現在放送中の「クロサギ」のように、過去に放送された人気ドラマが若い俳優さんと新しい演出でリメイクされているのを見かけることがあります。
伝説の月9ドラマといわれる「東京ラブストーリー」もすでに配信ドラマとしてリメイクされたことがあるそうですが、なんと今度はミュージカルになるのだとか!
「東京ラブストーリー」といえば、「カンチ」と「リカ」。
ふたりの恋路の障害となる「さとみ」や「三上」も印象的なキャラクターでした。
印象的だったからこそ、2022年版の新しい「東京ラブストーリー」で各登場人物を演じるのは誰なのか非常に気になるところです。
そこで、2022年上演のミュージカル「東京ラブストーリー」について、各登場人物をどんな俳優さんが演じるのか調べてみました!
人気ドラマ「東京ラブストーリー」が放送されたのはいつ?昭和時代?
柴門ふみさんの漫画を原作にしたテレビドラマ「東京ラブストーリー」は、1991年(平成3年)の1月から3月にかけて放送されました。
どうでしょう?
思っていたより最近だったと感じる方も多いのではないでしょうか。
もう随分昔のドラマという印象から昭和時代の作品だと思っていた方も多いようですが、実は「東京ラブストーリー」が放送された1991年は和暦でいうと平成3年。
意外にも平成に入ってから放送されたドラマだったんですね!
原作となった漫画が連載をスタートさせたのが1988年(昭和63年)ですから、ちょうど昭和と平成の境目あたりの作品だという印象が強いのかもしれません。
同じ1991年に放送された人気ドラマには以下のようなものがあります。
「101回目のプロポーズ」
主なキャスト:浅野温子、武田鉄矢、江口洋介、田中律子、長谷川初範
主題歌:CHAGE&ASKA「SAY YES」
「もう誰も愛さない」
主なキャスト:吉田栄作、田中美奈子、薬丸裕英、観月ありさ、山口智子
主題歌:ビリー・ヒューズ「Welcome to the Edge(とどかぬ想い)」
「しゃぼん玉」
主なキャスト:長渕剛、清水美砂、哀川翔、国生さゆり、石田純一
主題歌:長渕剛「しゃぼん玉」
「ADブギ」
主なキャスト:加勢大周、浜田雅功、的場浩司、浅香唯、石田ひかり
主題歌:楠瀬誠志郎「ほっとけないよ」
ちょっと懐かしさを覚えるタイトルや俳優さんの名前が並びますね。
こういった作品と同じような時期に放送されていたのが「東京ラブストーリー」です。
2022年版では、いったいどんな顔ぶれがキャスティングされているんでしょうか!
ミュージカル「東京ラブストーリー」でカンチを演じるキャストは?
2022年に上演されるミュージカル「東京ラブストーリー」で「カンチ」こと永尾完治を演じるのは、柿澤勇人さんと濱田龍臣さんのふたりです。
1991年版では織田裕二さんが演じたカンチ。
地方から上京してスポーツ用品のメーカーに途中入社した、優しいようでちょっと優柔不断なところのある男性でしたね。
女性視聴者をイライラさせたカンチをどんな俳優さんが演じるのか、非常に気になるところです。
ミュージカルではダブルキャストを採用しているため、カンチがふたりいることになるわけですね。
ふたりの俳優さん、お名前でぴんときたでしょうか?
それぞれ紹介していきましょう。
柿澤勇人(かきざわはやと)さん
現在の年齢は35歳。
劇団四季出身の俳優さんです。
数多くの舞台に出演すると同時にテレビドラマでも活躍の場を広げており、特に大河ドラマには「平清盛」「軍師官兵衛」「鎌倉殿の13人」と3作品に出演!
大河ドラマファンの方には見慣れたお顔かもしれません。
「鎌倉殿の13人」のファンの間で先日話題の中心となったのが源実朝ですが、あの源実朝役を演じきった俳優さんこそが、柿澤勇人さんです。
柿澤勇人さんは、劇団四季の出身とあってミュージカルの経験も豊富です。
漫画「デスノート」が原作の「デスノート The Musical」では主演の夜神月役を務めました。
ニックネームは「かっきー」。
近年ますますファンを増やしている俳優さんのようです。
濱田龍臣(はまだたつおみ)さん
もうひとりのカンチは、現在22歳の濱田龍臣さんです。
柿澤勇人さんは大河ドラマで活躍している俳優さんでしたが、こちらの濱田龍臣さんも大河ドラマに出演経験があります。
ぴんときた方はいらっしゃるでしょうか?
実は、「龍馬伝」で福山雅治さん演じる坂本龍馬の幼少期を演じていたのが濱田さん!
そうなんです、濱田龍臣さんは子役出身。
「龍馬伝」や大野智さん(嵐)主演の「怪物くん」でヒロシ役を演じていたあの子なんです。
くるくる巻かれた髪の毛が可愛らしかった子役の龍臣くんが、「東京ラブストーリー」でカンチを演じるなんてちょっとびっくりですね。
濱田龍臣さんは随分若い気がしますが、実はドラマ当時の織田裕二さんは23歳だったとか!
2022年版のミュージカルでは30代の柿澤勇人さんがカンチを務める大人チームを「空キャスト」、20代の濱田龍臣さんがカンチを務めるフレッシュなチームを「海キャスト」としていますが、実はフレッシュチームのほうが当時のキャストと年齢が近かったんですね。
柿澤勇人さんと濱田龍臣さん、カンチのイメージと重ねてみていかがでしょうか?
ミュージカル「東京ラブストーリー」でリカを演じるキャストは?
2022年に上演されるミュージカル「東京ラブストーリー」で赤名リカを演じるのは、笹本玲奈さんと唯月ふうかさんのふたりです。
「東京ラブストーリー」といえば、やはり鈴木保奈美さんが好演した赤名リカ。
帰国子女ではっきりものを言うリカですが、カンチに対しては一途でけなげな一面が見えました。
1991年版放送時には、リカを応援する視聴者からの投書がスタッフに届き続けたといいます。
そんな魅力的なリカを演じる女優さんたちをご紹介します。
笹本玲奈(ささもとれな)さん
柿澤勇人さん演じる大人チームの赤名リカを演じるのは、現在37歳の笹本玲奈さん。
柿澤勇人さん同様ミュージカルの出演経験が豊富で、「ピーターパン」で主演を務めたのち「レ・ミゼラブル」のオーディションに合格。
その後もさまざまな作品に出演しています。
今年も6月まで上演されていたミュージカル「メリー・ポピンズ」で主演を務めていました。
小さなお子さんがいらっしゃるそうですが、お子さんが初めて観た笹本玲奈さんの舞台が「メリー・ポピンズ」だったそうですよ。
唯月ふうか(ゆづきふうか)さん
濱田龍臣さん演じるフレッシュチームの赤名リカを演じるのは、現在26歳の唯月ふうかさん。
唯月ふうかさんもまた、ミュージカルの世界で輝きを増す女優さんです。
笹本玲奈さんが5代目ピーターを務めたミュージカル「ピーターパン」で9代目ピーターパン役に抜擢。
柿澤勇人さんも出演していた「デスノート The Musical」では弥海砂役を演じています。
そのほか「レ・ミゼラブル」「屋根の上のヴァイオリン弾き」「舞妓はレディ」と経験を重ね、2023年上演予定のミュージカル「SPY×FAMILY」では日向坂46の佐々木美玲さんとダブルキャストでヨル・フォージャー役を務めることが発表されています。
笹本玲奈と唯月ふうかさんというふたりの「赤名リカ」。
どちらもミュージカルの経験十分の実力派のようです!
強い個性を持つキャラクターでありながら、1991年版では女性から熱い支持を得たリカ。
ミュージカルという舞台でもまた魅力的なリカに出会えるのかもしれません。
ミュージカル「東京ラブストーリー」でさとみを演じるキャストは?
2022年に上演されるミュージカル「東京ラブストーリー」で関口さとみを演じるのは、夢咲ねねさんと熊谷彩春さんのふたりです。
リカが女性から支持を集めたのと対照的に、女性視聴者から嫌われたのが有森也実さん演じる関口さとみでした。
この記事を読んでくださっている女性のなかにも、さとみが苦手だったという人は多いのではないでしょうか?
一度はほかの男性を選んでおきながら結局はカンチを手に入れたさとみ。
特に手作りのおでんを持ってカンチのもとを訪れ、リカに会いに行くつもりだったカンチを引き留めた場面が放送されてからは、「おでん女」などと呼ばれ批判の的だったとか!
一方で柿澤勇人さんもインタビューで答えているように、さとみという女性を好意的に受け止める男性は少なくなかったようです。
男女で評価が分かれることの多かったさとみを演じるふたりの女優さんをご紹介します。
夢咲ねね(ゆめさきねね)さん
柿澤勇人さん演じる大人チームで関口さとみを演じるのは、現在38歳の夢咲ねねさん。
宝塚歌劇団で星組トップ娘役を6年間務めていた方です。
宝塚歌劇団退団後は数々のミュージカルに出演しており、2023年に上演が予定されている山崎育三郎さん主演の「ファインディング・ネバーランド」にも山崎さん演じる劇作家の妻役で出演が決まっています。
カンチ役の柿澤勇人さん、三上役の廣瀬友祐さんとも共演経験があるそうですよ。
夢咲ねねさん自身もドラマ「東京ラブストーリー」を視聴しており、さとみに対して思うところがあったとか…。
娘役を務めていたということもあり、女性らしく可愛らしい容姿の夢咲ねねさん。
あの「魔性の女」とも呼ばれたさとみをどんなふうに演じるのでしょうか。
熊谷彩春(くまがいいろは)さん
濱田龍臣さん演じるフレッシュチームの関口さとみを演じるのは、現在22歳の熊谷彩春さん。
熊谷彩春さんは、2019年に上演された人気ミュージカル「レ・ミゼラブル」で主要キャストのコゼット役をそれまでの最年少の年齢でつかんだのだとか。
その後、本格的にミュージカル俳優として歩み始め、コツコツと経験を重ねている女優さんです。
熊谷彩春さんは、保育士をしているさとみ役を演じるにあたり、保育士の友人に話を聞いたり実際に保育士の仕事を体験してみたりしたそうです。
お芝居に対して実直であることがうかがえるエピソードですね。
22歳の熊谷彩春さん本人は「東京ラブストーリー」を見たことがなかったそうですが、熊谷さんのお母さんはドラマ世代。
お母さんもやはりさとみのことが嫌いだったそうで、さとみ役で出演することを報告すると笑われたそうですよ。
テレビドラマが放送された昔、女性視聴者から非難を浴びたという関口さとみ。
それだけ存在感のある重要なキャラクターだったともいえます。
夢咲ねねさん、熊谷彩春さんというふたりの女優さんが、2022年版の「東京ラブストーリー」でどんなさとみ役を作り上げるのかとても楽しみです。
2022年に上演されるミュージカルで三上を演じるキャストは?
2022年に上演されるミュージカル「東京ラブストーリー」で三上健一を演じるのは、廣瀬友祐さんと増子敦貴(GENIC)さんです。
1991年版のテレビドラマでは江口洋介さんが演じていた三上健一役。
カンチと同郷の幼なじみですが、カンチとはタイプが異なるプレイボーイでしたね。
最近は渋い役柄も多い江口洋介さんですが、長髪だった当時はこういったちょっとチャラチャラした役も多かったことが思い出されます。
廣瀬友祐(ひろせゆうすけ)さん
柿澤勇人さん演じる大人チームの三上健一を演じるのは、現在37歳の廣瀬友祐さん。
廣瀬友祐さんは、いわゆる「2.5次元」の人気作品「ミュージカル テニスの王子様」から舞台俳優としてのキャリアをスタートさせています。
「ミュージカル テニスの王子様」で演じたのはスキンヘッドの石田銀というキャラクターでした。
その後「聖闘士星矢」「戦国BASARA」「黒執事」と出演を重ね、「ロミオ&ジュリエット」ではティボルト、「ファントム」ではフィリップ・シャンドン伯爵と主要キャストを演じています。
非常に色気のあるイケメンの俳優さんのようですね。
増子敦貴(ましこあつき)さん
濱田龍臣さん演じるフレッシュチームの三上健一を演じるのは、現在22歳の増子敦貴さん。
増子敦貴さんはエイベックス・マネジメントに所属する男女7人組のダンス&ボーカルグループ「GENIC」のメンバーです。
グループとしては先日の「テレ東音楽祭」でパフォーマンスを披露。
増子敦貴さん個人では「新・幕末純情伝」「ミュージカルテニスの王子様」など舞台を中心に演技の実績を積み、最近ではテレビドラマにも出演しています。
現在関西テレビで放送中の「合コンに行ったら女がいなかった話」に主要キャストのひとりとして出演中です。
廣瀬友祐と増子敦貴さん、ふたりとも整った容姿が印象的な俳優さんですね。
女性にモテるプレイボーイの役柄にハマりそうです。
ミュージカル「東京ラブストーリー」キャストの評判は?
2022年11月に開幕したばかりのミュージカル「東京ラブストーリー」。
SNSに寄せられる観劇した人の投稿では、ストーリーやミュージカルとしての完成度にはさまざまな意見があるようですが、登場人物とそのキャストに対するネガティブな感想は少ないようです。
初日は大人チームの「空キャスト」、フレッシュな「海キャスト」がそれぞれ1公演ずつ上演。
今のところ、大人チームのキャストに対する感想のほうがやや多いように感じます。
柿澤勇人さん演じるカンチは可愛らしく、笹本玲奈さん演じるリカは明るくかっこいい女性だったと感じた人が多いようです。
1991年版のカンチにはその優柔不断ぶりにイライラする人も少なくなかったようですが、ミュージカル版のカンチは好意的に受け止められているようですね。
フレッシュな海チームに対しても好意的な感想が寄せられています。
作品の演出や完成度については、ミュージカルファンの目から見た改善点や残念な点があったという声も。
しかし、「キャストが合っていない」というような感想は見られなかったように思います。
ドラマを見ていた世代の観劇者がまだ少ないのかもしれませんが、主要キャスト4人の群像劇を楽しめた人が多い印象でした。
これから上演を重ねるにつれて、各キャラクターの魅力もいっそう増していくのかもしれません。
まとめ
- 「東京ラブストーリー」は、1991年(平成3年)に放送された人気ドラマである
- ミュージカル「東京ラブストーリー」ではカンチこと永尾完治役を柿澤勇人さんと濱田龍臣さんが演じている
- ミュージカル「東京ラブストーリー」では赤名リカ役を笹本玲奈さんと唯月ふうかさんが演じている
- ミュージカル「東京ラブストーリー」では関口さとみ役を夢咲ねねさんと熊谷彩春さんが演じている
- ミュージカル「東京ラブストーリー」では三上健一役を廣瀬友祐さんと増子敦貴(GENIC)さんが演じている
- 開幕直後のSNSでは登場人物やキャストに対するネガティブな感想は少なく、どのキャラクターも好意的に受け入れられている様子がうかがえる
1991年版の印象が強い作品ですから、2022年版のキャストたちがどんな新しいカンチやリカを作り上げているのかとても気になりますね!
SNSには「カンチそこで歌うの!?」「今治タオルが…」など、どういうこと? とつい気になってしまう感想も。
気になって思わずチケットをとった人もいるようですよ。
興味がある方はぜひ観劇してみてください!