朝ドラ「舞いあがれ!」の主題歌を歌い、昨年末にはNHK紅白歌合戦にも初出場した3ピースバンド「バクナン」ことback number(バックナンバー)。
今年もますますの活躍が期待されます!
そんなback numberですが、昔の彼らを知るファンの中には「back numberは変わった」と感じている人がいるのだとか。
back numberのどんなところが変わったというのでしょう?
それはファンにとってうれしい変化?
それとも残念な変化?
back numberは本当に変わったのかどうか、Web上にあふれるファンの人たちの声をもとに考察しました!
back numberの何が変わった?
back numberが変わったと感じている人の声として多いのが、
「back numberの最近の楽曲は、昔の曲とくらべてアレンジが変わった」
というものです。
インディーズ時代から彼らを知るファンは、特にその変化を強く感じているようです。
アレンジが変わったって本当?
back numberの最近の楽曲について、ファンは以下のような変化を感じているようです。
コンピュータサウンドが増えた
ストリングス(弦楽器)やピアノなど、バンド以外の音が強くなった
大衆受けを狙ったアレンジが加えられるようになった
back numberは、ギター、ベース、ドラムスで構成されているバンドです。
以前はメンバー3人の演奏するこのギター、ベース、ドラムスを中心にしたシンプルなアレンジが多かったのだとか。
しかし、最近はコンピュータサウンドやストリングス(弦楽器)、ピアノなどを取り入れた新しいアレンジの楽曲が増えたというのです。
アレンジが変わったのはなぜ?
back numberのアレンジが変わった理由として、ファンの間で挙がることが多いのが次のふたつの意見です。
- 新しいプロデューサーとともに楽曲を制作するようになった
- 大衆に受け入れられる曲作りをするようになった
理由その1 新しいプロデューサーとともに楽曲を制作するようになった
back numberが2015年にリリースした11枚目のシングル「ヒロイン」の制作には、
音楽プロデューサーの小林武史(こばやし たけし)さんが初めて参加しています。
ストリングス(弦楽器)を使ったアレンジにも、小林武史さんがかかわったそうです。
小林武史さんは、サザンオールスターズやMr.Childrenの編曲やプロデュースに参加していたヒットメーカーともいわれる有名プロデューサー。
back numberが変わったと感じている人にとって、その傾向が特に強く感じられるのが「ヒロイン」「クリスマスソング」「怪盗」といった曲のようですが、実はそのいずれも小林武史さんがプロデューサーなんですね。
back numberの楽曲制作には、小林武史さんのほかにも複数のプロデューサーが参加しています。
それぞれのプロデューサーの色が出ることで、楽曲ごとに変化が感じられるのかもしれません。
【back numberの楽曲制作に参加したことのある主な音楽プロデューサー】
- 亀田誠治(かめだ せいじ):主な参加楽曲「雨と僕の話」「ベルベットの詩」
- 小林武史(こばやし たけし):主な参加楽曲「ヒロイン」「クリスマスソング」
- 島田昌典(しまだ まさのり):主な参加楽曲「fish」「水平線」
- 蔦谷好位置(つたや こういち):主な参加楽曲「繋いだ手から」「大不正解」
理由その2 大衆に受け入れられる曲作りをするようになった
back numberが変わったのは、バンドサウンドにこだわった音作りをするよりも、大衆に受け入れられる曲を作ろうとするようになったからだと考えている人もいるようです。
アレンジの幅が広がったことも、その影響といえるのかもしれません。
今や人気バンドとなったback number。
以前とくらべてドラマ主題歌やCMなど楽曲にタイアップがつくことが増え、多くの人にとって聞きやすい音楽であることが求められるようになったのかもしれませんね。
以上のように、やはりback numberの楽曲が変わったと感じているファンは多いようです。
back numberの音楽を繰り返し聞いているファンだからこそ、アレンジの変化にも敏感に気づくことができるのでしょうね。
back numberが変わったことについて、ファンの反応は?
楽曲にあらわれるback number(バックナンバー)の変化について、ファンはどう感じているのでしょう。
何事にも当然賛否両方の意見があるものですが、やはりアレンジが変わったことを残念に感じているファンもいるようです。
Web上で交流するファンの間でも、back numberの楽曲の変化について話題になる様子がたびたび見受けられます。
back numberが変わったことを残念に思うファンの声には以下のようなものがあるようです。
昔のバンドサウンドが強かったころの曲のほうが好きだった
ポップスに寄せられていくのがイヤ
機械音が入るのが好きじゃない
やはり、3人が奏でる音が好きだったファンにとっては、バンド以外の音が多く入ってくるようになった点はなかなか受け入れにくいようですね。
一方で、昔からback numberを聞いている人のなかにも、以前とは変わった彼らの音楽を受け入れている人もいるようです。
back numberが変わったことを受け入れているファンの声には以下のようなものがあります。
back numberはもともと大きくなるために変化を繰り返してきたバンド
アレンジが変わっても彼らの根底は変わっていない
昔とは変わったけど、最近の曲もこれはこれで魅力的
もともと多くの人に聞いてもらえることを目指してさまざまな変化を取り入れてきたのが、back numberというバンドだととらえているファンもいるようです。
そういった人たちはメンバーの考えや目標について理解を示しており、曲調が変わったとしてもback numberの根底は変わっていないと感じているようです。
変わっていくことについて、メンバーの考えは?
back number(バックナンバー)のメンバーは、より「いい曲」を生み出すために変化することをためらわないという考えを持っているようです。
たとえば小林武史さんをプロデューサーに迎えたのは、先が見えたように感じたback numberというバンドを「壊したい」と思ったからなのだとか。
つまり、back numberは、あえて変わることを選んだんですね。
「いい曲」を作るためであれば、バンドサウンドにこだわることもなかったようです。
最近では、コロナ禍やサブスクの時代を経てまた変化があったというback number。
たしかに彼らは変わり続けていくバンドのようです。
ただ常に変わらないのは、同じ「今」を生きる人たちに届く「いい曲」を作りたいという思い。
back numberは変化をいとわないバンドですが、その根底にある「いい曲」を作りたいという思いが変わることはないようです。
変化する前のback numberの楽曲、おすすめは?
インディーズ時代のものであれば「西藤公園」、
メジャーデビュー後の楽曲のなかでは、「fish」がおすすめです。
back number(バックナンバー)の変化をあまり歓迎できないファンのなかには、やはりインディーズ時代の曲が一番好きだという人が多くいるようです。
残念ながらインディーズ時代の曲はback numberの公式YouTubeチャンネルにアップされていませんが、機会があればぜひ聞いてみてください!
メジャーデビュー後の楽曲のなかでは、2014年にリリースされた「fish」を挙げる人が比較的多い印象です。
まさにバクナン初期の楽曲という印象の「fish」。
原曲はメジャーデビュー前の2007年に作られていたそうです。
完成までに時間がかかったがゆえに、メンバーにとっても思い入れが深い様子。
作詞作曲を担当しているボーカルの清水依与吏(しみず いより)さん自身、自信作のひとつだと自負しています。
「fish」
プロデューサー:島田昌典
ちなみにこの自信作「fish」に対抗できる曲ができたと清水さんが自身の成長を感じた楽曲が「繫いだ手から」。
明るい曲調のこの曲、清水さんが綴った歌詞を聞いていくと実は男性目線で恋人との別れを歌っているんです!
率直な言葉で綴られる歌詞と明るい曲調が、逆に切なさを強調している気がしませんか?
back numberの楽曲のなかで一番切ない曲といっても過言ではない「繋いだ手から」もまた、小林武史さんをプロデューサーに迎える前に制作された人気曲です。
「繫いだ手から」
プロデューサー:蔦谷好位置
「西藤公園」「fish」さらには「繫いだ手から」のほかにも、back numberには何度でも聞きたくなるおすすめの楽曲がたくさんありますね!
back numberの変化が感じられる楽曲は?
新しいback number(バックナンバー)に関心があるのであれば、
小林武史さんが初めて制作に加わった「ヒロイン」、
斬新なアレンジに賛否が分かれる「怪盗」がおすすめです。
「ヒロイン」は、小林武史さんが初めて制作に加わったという意味で「back numberが変わったきっかけ」といえる楽曲かもしれません。
清水依与吏さんの強い希望で小林武史さんがプロデュースに参加したこの作品。
清水さんと小林さんは曲作りも一緒におこなったといいます。
決して小林さんが主導したわけではないようですが、やはり昔からのファンにとっては以前と大きく印象が異なる一曲になったのかもしれません。
「ヒロイン」
プロデューサー:小林武史
「怪盗」もまた、小林武史さんがアレンジに加わっています。
イントロにはシンセサイザーを使用。
斬新なアレンジは昔からのファンをより戸惑わせた一方で、新しいファンの獲得につながった可能性も。
「怪盗」
プロデューサー:小林武史
「ヒロイン」と「怪盗」、どちらもたしかに以前のback numberの楽曲とは印象が異なるようですね。
まとめ
- back numberの最近の楽曲は、昔の曲とくらべてアレンジが変わったと感じているファンが多い
- アレンジが変わった理由には、「新しいプロデューサーを迎えたこと」「大衆に受け入れられる曲作りをするようになったこと」のふたつが考えられる
- back numberの楽曲の変化について、ファンの間でも賛否が分かれている
- back number自身は、「いい曲」を作り続けるために変化をためらわないという姿勢のバンドである
- 変化する前のback numberの楽曲でおすすめされることが多いのは「西藤公園」「fish」、またback numberの楽曲のなかで一番切ない曲ともいえる「繋いだ手から」
- back numberの変化が感じられる楽曲には「ヒロイン」「怪盗」などがある
変わる前と変わったあと、back number(バックナンバー)の楽曲にはそれぞれに異なる魅力があるのだと思います!
この記事を書くために久しぶりにバクナンの曲をたくさん聞きましたが、結局は「西藤公園」も「ヒロイン」もいい曲だという感想に尽きます。
1月17日にニューアルバム「ユーモア」をリリースしたback number。
ファンの人たちはback numberのまた新たな魅力を発見しているのかもしれません!
参考元:音楽ナタリー