大河ドラマ『光る君へ』の原作は漫画・小説?脚本家や監督は誰?

2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』が放送スタート。
視聴率の面では苦戦しているようですが、ドラマの出来自体はなかなか好評で今後に期待を寄せる人が多いとか。

ドラマの出来の鍵を握るものといえば脚本です。
どんな人気俳優がキャスティングされていても、ストーリーが面白くなければ視聴は継続できませんよね。

そこで、今回は大河ドラマ『光る君へ』の脚本に注目!
ストーリーに原作はあるのか?
脚本は誰が書いているのか?
気になる点について調べてみました。

目次

『光る君へ』の原作は漫画? 小説?

大河ドラマ『光る君へ』には、漫画や小説などの原作はありません

オリジナルストーリーということですか!

『光る君へ』は原作のないオリジナル作品

リリースされた複数の記事を確認すると、『光る君へ』はオリジナル作品だと明言されています
つまり、漫画や小説など原作となる特定の作品は存在しないんですね。

脚本家が今回のドラマのために書き下ろした新しい物語のようです。

原作がない大河ドラマは珍しい?

近年、原作がない大河ドラマは決して珍しくなくなっています

直近20年分の大河ドラマについて原作の有無を調べてみました。
以前は原作をもとに制作された作品が多かったのに対して、最近はオリジナル作品が増えているのがわかります。

直近の10作品のうち、原作が存在したのは2018年に放送された『西郷どん』のみです。

放送年作品名原作原作者
2024『光る君へ』なし
2023『どうする家康』なし
2022『鎌倉殿の13人』なし
2021『青天を衝け』なし
2020『麒麟がくる』なし
2019『いだてん~東京オリムピック噺~』なし
2018『西郷どん』小説林真理子
2017『おんな城主 直虎』なし
2016『真田丸』なし
2015『花燃ゆ』なし
2014『軍師官兵衛』なし
2013『八重の桜』なし
2012『平清盛』なし
2011『江 ~姫たちの戦国~』小説田渕久美子
2010『龍馬伝』なし
2009『天地人』小説火坂雅志
2008『篤姫』小説宮尾登美子
2007『風林火山』小説井上靖
2006『功名が辻』小説司馬遼太郎
2005『義経』小説宮尾登美子
まとめ
  • 大河ドラマ『光る君へ』はオリジナル作品で、原作はありません。
  • 近年、原作のない大河ドラマは珍しくなくなっています。

『光る君へ』の脚本家は誰?

大河ドラマ『光る君へ』の脚本家は、大石静(おおいし しずか)さんです。

知ってます!
有名な人ですよね。

大石静さん

大石静さん(右)

『光る君へ』の脚本家、大石静さんは現在72歳の女性です。
これまでの功績を評価され、国から旭日小綬章(きょくじつしょうじゅしょう)という勲章を授与されている方です。

大石静さんが脚本を手がけた大河ドラマ

作品名おもな出演者
『功名が辻』
(2006年)
仲間由紀恵
上川隆也

大石静さんには、過去に大河ドラマの脚本を手がけた実績があります
『功名が辻』は、山内一豊とその妻を中心に戦国時代の人間模様を描いた作品。
「平成の大河ドラマ 視聴率トップ10」にランクインしています。

出典:「文研ブログ」(NHK文研)
https://www.nhk.or.jp/bunken-blog/500/477314.html
(2022年12月11日更新)
(2024年1月18日に利用)

大石静さんが脚本を手がけた朝ドラ

作品名おもな出演者
『ふたりっ子』
(1996年)
菊池麻衣子
岩崎ひろみ
『オードリー』
(2000年)
岡本綾
大竹しのぶ

大石静さんはNHK連続テレビ小説いわゆる朝ドラの脚本も手がけています。
1996年に放送された『ふたりっ子』の脚本が高い評価を受け、第15回向田邦子賞と第5回橋田賞を受賞しました。

双子の三倉茉奈さんと三倉佳奈さんが主人公の子供時代を演じ、視聴者から大きな反響があった作品です。

大石静さんの代表作

大河ドラマと朝ドラ以外にも、大石静さんは多くの脚本を執筆しています。
代表作とされる作品、最近手がけた作品などを中心に、大石静さんの脚本作品の一部をご紹介します。

作品名放送年おもな出演者
『長男の嫁』1994浅野ゆう子
石田純一
『私の運命』1994坂井真紀
東幹久
『Days』1998長瀬智也
中谷美紀
『アフリカの夜』1999鈴木京香
松雪泰子
『ハンドク!!!』2001長瀬智也
内山理名
『四つの嘘』2008永作博美
羽田美智子
『セカンドバージン』2010鈴木京香
長谷川博己
『ゼロの真実~監察医・松本真央~』2014武井咲
佐々木蔵之介
『家売るオンナ』2016北川景子
工藤阿須加
『神撃のバハムート VIRGIN SOUL』(アニメ)2017諸星すみれ
梅原裕一郎
『大恋愛~僕を忘れる君と』2018戸田恵梨香
ムロツヨシ
『知らなくていいコト』2020吉高由里子
柄本佑
『あのときキスしておけば』2021松坂桃李
麻生久美子
『星降る夜に』2023吉高由里子
北村匠海
『離婚しようよ』
※宮藤官九郎と共同脚本
2023松坂桃李
仲里依紗
大石静さんの脚本作品(一部)
まとめ
  • 大河ドラマ『光る君へ』の脚本家は、大石静さんです。
  • 大石静さんには、大河ドラマ『功名が辻』や朝ドラ『ふたりっ子』などで脚本を手がけた実績があります。
  • ほかにも『長男の嫁』『四つの嘘』『家売るオンナ』など多くの作品で脚本を書いています。

大石静さんがこれまで手がけた脚本に、オリジナル作品はある?

大石静さんは、これまで多くのオリジナル作品を手がけている脚本家です。

オリジナルのストーリーを書いた経験の多い人なら、『光る君へ』の脚本も安心できそうですね!

オリジナル作品の実績多数

原作がない『光る君へ』は、脚本家の力量がより問われる作品といえます。
そこで気になるのが『光る君へ』を手がける脚本家の実績ですが、大石静さんはむしろオリジナル作品を中心に活躍してきた方なのだとか。

大石静さん自身、執筆してきたドラマの「ほとんどがオリジナル」と発言しています。

「私はドラマを書く時、ほとんどがオリジナルなので、記録がない方が気が楽。ステキにでっち上げられたかな」と笑う。

引用元:スポーツ報知(2024年1月5日更新)
https://hochi.news/articles/20240104-OHT1T51107.html
(2024年1月18日に利用)

たしかに、戸田恵梨香さん主演の『大恋愛〜僕を忘れる君と』(2018年)、吉高由里子さん主演の『星降る夜に』(2023年)は完全オリジナル作品と銘打たれています。

北川景子さん主演の『家売るオンナ』(2016年)をはじめ、近年手がけたドラマ作品の多くもオリジナル脚本と明記されています。

永作博美さんが主演を務めた『四つの嘘』(2008年)は小説が原作ですが、実はその小説の作者は大石静さん自身!
原作小説の作者も、それを脚本にしたのも大石静さんなんですね。

大河ドラマ『功名が辻』の場合

一方、大石静さんが出がけた大河ドラマ『功名が辻』には司馬遼太郎さんの原作があり、オリジナル作品ではありません。
しかし、実は大石静さんの脚本にはドラマオリジナルの要素が多く盛り込まれていたのだとか。

原作を忠実にドラマ化したというよりは、独自の解釈で創作した部分も多かったようです。

出典:「大石静」(NHKアーカイブス)
https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=D0009071356_00000
(2024年1月18日に利用)

まとめ
  • 大石静さんは、原作のないオリジナル作品の脚本を多数手がけています。
  • 大河ドラマ『功名が辻』には原作がありましたが、ドラマオリジナルの要素も多数盛り込まれていました。

『光る君へ』の監督は誰?

『光る君へ』のチーフ演出は、中島由貴さんです。

映画の「監督」にあたる役職をドラマでは「演出」と呼ぶケースがあるんですね。

中島由貴さんがチーフ演出を担当

オリジナル作品、しかも大河ドラマでは珍しい平安時代をあつかうとなれば、脚本家と同様に重要な役割を担うのは制作現場の責任者である監督です。
どんな人が担当しているのか気になりますよね。

『光る君へ』で、監督に近いと思われる役職「チーフ演出」を務める中島由貴さんは、これまでに朝ドラでもチーフ演出を務めた実績があるとか。
また、複数の大河ドラマで演出に参加しています。

中島由貴さんが演出に参加した作品例
  • 大河ドラマ『秀吉』(1996)
  • 大河ドラマ『平清盛』(2012)
  • 朝ドラ『スカーレット』(2019)

中島由貴さんを中心とした制作スタッフが、大石静さんの紡ぐ『光る君へ』の世界をどのように映像に描き出すのか楽しみですね。

まとめ
  • 大河ドラマ『光る君へ』のチーフ演出は、朝ドラや大河ドラマで演出の経験がある中島由貴さんです。

まとめ

  • 大河ドラマ『光る君へ』はオリジナル作品であり、漫画などの原作は存在しない
  • 近年、原作のない大河ドラマが増えている
  • 大河ドラマ『光る君へ』の脚本家は大石静さん
  • 大石静さんには大河ドラマ『功名が辻』や朝ドラ『ふたりっ子』などの脚本を手がけた実績がある
  • ほかにも『長男の嫁』『四つの嘘』『家売るオンナ』など脚本を手がけた作品多数
  • 大石静さんは、オリジナル脚本を手がけることが多い
  • 大河ドラマ『功名が辻』には原作があったが、大石静さんはドラマオリジナルの要素を多数盛り込んで脚本を書いた
  • 大河ドラマ『光る君へ』のチーフ演出は中島由貴さん
  • 中島由貴さんには朝ドラや大河ドラマで演出の経験がある

明らかになっていない部分も多い時代を舞台に選んだ2024年の大河ドラマ。
大石静さんが描く平安時代を大河ドラマファンはどんなふうに受け止めるのでしょうか。

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