今シーズン、多くのプロ野球ファンの間で話題の監督といえば、北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督と阪神タイガースの岡田彰布監督。
新庄剛志監督は就任2年目、万波中正選手など成績を伸ばす若い選手も出てきました。
阪神タイガースは、今シーズンから采配をふるう岡田彰布監督のもとペナントレース上位をキープしています。
両監督の共通点は、阪神タイガースのOBという点。
年齢差がある2人ですが、現役時代一緒にプレーしたことはあるのでしょうか?
この記事では、同じ阪神OBである新庄剛志監督と岡田彰布監督に注目。
2人の現役時代の接点や監督としての評価についてまとめています。
新庄剛志監督と岡田彰布監督、現役時代一緒にプレーしたことはある?
新庄監督と岡田監督って2人とも阪神のOBなんですよね。
現役時代一緒にプレーしたことあるのかな?
新庄剛志(しんじょう つよし)さんと岡田彰布(おかだ あきのぶ)さんには、現役時代同時に阪神タイガースに在籍した期間が4年間あります。
その間、2人が一軍で一緒にプレーしたこともあります。
期待の若手選手とチームの主軸
新庄剛志さんと岡田彰布さんはプロ入りした時期に10年の差がありますが、同じ阪神タイガースのOB。
新庄剛志さんが入団して岡田彰布さんがオリックス・バファローズに移籍するまでの4年間は、2人同時に阪神に在籍しています。
阪神在籍期間 | |
---|---|
新庄剛志 | 1989年ドラフト指名~2000年まで |
岡田彰布 | 1979年ドラフト指名~1993年まで |
新庄剛志さんの入団当時、岡田彰布さんはクリーンナップを務めるチームの主力選手でした。
一方、まずは二軍で力を磨いていた高卒ルーキーの新庄剛志さん。
2人に接点はなさそうですが、身体能力の高いルーキーの噂は一軍の岡田彰布さんの耳にも入っていたとか。
新庄剛志さんが一軍に合流するようになってからは、守備や打撃のアドバイスを送ることもあったそうです。
2人が同時に阪神タイガースに所属していたのは4年間だけ。
もしその間に新庄剛志さんの一軍合流がかなわなければ、2人が一緒にプレーすることはなかったかもしれませんね。
日ハムの選手と阪神の監督
2人が同じ現役選手として過ごした時間はあまり長くはありませんでした。
岡田彰布さんは1994年にオリックス・バファローズに移籍後、数年で現役を引退しています。
2人が再び日本のグラウンドで顔を合わせるのは、2004年以降のこと。
今度はチームメイトではなく、北海道日本ハムファイターズの選手と阪神タイガースの監督という関係です。
メジャーリーグに活躍の場を移していた新庄剛志さんは、2004年に北海道日本ハムファイターズへ移籍。
日本球界に復帰し、大きな話題となっていました。
一方、現役を退いた岡田彰布さんは、そのころには古巣阪神タイガースの監督に。
2005年にはセ・パ交流戦も開始されたため、2人が選手と監督として対戦することもあったのです。
日ハム新庄のパフォーマンスと試合前の挨拶
交流戦で日ハムと対戦した岡田彰布さんは、新庄剛志さんのサービス精神にあふれた派手なパフォーマンスが強く印象に残っているといいます。
また、岡田彰布さんは試合の前に阪神のベンチに挨拶にきていた新庄剛志さんの姿も覚えていました。
派手なパフォーマンスとつかみどころのない言動を取り上げられることの多い新庄剛志さん。
でも、礼儀正しい部分もちゃんとあることを岡田彰布さんはよく覚えていたようです。
- 新庄剛志さんと岡田彰布さんは、現役時代阪神タイガースで一緒にプレーしています。
- 新庄剛志さんと岡田彰布さんは、北海道日本ハムファイターズの選手と阪神タイガースの監督として対戦したこともあります。
新庄剛志さんと岡田彰布さん、監督同士で対戦したことはある?
今は2人とも監督をしているけど、対戦したことはあるのかな?
北海道日本ハムファイターズの監督として2年目を迎えた新庄剛志(しんじょう つよし)さん。
今シーズン再び阪神タイガースの監督となった岡田彰布(おかだ あきのぶ)さん。
お互いが監督として公式戦で対戦を果たしたのは、2023年の交流戦でした。
交流戦で初対戦、新庄日ハムが勝ち越し
北海道日本ハムファイターズと阪神タイガースの対戦カードが組まれたのは、2023年の交流戦。
日ハムの本拠地エスコンフィールド北海道でおこなわれた6月9日からの3連戦でした。
対戦結果は日ハムの2勝1敗
3連戦の1戦目は、阪神からトレード移籍したばかりの江越大賀(えごし たいが)選手にソロホームランが飛び出すなど日ハムが快勝。
2戦目も日ハムが競り勝ちましたが、3戦目は日ハムから阪神に移籍した渡邉諒(わたなべ りょう)選手の活躍で阪神が勝利。
新庄剛志監督と岡田彰布監督の公式戦初対戦は、2勝1敗で北海道日本ハムファイターズの勝ち越しとなりました。
監督同士のメンバー表交換が話題に
野球の試合では、プレーボールの直前に両チームの監督がホームベース付近でメンバー表の交換をおこないます。
新庄剛志監督と岡田彰布監督もメンバー表を交換して握手を交わしています。
このメンバー表の交換時には、監督が審判団に対してグラウンドルールを確認することがあります。
プロ野球においてグラウンドルールとは、その日試合がおこなわれる球場独自の特別な規則のこと。
阪神タイガースがエスコンフィールド北海道で試合をするのはこの日が初めて。
そのため、岡田監督は数分にわたり審判団と特別規則の最終確認をおこなっていたようです。
話題になったのは、このときの新庄監督の姿です。
エスコンは日ハムのホーム球場、新庄監督にはあらためてグラウンドルールを確認する必要はありません。
ところが、新庄監督はメンバー表の交換終了後もその場を離れなかったとか。
岡田監督より先にベンチに戻ろうとしなかった新庄監督の姿に、両チームのファンは新庄監督の大先輩に対する敬意を感じた様子。
阪神時代のルーキーと主砲が時を超え監督として顔を合わせた事実に、あらためて胸を熱くしたようです。
- 新庄剛志さんと岡田彰布さんは、2023年の交流戦で監督同士の初対戦を果たしています。
新庄剛志さんと岡田彰布さん、2人の監督としての評価は?
新庄剛志さんと岡田彰布さん、それぞれ監督としてはどんな評価を受けているんだろう?
新庄剛志監督は、若い選手が伸び伸びとプレーできる環境を整えた点が高く評価されているようです。
岡田彰布監督は、ベンチワークの手腕を評価されることが多いようです。
新庄剛志監督の評価
若い選手が伸び伸びとプレーできるチーム作りに成功
若い選手が多い日ハムでは、どうしてもミスが増えたり、思うような結果が出なかったりするケースが多くなります。
そんなときも、新庄監督が選手を責めることはあまりありません。
万波中正(まんなみ ちゅうせい)選手が、万が一失敗してもベンチのせいだという気持ちで思い切ってプレーしたという主旨のコメントをしたことがあります。
新庄監督が目指したのは、まさにそういった環境作り。
積極的なプレーから起こるミスを新庄監督は非難しません。
ミスの責任は、ベンチや監督にある。
それがチームに浸透しているから、選手はミスを恐れず挑むことができます。
以上のように、若い選手がミスを恐れず伸び伸びと力を発揮できる環境作りに成功している新庄監督。
その点で、高い評価を受けているようです。
一方、選手の怠慢や消極性から起こるミスに対しては厳しいコメントも。
選手に緊張感を持たせることも忘れてはいません。
采配は勉強中
監督として走り出したばかりの新庄剛志さん。
ベンチワークについてはまだ勉強中だといいます。
6月24日のロッテ戦では、スクイズ指示を立て続けに見破られて敗戦。
試合後には取材に対して采配ミスを認めています。
28日の西武戦で敗戦すると先制打を許した際の守備シフトについて振り返り、もっと勉強をして指示を出していきたいとコメント。
指導者としては実績の浅い新庄監督。
毎回采配がズバリと決まるというわけにはいきません。
それでも、監督自身が自分の未熟さを認め今後の努力を誓う姿勢は、選手たちの信頼感につながるのではないでしょうか。
岡田彰布監督の評価
解説者もうなる巧みなベンチワーク
解説者やファンが高く評価しているのは、岡田監督の巧みなベンチワークです。
監督2年目の新庄監督の采配は、まだまだ勉強中と自他ともに認めるところ。
一方で岡田監督には、これまで15年以上にわたる指導者経験があります。
そのうち監督として采配をふるったのは約8年。
新庄監督が勉強中のテクニックの多くを岡田監督はすでに身に着けているのでしょう。
長年磨いてきたベンチワークの手腕は、解説者をうならせることも。
解説者たちによれば、岡田監督は経験に加えて勝負勘にも優れているそうです。
岡田監督の指導者としての経歴
1996~1997年 | オリックス・ブルーウェーブ | 二軍助監督兼打撃コーチ |
1998年 | 阪神タイガース | 二軍助監督兼打撃コーチ |
1999年 | 阪神タイガース | 二軍監督兼打撃コーチ |
2000~2002年 | 阪神タイガース | 二軍監督 |
2003年 | 阪神タイガース | 一軍内野守備走塁コーチ |
2004~2008年 | 阪神タイガース | 一軍監督 |
2010~2012年 | オリックス・バファローズ | 一軍監督 |
2023年~ | 阪神タイガース | 一軍監督 |
サトテル降格判断に賛否両論
岡田監督は、不調が続くサトテルこと佐藤輝明選手の登録抹消を決断。
6月25日、佐藤輝明選手は一軍登録を抹消され二軍に合流しました。
佐藤輝明選手はたしかに打撃不振に陥っていましたが、チームの主力選手。
ルーキー時代以来のまさかの二軍降格に、驚いたファンは多かったようです。
主力選手の場合、不調でもスタメンから外さず復調を待つ監督もいます。
佐藤輝明選手の降格を決めた岡田監督の判断に対しては、ファンの間でも賛否が分かれているようです。
- 新庄剛志監督は、若い選手が伸び伸びとプレーできる環境を整えた点を高く評価されているようです。
- 岡田彰布監督は、ベンチワークの手腕を評価されることが多いようです。
まとめ
- 新庄剛志さんと岡田彰布さんは、現役時代阪神タイガースで一緒にプレーしている
- 新庄剛志さんと岡田彰布さんは、北海道日本ハムファイターズの選手と阪神タイガースの監督として対戦したこともある
- 新庄剛志さんと岡田彰布さんは2023年の交流戦で監督同士として初対戦を果たし、対戦成績は新庄監督率いる北海道日本ハムファイターズの勝ち越しだった
- 新庄剛志監督は、若い選手が伸び伸びとプレーできる環境を整えた点で評価が高い
- 岡田彰布監督は、巧みなベンチワークの評価が高い
若手の多い日ハムの野球は不安定だけど面白いし、阪神は強い!
新庄日ハムと岡田阪神に、後半戦もますます期待しています!