芦田愛菜ちゃんが天才子役と呼ばれたころを知っていますか?
いまやCM起用社数トップ、バラエティ番組の司会も務める売れっ子タレントでありながら、この春には有名私大への進学も決まっているという芦田愛菜ちゃん。
女優としても評価は高く、2023年には将来有望な新人俳優に贈られるエランドール賞新人賞を受賞しています。
芦田愛菜ちゃんといえば、小さい頃は「天才子役」と呼ばれていました。
しかし、実際どんなドラマでどんな役を演じていたのか、よく知らない人も増えているでしょう。
いったいどんな役を演じて天才子役と呼ばれたのか、気になりますよね。
この記事では、芦田愛菜ちゃんが小さい頃に出演した「Mother(マザー)」というドラマを紹介します。
天才子役と呼ばれた理由がわかる記事となっています!
芦田愛菜ちゃんが「天才子役」と呼ばれるきっかけになったドラマは?
芦田愛菜ちゃんが子役として出演し、その演技が視聴者に大きなインパクトを与えた作品。
それが、「Mother(マザー)」という日本テレビの連続ドラマです。
「Mother(マザー)」ってどんなドラマ?
主演は松雪泰子さん。
”母性”をテーマに描かれたサスペンスドラマです。
2010年4月クールの連続ドラマで、このころ芦田愛菜ちゃんは5歳でした。
松雪泰子さんのことはご存知でしょうか。
ヒット作も多い美人の女優さんで、劇場版「鋼の錬金術師」でラスト役を好演。
現在放送中のドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」では広瀬すずさんの母親役を演じています。
「Mother(マザー)」は、松雪泰子さん演じる小学校の先生が、母親らから虐待を受けていた少女を「誘拐」して少女の”母親”になることを決意するというストーリー。
芦田愛菜ちゃんは、母親から虐待を受け、松雪さん演じる女性に助けられる少女を演じました。
ドラマの第1話では、愛菜ちゃん演じる少女がゴミ袋に入れられて捨てられる描写があり、視聴者は大きなショックを受けました。
どんな俳優さんが出演していたの?
芦田愛菜ちゃんを虐待した母親役を尾野真千子さんが、母親の交際相手を綾野剛さんが演じています。
綾野剛さんの不気味な演技が記憶に残っている人も多いようですね。
さらに、松雪泰子さん演じる小学校教師の養母を高畑淳子さん、実の母親を田中裕子さんが演じました。
ほかに山本耕史さんや倉科カナさん、音尾琢真さんなどがキャストに名を連ねています。
壮絶なストーリーのようだけど、原作はあるの?
「Mother」は、坂元裕二さんが脚本を手がけたオリジナルドラマです。
坂元裕二さんは、「東京ラブストーリー」など数々のヒット作品を生み出した脚本家です。
最近もさまざまな作品の脚本を執筆しています。
あなたが見たドラマや映画もそのなかの1つかもしれません。
坂元裕二さんが脚本を執筆した最近の主な作品
- 映画「花束みたいな恋をした」 出演:有村架純さん、菅田将暉さん
- ドラマ「初恋の悪魔」 出演:林遣都さん、仲野太賀さん
- ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」 出演:松たか子さん、岡田将生さん
- ドラマ「カルテット」 出演:松たか子さん、高橋一生さん
芦田愛菜ちゃんが「Mother(マザー)」に出演できたのはなぜ?
芦田愛菜ちゃんが「Mother(マザー)」に出演できたのは、
オーディションで選ばれたからです。
芦田愛菜ちゃんは4歳のとき、テレビ朝日で放送されたミニドラマでデビューしています。
その後、5歳で「Mother(マザー)」のオーディションに参加。
200人の参加者の中から見事合格を勝ち取り、出演が決まったようです。
愛菜ちゃんは年齢条件を満たしていなかった?
実は、「Mother(マザー)」で芦田愛菜ちゃんが演じた少女の年齢は7歳の設定。
オーディションで募集していたのも、7歳以上の子役だったとか。
芦田愛菜ちゃんは当時5歳だったため、年齢の条件に合っていません。
しかし、愛菜ちゃんはオーディションに参加しています。
愛菜ちゃんの所属事務所のスタッフさんが、ダメ元で参加をお願いしたといわれています。
スタッフさんは、「Mother(マザー)」のプロデューサーの方と別の仕事で一緒になったことがあったといいますから、特別に許可してもらえたのかもしれませんね。
無理を承知でオーディションに参加させようとしたスタッフさんは、きっと芦田愛菜ちゃんの才能を信じていたのでしょう。
脚本家の坂元裕二さんが芦田愛菜ちゃんに感じたオーラ
オーディションに参加できた芦田愛菜ちゃんは、一次審査と二次審査を見事に通過し、最終選考に残ります。
そこでやはり不安視されたのは、愛菜ちゃんの年齢。
5歳という幼さで、4か月にわたる慣れない撮影に耐えられるのかどうか。
また、兵庫県出身の愛菜ちゃんの「関西なまり」も心配されたとか。
それらの懸念があってなお、芦田愛菜ちゃんが選ばれたのはなぜか。
そこには、脚本家の坂元裕二さんの存在がありました。
審査が難航したためオーディションの場に呼び出された坂元裕二さんは、芦田愛菜ちゃんに”オーラ”を見たのだといいます。
そうして、芦田愛菜ちゃんは、年齢条件に合わないながらも役を勝ち取ることになりました。
参考:川本裕司著 論座(2018年09月21日)
(https://webronza.asahi.com/national/articles/2018091800009.html)
参考:CREA(2018年11月2日)
(https://crea.bunshun.jp/articles/-/21049)
ドラマ「Mother(マザー)」の評判はどうだった?
泣けるドラマとして、ハマる人が続出しました。
高い評価を受けて多数の賞を受賞し、海外でもリメイクされています。
女性ファンが毎週号泣…
衝撃的なストーリーとともに芦田愛菜ちゃんの演技が大きな話題をあつめ、ドラマにハマる人が続出。
女性視聴者をターゲットにしたドラマを多く放送していた水曜ドラマ枠で放送されたうえ、”母性”がテーマだったこともあり、特に女性のファンが多かったといわれます。
芦田愛菜ちゃんの5歳とは思えない演技力を前に、多くのドラマファンが毎週のように涙しました。
怪物くんが余韻を壊す?
ちなみに、日本テレビは土曜日にも連続ドラマを放送しており、こちらはファミリー層がターゲット。
「Mother(マザー)」と同じ時期に放送されていたのは、嵐の大野智さんが主演した「怪物くん」でした。
サスペンスの「Mother(マザー)」に対して、「怪物くん」はまったく雰囲気のちがうコメディタッチの作品。
「Mother(マザー)」の放送終了後に「怪物くん」の明るい予告が流れると、涙にくれる「Mother」ファンのなかには「感情が追い付かない」「ドラマの余韻に浸れない」と戸惑う人もいたとか。
高い評価を受けて多数の賞を受賞
「Mother(マザー)」は作品として高く評価され、放送後にはテレビドラマに贈られる多くの賞を受賞しました。
出演当時5歳だった芦田愛菜ちゃんも、特別賞や新人賞に選出されています。
「Mother(マザー)」の受賞歴
- 第65回ザテレビジョンドラマアカデミー賞(最優秀作品賞・主演女優賞・助演女優賞・監督賞・脚本賞・ザテレビジョン特別賞および新人賞)
- 東京ドラマアウォード2010(連続ドラマ作品賞優秀賞・主演女優賞・助演女優賞※他作品とあわせて評価・脚本賞・特別賞)
- 第48回ギャラクシー賞テレビ部門選奨
- 第37回放送文化基金賞【番組部門】テレビドラマ番組番組賞
- 第19回橋田賞(坂元裕二) ほか
海外でリメイク
話題作となった「Mother(マザー)」は、海外の制作会社からリメイクについて問い合わせを受けました。
トルコ共和国で放送されたリメイク版は、視聴率1位を獲得。
トルコ版は約50の国々で放送され、韓国やフランスなどでもリメイクが相次いだそうです。
日本での放送から12年が経った2022年にも、スペインでリメイクされたとか。
海外の制作会社も、「Mother(マザー)」を高く評価したことがうかがえます。
ドラマ「Mother(マザー)」を見てみたい!どこで見られる?
2023年3月現在、以下のサービスで「Mother(マザー)」を視聴することができるようです。
- TVer(ティーバー)
- Hulu(フールー)
- TSUTAYA DISCAS(ツタヤ ディスカス)
TVer(ティーバー)
言わずと知れた無料配信動画サービスTVer(ティーバー)。
実はこの3月から「Mother」の配信が始まっています。
この配信で初めて「Mother」を見た人も、久しぶりに見返したという人もいるようです。
ただ、第2話以降は視聴期間が限られるようなので注意が必要です。
今のところ第1話は長期間配信される様子。
視聴を迷っている場合は、まず第1話をTVer(ティーバー)で気軽に見てみるのもいいかもしれません。
Hulu(フールー)
オンライン動画配信サービスHulu(フールー)でも、「Mother(マザー)」を視聴することができます。
Hulu(フールー)なら、第1話から最終回まですべての回が視聴可能。
Hulu(フールー)は完全無料サービスではありませんが、無料お試し期間が設けられているとのこと。
利用方法をよく確認したうえで、登録してみるのもおすすめです。
TSUTAYA DISCAS(ツタヤ ディスカス)
TSUTAYA DISCAS(ツタヤ ディスカス)は、定額制のレンタルサービス。
「Mother(マザー)」もレンタルが可能です。
こちらのサービスもまた無料お試し期間が設けられており、旧作であればこの期間にレンタルが可能とのこと。
ライフスタイルに合うサービスを選んで、ぜひ「Mother(マザー)」を視聴してみてください。
ちなみに…
Amazonプライムでは、芦田愛菜ちゃんが出演しているオリジナル版の「Mother(マザー)」は視聴できませんが、トルコ版は視聴が可能のようです。
興味がある方は、ぜひ。
まとめ
- 「Mother(マザー)」は、芦田愛菜ちゃんが「天才子役」と呼ばれるきっかけになった日本テレビのドラマである
- 「Mother(マザー)」は、坂元裕二さんが脚本を手がけたオリジナルドラマである
- 「Mother(マザー)」は、松雪泰子さん主演の”母性”をテーマにしたサスペンスドラマである
- 芦田愛菜ちゃんは、オーディションを受けて「Mother(マザー)」に出演した
- 「Mother(マザー)」は視聴者の間でも話題になり、多数の賞を受賞するなど高く評価されている
- 「Mother(マザー)」は、トルコをはじめとした海外でもリメイクされている
- 「Mother(マザー)」は、 TVer(ティーバー)、Hulu(フールー)、TSUTAYA DISCAS(ツタヤ ディスカス)などで視聴することができる
5歳にして難しい役を演じ、視聴者の涙を誘っていた芦田愛菜ちゃん。
年齢が条件に満たないのに、審査を通過してしまったのはさすが天才子役です!
機会があればぜひ「Mother(マザー)」を視聴して、小さい頃の愛菜ちゃんの演技に触れてみてください!