2022年12月18日、今年のM-1グランプリがテレビ朝日系列で放送されました。
優勝はウエストランド!
予想は的中しましたか?
みなさんが1番笑ったのはどのコンビだったでしょうか。
M-1グランプリ、通称「M1」は今年18回目を迎えました。
今年はなんと7,000組以上の参加者がいたといいます。
多くの芸人が頂点を目指して挑む1年に1回の勝負の場です。
M1はDVDで映像化もされていますし、動画配信サイトで視聴することもできます。
今年の放送を見終えて過去の回に興味がわいてきた人もいるでしょう。
では、これまで放送されたM1の中で1番面白い年はいつなのでしょうか?
当然いろいろな感想があると思いますが、なかでも多くの人が「1番面白い年だった!」と感じたM1について調べてみました!
M-1グランプリで一番面白い年はいつ?
M-1グランプリを視聴した人のなかには、2019年のM1を近年で1番面白かったと評価した人が多いようです。
TwitterでM1に対する感想を調べたところ、「今までで1番面白かった」「近年で1番面白かった」といった主旨のツイートをした人が圧倒的に多かったのは2019年のM1でした。
2019年のM1、優勝者とファイナリストは?
2019年のM1グランプリ決勝進出コンビ
ミルクボーイ
かまいたち
ぺこぱ
和牛
見取り図
からし蓮根
オズワルド
すゑひろがりず
インディアンス
ニューヨーク
最終決戦進出コンビ
ミルクボーイ
かまいたち
ぺこぱ
優勝コンビ
ミルクボーイ
2019年のM1が一番面白いといわれる理由は?
2019年のM-1グランプリが一番面白いといわれる理由はどこにあるのでしょう。
SNSに寄せられたM1視聴者やお笑いファンの声からは、次のふたつの理由が考えられます。
- 無名だったミルクボーイの快進撃
- 過去1番とも評されたレベルの高さ
会場が揺れた!?無名だったミルクボーイの快進撃
2019年優勝コンビのミルクボーイは、当時まだ世間では無名のコンビでした。
M1優勝前に「今欲しいものは漫才を披露する場」と語っていましたから、漫才師としての仕事が非常に少なかったことが察せられます。
そんなミルクボーイが、M1の決勝であの「コーンフレーク」のネタを披露。
これが大ハマり!
得点ランキングトップに躍り出た無名のコンビはそのまま最終決戦に進出。
最終決戦の場でも同じフォーマットの「最中」ネタを披露します。
1本目で爆発した勢いのままに、ミルクボーイは2019年M-1グランプリ王者に輝くのです。
熱心なお笑いファンを除けば、テレビに出演することもほとんどなかったというミルクボーイのネタを知っていた人は多くなかったと想像できます。
ミルクボーイのふたりが磨き上げたあのネタの形に、多くの人がM1で初めて触れたのです。
そのインパクトはすさまじかったようで、その場にいた人たちが「会場が揺れたように感じた」とまでいう大爆笑を巻き起こしました。
M1では同じパターンのネタを続けると評価を落とすことがありますが、最終決戦でもこの日のミルクボーイの勢いは止まらず圧勝ともいえる票を得て優勝。
前日まで無名だったコンビが、2019年のM1を「この年のM1といえばミルクボーイのコーンフレーク」といえるような強く印象に残る大会へと導いたのです。
過去1番!?いずれもレベルの高い3組がぶつかった最終決戦
優勝したミルクボーイはファーストラウンドでM1過去最高得点を獲得。
この日のネタが高レベルの出来栄えだったことがうかがえます。
ただ、この年の最終決戦に進出したコンビの中でミルクボーイだけが面白かったわけではありません。
いまや売れっ子のかまいたちは安定してレベルの高いしゃべくり漫才を披露しており、実は「かまいたちの1本目が1番面白かった」という感想も多かったのです。
さらに、ファーストラウンド最後の出番だったぺこぱ。
こちらもミルクボーイと同様に世間的にはまだ知られていないコンビでした。
「人を傷つけないツッコミ」といわれるぺこぱ独特の言い回しに初めて触れる観客や視聴者の心をつかみ、勢いに乗りました。
毎年のように優勝候補に挙げられていた和牛や実力派のオズワルド。
さらに、このM1のあとテレビで活躍するようになる見取り図やニューヨークといったコンビを退けての最終決戦進出です。
そして、三者三様のネタがぶつかり合った最終決戦。
1組だけ圧倒的に強い年よりも、どこが勝ってもおかしくないようなレベルの高い三つ巴のほうが面白いもの。
2019年のM1は、視聴者はもとより審査員からも過去1番レベルが高かったのではないかという感想が漏れるほどの盛り上がりを見せたのです。
以上のように2019年が1番面白い年だったといわれる理由は、
- 無名コンビの磨き上げたネタが大きな笑いを巻き起こしたこと
- どのコンビが優勝してもおかしくないといわれるほどレベルの高い最終決戦だったこと
この2点が大きいようです。
たしかにミルクボーイの1本目は衝撃的でした。
関西で活動することを選んだ彼らですが、全国ネットのネタ番組に出演しているのを見ると漫才を披露する場が増えて本当によかったと思います!
M-1グランプリで2019年のほかに面白い年はいつ?
どうしても最近の大会に感想が偏りがちになるなか、「あのときが1番面白かった」とつぶやく人が何人も見られる2000年代の大会もありました。
特に「あの3組の決勝が1番だった」と振り返る人が多いのが、2008年のM1です。
2008年のM1、優勝者とファイナリストは?
2008年のM1グランプリ決勝進出コンビ
オードリー
NON STYLE
ナイツ
笑い飯
U字工事
ダイアン
モンスターエンジン
キングコング
ザ・パンチ
最終決戦進出コンビ
オードリー
NON STYLE
ナイツ
優勝コンビ
NON STYLE
2008年のM1が面白かったといわれる理由は?
2008年のM1は、なぜ10年以上経った今も語られるほど視聴者の心に残ったのでしょうか。
SNSの投稿から考えられる理由は、以下のふたつです。
- 最終決戦の豪華な顔ぶれ
- しゃべくり漫才とキャラ漫才の対決
最強の3組!?豪華メンバーが顔をそろえた最終決戦
2008年のM1で最終決戦に進出したのは、
NON STYLE
オードリー
ナイツ
この3組です。
たしかに、今やテレビや舞台で大活躍している3組が顔をそろえたと聞くと、非常に豪華に感じられますね。
NON STYLE(ノンスタイル)は2022年の今も高校生が好きなお笑い芸人ランキングで上位にランクインしているほどの人気コンビ。
M1で優勝してから約14年が経過した今も、当時のことを知らないであろう若い人たちに支持されているなんてすごいですよね。
しかも、NON STYLEはネタの面白さがその人気の理由だとか。
現在も漫才師として高い評価を得ていることがうかがえます。
出典:LINEリサーチ
一方オードリーはM1をきっかけに大ブレイク。
所属事務所のプロフィールページには出演番組の情報がズラリと並びます。
若林さんはMCとしてレギュラー番組を多く持ち、春日さんは高い身体能力を活かしてバラエティー番組に数多く出演。
ふたりともテレビの世界でその立ち位置を確かなものにしています。
ナイツは現在も落語芸術協会の一員として寄席などで精力的に漫才を披露しながら、テレビやラジオ、さらには動画配信にも出演。
以上のように、3組とも今では芸能界の第一線で活躍しているコンビです。
この3組がM1の最終決戦でしのぎを削ったのだと聞けば、2008年は豪華で面白い年だったとわかりますね。
しゃべくり漫才とキャラ漫才がぶつかり合う好勝負
今やテレビや舞台で大活躍している人気コンビが顔をそろえた2008年のM-1グランプリですが、一番面白い年だったといわれる理由はやはり当日の盛り上がりではないでしょうか。
2008年の最終決戦は、東西正統派しゃべくり漫才の実力者と「キャラ漫才」で敗者復活戦を勝ち上がったコンビがレベルの高い争いで客席を沸かせ、視聴者を楽しませたのです。
テンポよくボケを重ねていくNON STYLE(ノンスタイル)とナイツのしゃべくり漫才が高得点を獲得するなか、ファーストラウンド最後の出番を敗者復活戦で勝ち取ったのはオードリー。
次々とボケとツッコミを繰り出すいわば漫才らしい漫才の2組が高評価を得る流れで登場したオードリーの武器は、春日さんの強いキャラクターを前面に出した「キャラ漫才」でした。
正統派漫才に対してキャラ漫才は審査員に評価されにくいといわれます。
しかし、最後の番手で登場したオードリー渾身のキャラ漫才には、観客がここまで見てきたどの漫才とも異なる新鮮な魅力がありました。
オードリーは一気に会場を味方につけ、NON STYLEとナイツを抜いてこの日の最高得点で最終決戦進出を決めるのです。
会場は大盛り上がりを見せました。
この結果、最終決戦は東西しゃべくり漫才の実力者と勢いを増すキャラ漫才がぶつかり合う構図に。
どのコンビもそれぞれに実力を発揮し、審査員7人中5人の票を獲得したNON STYLEが王者の栄冠に輝きました。
以上のように2008年が1番面白い年だったといわれる理由は、
- 現在テレビや舞台の第一線で活躍する豪華な3組が最終決戦で顔をそろえていたこと
- 最終決戦がしゃべくり漫才とキャラ漫才の対決になったこと
このふたつが考えられるようですね。
お笑いファンにとって興味深かった年といえば?
興味深いという意味で一番面白かった年といえば、2020年のM-1グランプリが挙げられるでしょう。
優勝者が決まったあとに、視聴者の間で「漫才とは何か?」という議論が巻き起こったからです。
2020年のM1、優勝者とファイナリストは?
2020年のM1グランプリ決勝進出コンビ
おいでやすこが
マヂカルラブリー
見取り図
錦鯉
ニューヨーク
オズワルド
インディアンス
アキナ
ウエストランド
東京ホテイソン
最終決戦進出コンビ
おいでやすこが
マヂカルラブリー
見取り図
優勝コンビ
マヂカルラブリー
2020年のM1で巻き起こった議論とは?
2020年の最終決戦は審査員の票も割れ、3票を獲得したマヂカルラブリーが優勝となりました。
「マヂカルラブリーが1番面白かった」という感想を持った人も多かったようですが、一方でこの結果は視聴者の間で議論を巻き起こしました。
「マヂカルラブリーのネタは漫才なのか?」
優勝したマヂカルラブリーがこの日披露したのは「つり革」のネタ。
このネタのボケは、ほぼセリフがありません。
舞台上を動き回り、体を使って状況を表現するのがこのネタのボケ。
このネタの形がはたして漫才と呼べるものなのかどうか、それが議論のタネとなったのです。
最終決戦で敗れたのが正統派しゃべくり漫才の見取り図だったというのも、議論になった理由のひとつでしょう。
M1は漫才の日本一を決める大会なのか、それとも1番面白いコンビを決める大会なのか。
そもそも漫才の定義とはなんなのか?
SNSには視聴者それぞれの意見が多数投稿されました。
このように、2020年のM1は優勝が決まったあとも話題になり続けた興味深い年だったといえます。
M-1グランプリで一番面白いネタは?
ここまでM1で1番面白い年を調べてきました。
では、「これまでのM1で一番面白いネタ」「一番面白かったコンビ」といえばどのネタ、どのコンビを挙げる人が多いのでしょう?
SNSに投稿されている感想のなかには、
- 笑い飯
- チュートリアル
- アンタッチャブル
この3組の名前が多く見られるようです。
笑い飯の一番面白かったネタ
鳥人(2009年)
奈良県立歴史民俗博物館(2003年)
チュートリアルの一番面白かったネタ
チリンチリン(2006年)
アンタッチャブルの一番面白かったネタ
子どものしつけ(2004年)
笑い飯の「鳥人」「奈良県立歴史民俗博物館」は強烈なインパクトを残したようで、忘れられないという人が多いようです。
チュートリアルやアンタッチャブルが最終決戦で披露したネタも、10年以上経ってもあれが1番だったと振り返る人がいるほどの笑いを生みました。
過去のネタの評価が高い一方で、ジャルジャルの「国名分けっこやる奴」(2018年)、マヂカルラブリーの「つり革」(2020年)など比較的最近のM1で披露されたネタを挙げる投稿も決して少なくありません。
今後のM1でも、「今までのM1でこのネタが一番面白かった!」と声が上がるようなネタが出てくるのかもしれません!
まとめ
- M-1グランプリで一番面白い年は2019年だったという声が多い
- 2019年のM-1グランプリが面白かった理由は、無名だったミルクボーイの快進撃と過去1番とも評されたレベルの高さにあると考えられる
- 2008年のM-1グランプリが一番面白いという声も多い理由は、最終決戦の豪華な顔ぶれと、しゃべくり漫才とキャラ漫才の対決にあると考えられる
- 2020年のM-1グランプリは、放送後に「漫才とは何か?」という議論が巻き起こった興味深い大会となった
- M-1グランプリで一番面白かったコンビには、笑い飯、チュートリアル、アンタッチャブルの3組を挙げる人が多い
いかがだったでしょうか。
動画配信サイトやDVDで視聴する機会があれば、ぜひあなたにとって一番面白いM-1グランプリを見つけてみてください!