万博って何年ごと?日本で開催されるの何回目?歴代日本開催万博一覧

2025年に開幕を控える「大阪・関西万博」ですが、能登半島地震の被害の大きさなどを理由に延期を求める声も聞こえます。

そもそも万博って、何年ごとにおこなわれるものなんでしょう?

オリンピックやサッカーのワールドカップのように4年ごと?
開催間隔に決まりはあるのかどうか、気になりますよね。

そこで今回は、万博が何年ごとに開催されているのかを調査。
これまで日本で実施された歴代万博についてもあわせて調べてみました。

目次

万博は何年ごとに開催されるの?

大規模な万博は、原則5年ごとに開催されます。

ちゃんと決まってるんですね。

万博を実施する頻度は、国際博覧会条約という条約できちんと定められているんだとか。
1995年以降、登録博と呼ばれる大規模な万博の開催は、少なくとも前回から5年の期間を空ける決まりだそうです。

前回の万博は何年だった?

大阪・関西万博(正式名称「2025年日本国際博覧会」)は、2025年4月に開催を予定しています。
では、前回の万博は2025年の5年前、つまり2020年に開催されたのでしょうか?

実は前回の万博は、2021年10月に開催されています。
「2020年ドバイ国際博覧会」として2020年の開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で1年延期になりました。

万博は1年以内であれば延期が可能ですが、次の万博開催はもともと予定されていた日程から5年後です。
そのため、ドバイ万博の日程が1年ずれても、大阪・関西万博の2025年開催予定は変わりません。

これも、国際博覧会条約で定められています。

大阪・関西万博の次の万博は何年?

大阪・関西万博の次の登録博は、2030年にサウジアラビアの首都リヤドでおこなわれると決まっています。
2025年の5年後ですね。

開催年開催地
2021年
(1年延期)
ドバイ(アラブ首長国連邦)
2025年大阪(日本)
2030年リヤド(サウジアラビア)
大阪・関西万博とその前後の登録博
まとめ
  • 登録博と呼ばれる大規模な万博は、原則として5年ごとに開催されます。

日本で万博は何回あった? 大阪・関西万博は何回目になる?

日本ではこれまでに5回、万博を開催しています。

5回も開催しているんですか!

そうなんです。
2025年の大阪・関西万博は、日本でおこなわれる6回目の万博です。

ただ、5回すべてが同じ種類の万博ではありません。

万博って何種類もあるんですか?

「登録博」と「認定博」

万博は、それぞれ「登録博」・「認定博」と呼ばれる2つの種類に区分されます。

登録博覧会
(登録博)
認定博覧会
(認定博)
旧名称:一般博旧名称:特別博
5年ごとに開催2回の登録博の間に1回開催
大規模規模に制限あり
総合的なテーマ特定のテーマ
登録博と認定博

日本で開催された5回の万博のうち、開催規模の大きな登録博・一般博はあわせて2回です。
残り3回は特別博に区分されます。

2025年開催予定の大阪・関西万博は登録博です。

まとめ
  • 日本ではこれまで5回万博が開催されており、大阪・関西万博は日本を開催地とする6回目の万博です。
  • 日本開催の万博のうち大阪・関西万博を含めた3回が登録博(旧名称:一般博)、残りの3回は特別博です。

日本で開催された歴代万博、開催地は?

これまで日本で5回開催された万博。
歴代開催地は以下のとおりです。

  1. 大阪(1970年)
  2. 沖縄(1975年)
  3. 茨城(1985年)
  4. 大阪(1990年)
  5. 愛知(2005年)

大阪は2025年で3回目になるんですね!

1. 日本万国博覧会(大阪万博)

太陽の塔がデザインされたマンホール
区分一般博
開催場所大阪千里丘陵
開催期間1970年3月15日~9月13日
テーマ「人類の進歩と調和」
入場者数6,421万8,770人

1970年、日本で最初に開催された大阪万博は、アジアが開催地となった初めての万博でもありました。
シンボルとなった「太陽の塔」が有名ですね。

1日に83万人を超える来場者が訪れる日もあり、大盛況だったそうです。

2. 沖縄国際海洋博覧会(沖縄海洋博)

区分特別博
開催場所沖縄
開催期間1975年7月20日~1976年1月18日
テーマ「海-その望ましい未来」
入場者数約349万人

日本で初めて開催された大阪万博は一般博でしたが、1975年に沖縄で開催されたのは特定の分野のテーマを扱う特別博です。

残念ながら、来場者の数が目標を下回るなど閉幕後には地元の人たちから不満も出たとか。
一方で、沖縄に観光地としての基礎が築かれるきっかけとなったとする見方もあるようです。

3. 国際科学技術博覧会(つくば万博)

区分特別博
開催場所筑波研究学園都市
開催期間1985年3月17日~9月16日
テーマ「人間・住居・環境と科学技術」
入場者数約2,033万人

茨城県を開催地とした特別博は「科学万博」とも呼ばれ、最先端の科学技術を駆使した展示が話題になったとか。
来場をきっかけに科学に興味を持った子供もいたかもしれませんね。

万博に備えて交通インフラを整備したのも功を奏し、約2,033万人もの人が訪れたそうです。

4. 国際花と緑の博覧会(花の万博)

区分特別博
開催場所大阪鶴見緑地
開催期間1990年4月1日~9月30日
テーマ「花と緑と生活の係わりを捉え 21世紀へ向けて潤いのある社会の創造を目指す」
入場者数約2,312万6,934人

2,300万を超える人が訪れ、一説には待ち時間が6時間に及ぶパビリオンもあったというから驚きです。
テーマパークの人気アトラクション並ですね。

デザインを公募したマスコットキャラクター「花ずきんちゃん」は、審査委員長を務めていた手塚治虫さんが立体化を手がけたことで有名だとか。

5. 2005年日本国際博覧会(愛知万博)

区分登録博
開催場所愛知県瀬戸市南東部・豊田市・長久手町
開催期間2005年3月25日~9月25日
テーマ「自然の叡智」
入場者数約2,204万9,544人

「愛・地球博」の愛称で呼ばれた愛知万博は、1970年大阪万博以来の登録博とされています。
目標の1,500万人を大きく上回る2,200万人以上の来場者があったそうです。

公式キャラクターのモリゾーとキッコロはNHKの子供番組にも登場していたので、記憶に残っている人も多いかもしれません。
キャラクターグッズもよく見かけた覚えがありますね。

まとめ

日本で開催された歴代万博は、以下のとおりです。

  • 日本万国博覧会(大阪府)
  • 沖縄国際海洋博覧会(沖縄県)
  • 国際科学技術博覧会(茨城県)
  • 国際花と緑の博覧会(大阪府)
  • 2005年日本国際博覧会(愛知県)

大阪・関西万博はいつ・どこでおこなわれる?

大阪・関西万博について、情報を以下にまとめました。

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)

夢洲
区分登録博
開催場所大阪府大阪市夢洲地区
開催期間2025年4月13日~10月13日
テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」
想定入場者数約2,820万人

会場は夢洲(ゆめしま)

大阪・関西万博の会場となるのは、大阪ベイエリアに位置する人工島「夢洲」です。
万博の開催場所には複数の候補がありましたが、新たな国際観光拠点として開発が進められる夢洲が会場に選ばれました。

新駅を設置するなど、交通アクセスの整備が求められます。

想定入場者数は約2,820万人

大阪・関西万博には、国際花と緑の博覧会や愛知万博を超える入場者数が想定されているようですね。
多くの人が訪れて万博が盛り上がり、大きな経済効果が期待できるのであれば素晴らしいことです。

一方で、「昔と違って、万博にそんなに人が来るとは思えない」「費用がもったいない」という声も聞こえてきます。
大阪・関西万博は、大盛況に終われるでしょうか。

まとめ
  • 大阪・関西万博は、2025年4月から大阪市の人工島夢洲を会場に開催されます。
  • 想定入場者数は約2,820万人です。

まとめ

  • 登録博と呼ばれる大規模な万博は原則として5年ごとの開催
  • 日本ではこれまで5回万博を開催、うち2回が登録博と呼ばれる大規模な万博
  • 大阪・関西万博は日本を開催地とする6回目の万博
  • 日本の歴代万博開催地は、大阪府・沖縄県・茨城県・大阪府・愛知県
  • 日本で開催された歴代万博は
    ・日本万国博覧会(大阪万博)
    ・沖縄国際海洋博覧会(沖縄海洋博)
    ・国際科学技術博覧会(つくば万博)
    ・国際花と緑の博覧会(花の万博)
    ・2005年日本国際博覧会(愛知万博)
  • 大阪・関西万博は2025年4月から大阪市の人工島夢洲を会場に開催予定
  • 大阪・関西万博の想定入場者数は約2,820万人

日本では直近の愛知でさえ約19年前ですから、万博に馴染みがない世代も多いはず。
過去には盛況だったものも多いようですが、経済効果といわれてもピンとこないですよね。
盛り上がってくれるといいのですが。

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