藤井七冠、タイトル制覇まで残り1つ! 過密スケジュールで挑む最後のタイトルは

将棋の藤井聡太さんの現在の肩書きは、「藤井聡太竜王・名人」になるようですね。
一方、ニュースの見出しなどでは「藤井七冠」と呼ばれているのも目にします。

「七冠」つまり7つもタイトルを持っている藤井聡太さん。
将棋界八大タイトルを制覇して「藤井八冠」と呼ばれるまで、目指すタイトルは残り1つ!

この藤井聡太さんがまだ獲得できていない唯一のタイトルについて、気になっている人は多いはず。
この記事では、藤井聡太竜王・名人が目指す残り1つのタイトルについて、以下のポイントをまとめています。

  • タイトル名
  • 現在のタイトル保持者
  • 開催が予想される日程
  • 藤井聡太さんはタイトルに挑戦できる?
藤井聡太竜王・名人
目次

藤井七冠がまだ獲得できていない残り1つのタイトルとは?

タイトル制覇まで残り1つなんてスゴイ!
残りの1つは、なんていうタイトルですか?

八大タイトルのうち、藤井聡太さんがまだ保持できていないタイトルは「王座」です。

スクロールできます

タイトル名

藤井聡太竜王・名人の保持 / 非保持
竜王保持
名人保持
王位保持
叡王保持
王座保持していない
棋王保持
王将保持
棋聖保持

残り1つは「王座」

比較的新しいタイトル

王座戦は、1953年に一般の公式戦として創設されました。
その後、1983年に「王座」の称号を争うタイトル戦に昇格したそうです。

タイトル戦としての歴史は40年ほど。
歴史の古い名人戦などにくらべると、比較的歴史の新しいタイトル戦です。

序列は5番目

将棋界におけるタイトルの序列は、優勝賞金を含めたスポンサーとの契約金の額などをもとに決められるとか。
王座戦の優勝賞金は、1,000〜1,400万円と推定されることが多いようです。

この推定額などから、王座戦の序列は8つのタイトルのうち5番目にあたるとされています。

まとめ
  • 八大タイトルのうち、藤井聡太さんがまだ保持できていないタイトルは「王座」です。
  • 「王座」は比較的新しいタイトルで、序列は5番目です。

現在、「王座」のタイトルを持っているのは誰?

藤井聡太さんが唯一持っていないタイトルは「王座」なんですね!

じゃあ今「王座」のタイトルを持っているのは誰なんだろう?

現在、「王座」のタイトルを保持しているのは、永瀬拓矢(ながせ たくや)さんです。

永瀬拓矢王座

永瀬拓矢王座

永瀬拓矢王座は、藤井聡太竜王・名人より10歳年上のプロ棋士です。
タイトル3期獲得の規定を満たし、2020年に最高位である九段に昇段しています。

永瀬拓矢王座藤井聡太竜王
年齢30歳20歳
段位九段九段
プロ入りした
年齢
17歳14歳
出身地神奈川県横浜市愛知県瀬戸市
※年齢・段位は2023年7月現在のもの

藤井聡太さんとは研究パートナー

実は、永瀬拓矢さんは藤井聡太さんと研究パートナーの間柄。
永瀬さんが東京から名古屋まで出かけ、朝から夜八時ごろまで将棋を指す研究会を定期的におこなっているそうです。

2人で研究会を重ねてきた永瀬拓矢さんは、藤井聡太さんともっとも多く対戦している棋士です。
師匠の杉本昌隆八段を除けば、藤井聡太竜王・名人の手の内をもっともよく知る相手といえるでしょう。

将棋に対してストイック

2人の研究会は、藤井聡太さんが14歳のころに永瀬拓矢さんのほうから声をかけて始まったとか。
自身のさらなる飛躍のために必要だと思えば、10歳年下の相手に研究会のお願いをすることもいとわない永瀬さん。

将棋に対するストイックな姿勢が垣間見えるエピソードですよね。

まとめ
  • 現在、「王座」のタイトルを保持しているのは永瀬拓矢さんです。
  • 永瀬拓矢さんは藤井聡太さんより10歳年上で、2人は研究パートナーです。

次の王座戦はいつ開催されるの?

お互いをよく知る永瀬拓矢さんと藤井聡太さんが王座をかけて争うかもしれないんですね!

次の王座戦はいつ開催されるんだろう?

王座戦は9月から10月にかけておこなわれることが多く、今年も秋ごろの開催が予想されます。

過去3回の開催日程

予選を勝ち抜いた1名がタイトル保持者に挑む王座戦五番勝負。
過去3回の王座戦五番勝負の日程は以下のとおりです。


1

2

3

4

5
第68期
(2020年)
9/39/99/2410/610/14
第69期
(2021年)
9/19/159/2210/510/12
第70期
(2022年)
8/319/139/2710/510/12

出典:「王座戦」(日本将棋連盟ウェブサイト)
(https://www.shogi.or.jp/match/ouza/)
(2023年7月12日に利用)

例年9月の初めごろから10月の半ばにかけて開催されているのがわかりますね。
今年の王座戦も同じような時期の開催が予想されます。

とすると、再来月にはもう五番勝負がおこなわれることになります。
永瀬拓矢王座に挑む挑戦者を決定するための予選は、始まっているんでしょうか?

予選はすでに進行中

「一次予選」「二次予選」はすでに終了

永瀬拓矢王座への挑戦権をかけた予選は、すでに始まっています。
100人以上が出場する「一次予選」がスタートしたのは、2022年の秋だそうです。

王座戦は、「一次予選」「二次予選」「挑戦者決定トーナメント」と三段階に分けて予選がおこなわれるシステム。
今回の「一次予選」「二次予選」は、現時点ですべて終了しています。

挑戦者が決まるのは8月4日

王座戦の予選は、現在「挑戦者決定トーナメント」が進行中。
今回は「二次予選」を勝ち抜いた10名とシード者6名のトーナメント戦です。

このトーナメントも現在は決勝を残すのみとなりました。
永瀬拓矢王座への挑戦者が決まる決勝戦は、8月4日に開催が決まっています。

まとめ
  • 王座戦は9月から10月にかけての開催が予想されます。
  • 王座戦の予選はすでに「挑戦者決定トーナメント」の決勝を残すのみです。

藤井七冠は、王座戦五番勝負に出られるの?

もう予選が随分進んでいるんですね!
藤井聡太さんは勝ち残っているのかな?

藤井聡太さんは、王座戦予選の「挑戦者決定トーナメント」で決勝まで勝ち進んでいます。

あと1勝すれば、永瀬拓矢王座との五番勝負挑戦が決まります。

王座挑戦まであと1勝

「挑戦者決定トーナメント」から出場

藤井聡太さんが王座戦の予選に登場したのは「挑戦者決定トーナメント」から。
タイトル保持者にはシード権が与えられるためです。

しかし、ここからは勝ち抜き戦。
タイトルをいくつ持っていようと、「王座」に挑戦するには1つも負けずに勝ち進むしかないのです。

苦戦しつつもトーナメントを勝ち進む

藤井聡太さんは「挑戦者決定トーナメント」初戦で中川大輔八段に快勝して好スタートを切ります。
しかし、2回戦は一転して苦戦を強いられたとか。

村田顕弘六段を相手に、一時は敗色濃厚まで追い詰められたそうです。
しかし、劣勢でも決して勝負を投げ出さず相手を迷わせる手を打ち続けたのが功を奏し逆転勝利。

王座挑戦への道はつながりました。

続く準決勝では、予選を勝ち上がってきた羽生善治九段と対戦して勝利
残すは挑戦者決定戦となる決勝のみとなりました。

決勝の相手は豊島将之九段

藤井聡太さんと「挑戦者決定トーナメント」の決勝で戦うのは、豊島将之九段です。
豊島将之九段は、準決勝で渡辺明九段を破って決勝に勝ち上がりました。

渡辺明九段は、藤井聡太さんに奪取されるまで3期にわたって名人のタイトルを保持していた棋士です。
そして渡辺明前名人を破った豊島将之九段は、藤井聡太さんに叡王と竜王のタイトルを奪われています

まとめ
  • 藤井聡太さんは、王座戦予選であと1勝すれば永瀬拓矢王座との五番勝負挑戦が決まります。
  • 予選最後の対戦相手は、豊島将之九段です。

試合が続く藤井七冠のスケジュールはどうなっているの?

藤井聡太さんってしょっちゅう試合をしているような…
スケジュールはどうなっているのかな?

藤井聡太さんは、王座戦の予選と複数のタイトル防衛戦を並行して戦う必要があります。

過密日程を心配する声もある一方、藤井聡太さんの場合は対局数が増えるほうが調子が上がるという意見もあるようです。

過密日程の影響は

藤井聡太さんのスケジュール

王座戦の挑戦権獲得をかけた決勝がおこなわれる8月4日。
その日までの藤井聡太さんのスケジュールはどうなっているのでしょう?

今後(7月12日以降)8月4日までに予定されている対局は以下のとおりです。
藤井聡太さんは、王座戦決勝までに4つの対局に挑まなければなりません。

7月13日・14日王位戦七番勝負第2局
7月18日棋聖戦五番勝負第4局
7月25日・26日王位戦七番勝負第3局
8月 1日棋聖戦五番勝負第5局
8月 4日王座戦挑戦者決定トーナメント決勝

過密日程を心配する声

タイトルをかけた対局が続く過密スケジュールが、藤井聡太さんにとって不利になることを心配する声もあります。

過密日程によって「体力的・精神的な疲労がたまる」「対戦相手の研究が十分にできない」といった影響が考えられるからです。

過密日程は不利にならない?

その一方で、藤井聡太さんにとって過密日程は必ずしも不利にならないという意見もあります。
藤井聡太さんの師匠杉本昌隆八段は、藤井さんについて「対局数が増えたほうが調子が上がる場合がある」と話します。

どれだけ長く将棋盤の前にいても苦にならないのが、藤井聡太さんの強みのようです。

まとめ
  • 藤井聡太さんは王座戦の予選と複数のタイトル防衛戦を並行して戦わなければならず、過密スケジュールを心配する声もあります。
  • 一方で、藤井聡太さんの場合は過密スケジュールが不利にならないという意見もあるようです。

まとめ

  • 八大タイトルのうち、藤井聡太さんがまだ保持できていないタイトルは「王座」である
  • 現在「王座」のタイトルを保持しているのは、藤井聡太さんの研究パートナー永瀬拓矢さんである
  • 王座戦は、9月から10月にかけての開催が予想される
  • 藤井聡太さんは、王座戦の予選であと1勝すれば永瀬拓矢王座との五番勝負に挑戦できる
  • 藤井聡太さんは、王座戦の予選と複数のタイトル防衛戦を並行して戦わなければならない

藤井聡太竜王・名人が、残り1つのタイトル王座戦の挑戦権を得るまであと1勝なんですね!
しかも、現王座は14歳のころから対局を重ねている相手だとか。

八冠をかけた2人の戦いは、実現するでしょうか?

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