗しながら3年目の先輩操縦士の教育を受けています。

そういった訓練を終え、2年目になって初めて任務待機として展示飛行を行うことができます

3年目になると、展示飛行のほかにも、後任の操縦士に任命された訓練待機の隊員に教官として演技を教育します。

なので、ブルーインパルスを今後操縦することになるパイロットを含めるとブルーインパルスの操縦士は6名以上いることになりますが、現役で展示飛行を行うことができるのは6名ということになります。

まとめ

  • ブルーインパルスとは航空自衛隊に所属している「第4航空団飛行群第11飛行隊」のこと
  • ブルーインパルスが操縦しているのは「T-4」という戦闘機
  • 所属している航空自衛隊の基地は宮城県にある松島基地
  • ブルーインパルスが発足されたのは1960年代
  • ブルーインパルスが飛行するのは主に大きなイベントや行事が開催された時
  • ブルーインパルスの操縦士は6名、後任操縦士を含めるともっといる
  • ブルーインパルスの操縦士としての任期は3年

今回はブルーインパルスについてまとめました。

操縦士を知ることによって実際にブルーインパルスの演技を見た時に思うことが変わってくるのではないでしょうか。

今後もブルーインパルスの活躍に期待大です♪

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