【徹底解説】始球式はどうやって決める?なぜ芸能人が選ばれるのか?理由とは?

目次

1. 始球式とは?その目的と役割

1-1. 始球式の定義と歴史的背景

始球式とは、プロ野球の試合開始前に行われるセレモニアルな投球イベントのこと。元々は、試合開始を告げる形式的な投球として始まったもので、日本では1908年に行われた早稲田大学とアメリカ大リーグ選抜チームの試合で、大隈重信が投げたのが最初とされています。

この歴史的な一投を皮切りに、始球式は野球文化の一部として定着。単なる儀式から、観客へのサービスや話題づくりの手段へと進化してきました。

1-2. 始球式の主な目的

現在の始球式の目的は主に以下の通りです:

  • 試合開始のセレモニー
  • ファンサービス(観客への演出)
  • メディア露出と宣伝効果
  • 地域貢献やスポンサーへの感謝

特に球場に来たファンにとっては、思わぬ著名人の登場でテンションが上がる“特別な瞬間”でもあります。


2. 始球式の投球者はどうやって決まるのか?

2-1. 球団による選定プロセス

実際に始球式の投球者を誰にするかは、球団の広報・マーケティング部門が主導します。広報担当者が企画を立て、関係者と協議しながら候補を絞り込み、スケジュールや話題性を考慮したうえで決定されます。

例えば、乃紫(のあ)のようなZ世代から人気のシンガーソングライターが選ばれるのは、SNSとの親和性や若年層への訴求力が評価された結果です。

2-2. スポンサーや地域との関係

球団のスポンサー企業が始球式を後援するケースも多く、その企業の関係者やイメージキャラクター、広告に起用しているタレントが投球者になることがあります。

また、その球場を拠点とする地元の著名人、出身地ゆかりの人物もよく選ばれます。地元愛を感じられる演出は、観客にとっても印象に残りやすいポイントです。

2-3. 話題性や旬の人物の起用

テレビやSNSで話題の人物、ドラマや映画の番宣が控えている芸能人、スポーツの国際大会で活躍した選手などがピックアップされることも。

2025年5月17日に乃紫が始球式に登場した際も、「え、あの乃紫?」とSNSで驚きの声が広がりました。「金髪のイメージしかなかったから本人だって気付かなかった」というX(旧Twitter)のコメントも見受けられ、話題性は抜群でした。


3. なぜ芸能人が始球式に起用されるのか?

3-1. 話題性と集客効果

芸能人の登場はそれ自体がニュースになります。たとえば、浜辺美波や橋本環奈が始球式に登場した際は、スポーツニュースはもちろん、エンタメメディアにも多数取り上げられました。

観客にとっては「芸能人をナマで見られる」貴重な機会でもあり、動員効果やグッズ購入促進など経済的なメリットも大きいのです。

3-2. スポンサーとのタイアップ

企業とのタイアップで登場するケースもあります。CMに出演している芸能人を始球式に起用することで、CMの延長線上としてのプロモーションが可能になります。

たとえば「ピンクフルデー」と題したイベントでは、配布されるユニフォームに合わせて乃紫が登場。Z世代へのアプローチとしても絶妙なキャスティングでした。

3-3. ファンサービスとしての演出

ファンにとって、推しの芸能人がマウンドに立つのは大きなサプライズ。うまく投げられなくても、微笑ましい仕草や照れた表情がSNSでバズることも多く、まさに“魅せる演出”として定番化しています。


4. 始球式での空振りの理由とは?

4-1. 日本独自の慣習

日本のプロ野球では、始球式の投球に対して打者が空振りするのが通例です。これはアメリカとは異なる日本独自の文化として根付いています。

4-2. 敬意を示すための空振り

投球者へのリスペクトとして「絶対に打たない」=空振り、という形式が長く続いています。どんな球でもスイングして空振ることで、始球式は円満に完了するという暗黙のルールです。

4-3. 安全面への配慮

実際に打ってしまって打球が投球者に当たる可能性もゼロではありません。特に子どもや芸能人など、野球に不慣れな人に対しては、安全面の配慮からも空振りがベストなのです。


5. 始球式に関するよくある質問

5-1. 一般人が始球式に参加する方法は?

主に以下の方法があります:

  • スポンサー企業の抽選キャンペーン
  • ファンクラブイベント
  • 地元貢献活動に対する表彰

過去には小学生が「作文コンクール優勝」で始球式に選ばれた事例や、企業の懸賞当選者として登場した例も。

5-2. 始球式のギャラはどのくらい?

明確な公表はされていませんが、タレントとしての登場であれば、所属事務所と球団またはスポンサー企業の間で契約が交わされ、ギャラが発生することがほとんどです。

一方で、ボランティアやキャンペーン起用などの場合は無償であることも。

5-3. 始球式での珍プレーや失敗例は?

始球式は一見シンプルなセレモニーですが、実は思わぬ展開になることもしばしば。以下に、ネット上で話題になった「始球式 珍プレー」の代表例をジャンル別にご紹介します。


🎯 1. 大暴投・方向ミス系

  • 乃紫(のあ)(2025年5月17日)
    ソフトバンク対楽天戦の始球式で、一塁線方向へ大きく逸れる大暴投を披露。SNSでは「明後日の方向に飛んで行っててビビった笑」との声も。
  • 本田真凛(2022年5月7日)
    巨人戦で打席と逆方向にボールを投げる珍プレーを披露。観客騒然となりつつも和やかな雰囲気に包まれた。
    JAL所属のフィギュアスケート選手

🎯 2. デッドボール(死球)系

  • 南原清隆(2000年3月27日)
    日米野球でリッキー・ヘンダーソンの左脚にボールを当ててしまい、選手はジョークで倒れこみながら笑顔で対応。
  • AKB倉持明日香(2013年5月18日)
    ヤクルト戦で内村賢介選手へまさかのデッドボール。
  • 菜々緒(2020年9月29日)
    横浜スタジアムでヤクルトの山崎晃大朗選手の足元付近に投球が直撃。

🎯 3. 転倒・フォーム系

  • 井端弘和(2022年7月1日)
    札幌ドームでの始球式、マウンドでスリップし福田周平選手にボールを当ててしまうという不運な展開に。

🎯 4. 打者側の珍プレー

  • 具志堅用高(2015年6月27日)
    ロッテ戦でワンバウンドの球を空振りした後、なぜか三塁方向へ全力疾走し、ベースを折り返してホームへ戻る“全力珍走劇”が観客の爆笑を誘った。

2025年5月17日の乃紫の始球式では、SNSで「一塁線方向へ明後日の方向に飛んで行っててビビった笑」と投稿されるほどの大暴投となりましたが、しゃがみ込んで照れる姿が「かわいすぎる!」と称賛され、結果的にファンの間でさらに好感度が上がるきっかけとなりました。


まとめ:始球式は単なる投球ではなく“演出”

「始球式 どうやって決める」「始球式 芸能人 なぜ」といった疑問の答えは、野球とエンタメの交差点にあります。球団の広報戦略、スポンサー企業の思惑、そして観客の喜びを一体化させる演出として、始球式は年々進化を続けています。

そしてそのマウンドに立つのは、決して“偶然選ばれた人”ではなく、しっかりと意味を持って選ばれた人物。次に球場で始球式を見かけたら、そんな背景にも注目してみてはいかがでしょうか?

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