夏に故障で戦線離脱となったものの、2023年も十分な活躍をみせた千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手。
その一方で、故障以降活躍の話題を聞かないのが同期の東京ヤクルトスワローズ・奥川恭伸投手です。
特に気になるのが、野球ファンの間で奥川投手について「球速落ちた?」と噂されていること。
甲子園で150キロを超える球速をマークしていた奥川恭伸投手に何があったのでしょうか。
そこで、奥川恭伸投手の球速が落ちたという噂について調べてみることにします。
奥川恭伸投手って、球速落ちた?
奥川くん、結局一軍で登板できないままシーズンが終わっちゃいましたね…。
しかも「球速落ちた」と言われているのを目にして心配です。
実際、球速は落ちたんですか?
奥川恭伸投手の直近の登板は、2023年10月1日の二軍戦。
球速は、最速146キロだったそうです。
以前は150キロを超えるボールを投げていたので、たしかに球速は落ちていたようです。
最速155キロ、直近の登板では146キロ
10月1日、二軍戦に登板した奥川恭伸(おくがわ やすのぶ)投手の球速は、150キロに届かなかったようです。
奥川投手の球速について、これまでの流れをまとめました。
甲子園で154キロを記録
奥川恭伸投手は、2019年に出場した甲子園大会で球速154キロをマークしています。
球速といえば佐々木朗希投手がよく話題になっていた記憶がありますが、奥川投手もすごかったんですね!
実は石川大会で158キロという数字も出しているのですが、奥川投手自身は機械の故障だと笑ったとか。
別のスピードガンでは153キロと計測されていたようですが、それでも十分速いですよね。
プロ入り後、自己最速を更新
2019年のドラフト1位で東京ヤクルトスワローズから指名を受けた奥川恭伸投手。
プロ入り後の2021年には球速155キロをマーク!
プロ入り後すぐのころは、球速が落ちるどころか自己最速を更新していたようです。
右肘の故障で登録抹消
2021年には高卒2年目ながら9勝を上げてチームの優勝に貢献。
順調に見えた奥川恭伸投手ですが、2022年以降は一軍での登板がほとんどありません。
のちに右肘を故障していたことが判明しました。
2023年春、球速は戻るも再び離脱
2023年春、奥川恭伸投手は二軍の試合で1年ぶりに実戦復帰を果たします。
復帰試合では球速148キロ、練習では151キロを計測していたとか。
さらに6月には154キロをマーク。
投球は安定しないながらも球速は戻ってきていましたが、その後、今度は足首の怪我で再び実践を離れることになります。
2023年秋、復帰登板の球速は146キロ
2023年10月1日、奥川恭伸投手は約3か月ぶりに実戦登板を果たします。
このときの球速は最速146キロにとどまりました。
奥川投手の復帰登板に注目していたファンは、「コントロールはいい」「球速はまだ戻っていない」などの感想をSNSに投稿しています。
以上のように、復帰登板だった直近の試合に限れば、奥川恭伸投手の球速は以前より落ちているようです。
- 奥川恭伸投手の球速は、2021年に自己最速の155キロを計測しています。
- 奥川恭伸投手の球速は、肘の故障から復帰後の2023年春にも154キロを計測していました。
- 奥川恭伸投手の球速は、足首の故障から復帰後の2023年秋の登板では146キロにとどまりました。
奥川恭伸投手の球速はなぜ落ちた?
直近の登板ではあまり球速が出なかったんですね…。
奥川くんの球速が落ちた理由はなんだろう?
直近の登板で、奥川恭伸投手の球速が上がらなかったのには、
- 故障明けで復帰したばかりだったから
- 球速よりコントロールを重視したから
- 故障の影響でフォームが変わったから
などの理由が考えられます。
故障明けで復帰したばかりだった
一番に考えられるのは、故障から復帰したばかりだったからという理由です。
2022年に右肘、2023年に足首を故障
奥川投手は2022年に右肘を故障し、2023年のペナントレースも終了した現在まで一軍復帰はかなっていません。
2023年春に1年ぶりの実戦復帰を果たしながらも、足首の怪我で再び故障者リスト入り。
直近の10月の試合は、3か月ぶりの復帰登板でした。
故障明けで慎重に?
奥川投手本来の調子を完全に取り戻したとは言い難く、また故障明けで慎重になった可能性も考えられます。
奥川投手本人も、足の状態が投球に影響したとうかがえるコメントをしています。
そういった段階での投球だったために、以前のような球速が出なかったのではないでしょうか。
実際、足首を故障する前、2023年春の復帰登板で最速148キロだった球速は、登板を重ねた6月には154キロまで戻っていたそうです。
球速よりコントロールを重視した
コントロールを重視することで、ストレートの球速が落ちるケースがあるそうです。
奥川恭伸投手も、復帰登板では球速よりコントロールを意識して投げたのかもしれません。
実際、「コントロールは悪くなかった」と感じたファンもいた様子。
久しぶりの実戦でコントロールなどの確認を優先したために、球速が出なかったとも考えられます。
故障の影響でフォームが変わった
3つ目に考えられる理由は、奥川恭伸投手の投球フォームです。
奥川恭伸投手は、右肘の故障に対して手術には踏み切らず、保存療法を選びました。
慎重な調整の末、ピッチングができる状態まで回復したと判断されたからこそ、復帰登板に至ったはずです。
新フォームを模索中?
その一方で、故障前とまったく同じ投球が続けられるかどうかは未知数です。
奥川投手もやはり以前とはフォームが変わっているようで、肘に負担のかからない投げ方を模索しているといわれています。
直近の登板で球速が出なかったことに、フォームの変化が影響している可能性はあるのでしょうか?
ファンの中にも、フォームを変えることに不安を感じている人は多いようです。
奥川恭伸投手の直近の登板で以前より球速が落ちたのは、
- 故障明けの登板で慎重になった
- 球速よりコントロールを意識して投球した
- フォームを変えたことが影響した
などの可能性が考えられます。
奥川恭伸投手が手術しない理由とは?
こんなに長い間投げられないなんて、大きな故障だったんですね。
それでも奥川くんが手術しない理由はなんでしょう?
奥川恭伸投手が手術を選択しなかった理由は、
- 長期間投球ができなくなるから
- 術後の回復に不安があったから
などが考えられます。
長期間投球ができなくなる
右肘を故障した奥川恭伸投手に検討されたのは、いわゆるトミー・ジョン手術です。
トミー・ジョン手術を受けた場合、完全復帰まで少なくとも1年かかるといわれています。
長期にわたってマウンドに立てなくなる不安から、奥川投手が手術を回避した可能性も十分考えられるでしょう。
術後の回復に不安があった
トミー・ジョン手術を受けて復帰した選手は何人もいます。
とはいえ、リハビリは非常に厳しいという話もよく聞きます。
しかも、残念ながら思うように回復しないケースもゼロではないそうです。
奥川投手本人が手術を拒否したという報道
一部メディアで、球団は手術を勧めたものの奥川恭伸投手本人や家族が手術回避を希望したという旨の報道がありました。
術後に不安があったためだそうです。
公式なコメントではないため、それが事実かどうか私たちには判断できません。
ただ、野球選手が大事な利き腕にメスを入れるのを回避したいと望む気持ちは理解できる気がします。
難しい決断
保存療法を選んだ奥川投手ですが、結局復帰までは長い時間がかかることになりました。
しかし、トミー・ジョン手術を回避したのが間違いだったとは誰にも断言できないのではないかと思います。
完全に元通りに回復しない可能性もあると聞いて、若い奥川投手や家族の方々が手術を決断するのはとても難しいことだったでしょう。
奥川恭伸投手がトミー・ジョン手術を選択しなかった理由は、
- 手術を受けると、復帰までに長い時間がかかるから
- 手術を受けても、完全に元通りに回復しないケースもありえるから
などが考えられます。
まとめ
- 奥川恭伸投手は、これまでに最速155キロの球速を記録している
- 奥川恭伸投手の直近の登板では、球速は146キロにとどまった
- 直近の登板で奥川恭伸投手の球速が以前より落ちていた理由には、「故障明けの登板で慎重になったこと」「球速よりコントロールを意識して投球した」などが考えられる
- 故障の影響によりフォームを変えたことで球速が落ちた可能性も考えられる
- 奥川恭伸投手がトミー・ジョン手術を選択しなかった理由には、「復帰まで長期間かかること」や「術後の回復に不安があったこと」などが考えられる
これからというときに故障をして、何年も思うように投球できなかった奥川投手の不安を想像すると私たちまで悲しくなってきますね…。
奥川投手が一軍のマウンドに立って、150キロを超える速球で三振を奪う姿をいつまでも楽しみにしています。