キャスティングから視聴率まで、各作品ごとに注目を集めるNHKの「朝ドラ」。
2023年に放送される「ブギウギ」のヒロインに抜擢されたのは現在32歳の趣里さん。
俳優の水谷豊さんと伊藤蘭さん夫婦の一人娘だということも話題になった趣里さんは、今回が4度目のオーディション挑戦だったそうです。
そう、朝ドラのヒロインといえばオーディション。
これまで数々の女優さんがオーディションでヒロインの座を射止めています。
一方で、オーディションなしでヒロイン役が決まることもあるんだとか。
どの女優さんがオーディションありで、どの女優さんがオーディションなし?
気になりますよね!
そこで、近年の朝ドラでヒロイン役を演じた女優さんのうち、オーディションで選ばれた女優さんとオーディションなしで出演が決まった女優さんをまとめてみました!
歴代朝ドラヒロインのうち、オーディションで選ばれたのはどの女優さん?
オーディションを勝ち抜いて朝ドラのヒロイン役を射止めた女優さんの一覧がこちらです!
- 趣里「ブギウギ」(2023年度後期放送)
- 福原遥「舞いあがれ!」(2022年度後期)
- 上白石萌音「カムカムエヴリバディ」(2021年度後期)
- 川栄李奈「カムカムエヴリバディ」(2021年度後期)
- 永野芽郁「半分、青い。」(2018年度前期)
- 葵わかな「わろてんか」(2017年度後期)
- 芳根京子「べっぴんさん」(2016年度後期)
- 高畑充希「とと姉ちゃん」(2016年度前期)
- 波瑠「あさが来た」(2015年度後期)
- 土屋太鳳「まれ」(2015年度前期)
- 能年玲奈「あまちゃん」(2013年度前期)
- 夏菜「純と愛」(2012年度後期)
- 尾野真千子「カーネーション」(2011年度後期)
- 瀧本美織「てっぱん」(2010年度後期)
- 倉科カナ「ウェルかめ」(2009年度後期)
- 多部未華子「つばさ」(2009年度前期)
「ブギウギ」からさかのぼった30作品のうち、オーディションでヒロインに選出されたことが公表されている女優さんをまとめてみました。
このうち多くの女優さんが、合格までに何度もヒロイン役のオーディションに挑戦し、落選も経験しているそうです。
現在放送中の「舞いあがれ!」でヒロインを演じている福原遥さんも、今回が4回目のオーディションだったとか。
「あさが来た」で合格を勝ち取った波瑠さんも4回目、「純と愛」の夏菜さんは3回目の挑戦だったとインタビューで明かしています。
しかし、朝ドラでヒロイン役を演じた女優さんは、その後大きく飛躍することが少なくありません。
高畑充希さんは「とと姉ちゃん」でヒロイン役を演じたあと、民放各局のドラマで主演することが増えました。
波瑠さんも同様に「あさが来た」放送後はドラマや映画で主演など重要な役所を務めることが多くなっています。
朝ドラをやり遂げることで、大きく成長するとともに活躍の場が広がっていくんですね。
かつて朝ドラのオーディションに挑戦していた今では人気の女優さんたち。
厳しいオーディションですが、何度も挑戦する価値があるということなんですね。
歴代朝ドラヒロインのうち、オーディションなしで決まった女優さんは?
一方、オーディションではなく、制作サイドから直接オファーを受けてヒロインを演じることが決まった女優さんの一覧がこちらです。
男性が主人公の作品も一緒にまとめてみました!
- 神木隆之介「らんまん」(2023年度前期)
- 黒島結菜「ちむどんどん」(2022年度前期)
- 深津絵里「カムカムエヴリバディ」(2021年度後期)
- 清原果耶「おかえりモネ」(2021年度前期)
- 杉咲花「おちょやん」(2020年度後期)
- 窪田正孝「エール」(2020年度前期)
- 戸田恵梨香「スカーレット」(2019年度後期)
- 広瀬すず「なつぞら」(2019年度前期)
- 安藤サクラ「まんぷく」(2018年度後期)
- 有村架純「ひよっこ」(2017年度前期)
- 玉山鉄二「マッサン」(2014年度後期)
- 吉高由里子「花子とアン」(2014年度前期)
- 杏「ごちそうさん」(2013年度後期)
- 堀北真希「梅ちゃん先生」(2012年度前期)
- 井上真央「おひさま」(2011年度前期)
- 松下奈緒「ゲゲゲの女房」(2010年度前期)
やはりそうそうたる顔ぶれですね!
すでに実績を残されている方が多く、俳優さんに対する信頼感がキャスティングの理由になることも多いようです。
朝ドラの場合、主人公の10代から20代、30代、さらにはもっと上の年代までをひとりで演じ切ることもあります。
そのため、主に演技経験が豊富な俳優さんにオファーが届くようですね。
同作の岩谷可奈子チーフ・プロデューサーは「16歳から30代半ばを描く物語で、長い期間を演じてもらう上で、経験のある女優さんが良かった。どこか昭和の匂いがする女優さんで、ヒロインにピッタリだと思った」と堀北起用の決め手を明かした。
引用元:ORICON NEWS 朝ドラ『梅ちゃん先生』プロデューサーがヒロイン・堀北真希に込めた思い
作品によって事情は異なるでしょうが、オーディションをやらないことが最初から決まっているわけではないケースもあるといいます。
制作サイドに「ぜひこのヒロインをこの人に演じてもらいたい」という強い希望がある場合、まず一度相手の女優さんに話を持っていってみるのだそう。
そこで快諾されれば、オーディションの開催に至らずヒロイン役が決定することになるようです。
「スカーレット」の戸田恵梨香さんの場合もそのケースだったとか。
その結果、上にまとめたように実績のある女優さんや俳優さんが出演することになるんですね。
戸田恵梨香さんや神木隆之介さん、深津絵里さんといった実力ある俳優さんがキャスティングされると、「きっと面白くなるだろう」と安心感を覚える視聴者も多いのではないでしょか。
オーディションがある作品とない作品、どうちがうの?
朝ドラは、NHK東京放送局と大阪放送局が順番に制作しています。
ヒロイン役をオーディションで選考するケースは、大阪放送局で制作される朝ドラに多いといわれています。
その理由は、長期にわたる朝ドラの撮影スケジュール。
1クールで終わる通常のドラマと異なり、朝ドラの撮影は10か月、11か月と続くことがあるそうです。
NHK大阪放送局で制作する作品は、基本的に撮影も大阪のスタジオ。
特に出番の多いヒロイン役の女優さんは、撮影のために大阪に長期滞在することになります。
現在放送中の「舞いあがれ!」でヒロインを演じる福原遥さんも、7月にはすでに大阪に長期滞在していたようです。
オーディションなしでオファーで出演が決まるような女優さんは、多くの場合すでに仕事の予定が詰まっているいわゆる「売れっ子」。
そんな売れっ子女優さんを大阪に長期滞在させるのは簡単なことではありません。
そのためNHK大阪放送局が制作する作品では、多忙な女優さんにオファーを出すよりも、オーディションでヒロイン選考をおこなうことが多くなるといわれています。
「ブギウギ」からさかのぼった30作品のうちNHK大阪放送局が制作しているのは半数の15作品。
そのうちヒロイン選考のオーディションが実施されたのは10作品と、6割を超えています。
一方東京放送局制作の15作品のうちオーディションでヒロインが選考されたのは5作品。
こちらは3割強にとどまりますから、やはりヒロイン役をオーディションで選考するケースは、大阪放送局で制作される朝ドラに多いといえそうです。
放送期間の長い朝ドラの撮影は大変だと聞きますし、スケジュールを調整するのも難しいんでしょうね。
実績ある女優さんをキャスティングしづらいNHK大阪放送局制作のターン。
逆にいえば、新しい才能に光が当たるチャンスのターンです!
キャスティングであれば名前が挙がらなかったかもしれない女優さんが、オーディションによって見つけ出されるのもまた朝ドラのおもしろいところだと思うのです。
まとめ
- オーディションを勝ち抜いて朝ドラのヒロイン役を射止めた女優さんには、上白石萌音さん、永野芽郁さん、高畑充希さん、波瑠さん、能年玲奈さんなどがいる
- ヒロイン役のオーディションに何度も挑戦している女優さんも多い
- オーディションなしでヒロイン役が決まった女優さんには、戸田恵梨香さん、広瀬すずさん、有村架純さん、吉高由里子さん、杏さんなどがいる
- オーディションをやらないことが最初から決まっているわけではないが、製作サイドの希望するキャスティングが優先される場合がある
- ヒロイン役をオーディションで選考するケースは、大阪放送局で制作される朝ドラに多い
「まんぷく」から「おかえりモネ」まで6作にわたり、オーディションなしで決まっていた朝ドラヒロイン。
しかし、「カムカムエヴリバディ」で久しぶりにオーディションからヒロインが誕生しました。
実績ある女優さんのキャスティングも「朝ドラにこの人が!」という驚きがありますし、オーディションで選ばれた初々しい女優さんの成長を見守るのも楽しいもの。
さて、次はどんな朝ドラヒロインが誕生するのでしょうか。