2030年冬季オリンピックの開催地は、まだ決定していないようですね。
札幌オリンピックの開催を目指していた札幌市ですが、市民には招致に反対する人も多い様子。
札幌でやるのかやらないのか、早く決まればスッキリするのに! と考えている人も多いかもしれません。
開催地はいったいいつ決まるのか、気になりますよね。
そこで、今回は以下のような疑問について調べてみました。
- 2030年冬季オリンピックの開催地は、いつ決定される?
- もし札幌オリンピックがあるなら、会場はどこ?
2030年の冬季オリンピックについて関心のある方に、役立つ記事となっています。
2030年は札幌オリンピック?開催地が決定するのはいつ?
2030年冬季オリンピックの開催地がどこになるかは、いつ決まるの?
開催地がいつごろ決定するのか、気になりますよね。
2030年冬季オリンピックの開催地が決定される日程についてですが、
現時点でまだ未定だそうです。
まだ未定!?
開催地がいつ決まるのかは現時点で未定
2030年冬季オリンピックの開催地を決定する日程について、国際オリンピック委員会(IOC)は2023年2月中旬の取材に「現時点で未定」と答えているそうです。
オリンピックが開催されるまでのスケジュールってもっときっちり決まっているのかと思っていましたが、「時期は未定」ということもあるんですね!
2020年開催予定だった東京オリンピック。
開催地が東京に決まったのは2013年、開催予定の7年前でした。
2030年の7年前といえば今年、2023年です。
そろそろ開催地が決定してもよさそうですが……。
2030年冬季オリンピック開催地決定の日程について、これまでに以下のような動きがあったようです。
開催地の決定は、いつごろになるのでしょうか?
2022年12月 6日 | IOCの理事会で、開催地決定を当初の予定(2023年秋)から無期限で先送りすると決まる |
2022年12月 7日 | IOCの会長の発言から、2025年までには開催地が決まるとの見通しが報道される |
2023年 2月15日 | IOCが一部関係者に対して、開催地決定の期限を「2024年7月」と伝えたと報道される |
2023年 2月16日 | IOCが開催地決定時期について「現時点で未定」と回答 |
2030年冬季オリンピックの開催地を決定する日程が、まだ決まっていないのはなぜ?
どうして開催地を決定する時期がまだ決まらないの?
先送りされたり、現時点でもまだ未定だったり。
2030年冬季オリンピックの開催地がいつ決まるのか、日程が定まらないのはなぜなのか不思議ですよね。
日程が先送りされた理由の1つに、
温暖化による気候変動について、対応を慎重に協議する必要があることが挙げられています。
温暖化による気候変動?
オリンピックに関係があるの?
開催地決定先送りの理由は「温暖化」
オリンピックの開催地には、競技に適した気候であることも求められます。
東京オリンピックの開催に際しても、真夏の東京の気候についてさまざまな対策が協議されました。
特に雪上でおこなわれる競技も多い冬季オリンピックには、競技場の状態を良好に保つための環境が必要です。
つまり、ある程度気温が低いのが望ましいということ。
気温が高いと雪がとけてしまいますもんね……。
温暖化によって心配される開催候補地の減少
そこで問題になってくるのが、地球の温暖化です。
温暖化によって気温が高くなってしまうと、冬季オリンピックの開催に適した環境とはいえなくなってしまいます。
雪の状態が悪いなかでの競技は、成績に影響が出るだけでなく、出場する選手たちにとって怪我の危険をともないます。
そのため、冬季オリンピックの開催地決定において、気候の問題はとても重要です。
ところが、温暖化で各地の平均気温が上昇。
冬季オリンピックに適した気温を保証するのが難しくなってきました。
ほかのさまざまな条件も考慮すると、冬季オリンピックに適しているといえる開催候補地が非常に少なくなってしまうそうです。
このことから、冬季オリンピックがこれからも安定して開催できるのかどうかが心配されています。
以上のように、冬季オリンピックの開催において、温暖化による気候変動に対する対応は重要な問題です。
慎重な協議をおこなうため、2030年冬季オリンピックの開催地決定時期を先送りしたということのようです。
2030年に札幌オリンピックが開催されたら、会場はどこを使うの?
2030年札幌オリンピックでは、どこを会場に使うの?
東京オリンピックの開会式や閉会式が新しくなった国立競技場で開催されたのは記憶に新しいところですね。
2030年の冬季オリンピックが札幌で開催された場合、
開会式と閉会式には、札幌ドームを使うことが予定されているそうです。
今後の活用法が心配されている札幌ドームの出番ですね!
また、競技会場として紹介されているのは以下の13の会場です。
- 西岡バイアスロン競技場
- 長野市ボブスレー・リュージュパーク(スパイラル)
- 月寒体育館
- 新月寒体育館
- 真駒内公園屋内競技場
- スポーツ交流施設コミュニティドーム(つどーむ)
- 帯広の森屋内スピードスケート場
- 大倉山ジャンプ競技場
- 白旗山競技場
- ニセコエリア
- サッポロテイネスキー場
- 札幌国際スキー場
- さっぽろばんけいスキー場
出典:北海道・札幌2030オリンピック・パラリンピック冬季競技大会招致ウェブサイト
(https://winter-hokkaido-sapporo.jp/)
出典:「競技会場紹介」
(https://winter-hokkaido-sapporo.jp/hokkaidosapporo/venue)
(2023年4月16日に利用)
こんなにたくさん会場が必要なんですね!
開会式・閉会式の会場は札幌ドーム
北海道・札幌2030オリンピック・パラリンピック冬季競技大会招致ウェブサイトによれば、2030年に札幌オリンピックが実現した場合、開会式・閉会式の会場には札幌ドームを予定しているそうです。
札幌ドームといえば北海道日本ハムファイターズの本拠地移転により、売り上げの減少が予想されています。
今後の活用法について心配する声も多いですが、オリンピックで利用する案があるんですね!
コンサート会場としてはその広さが集客の難しさにもつながる札幌ドーム。
しかし、オリンピックのセレモニー会場なら収容人数の多さもいかすことができるのではないでしょうか。
札幌ドームは東京オリンピック2020のサッカー競技会場としても使用されており、国際大会の会場として実績もあります。
東京オリンピックでは日本代表の試合もおこなわれましたが、残念ながら無観客での開催でした。
札幌オリンピックが実現すれば、今度は国内外からたくさんのお客さんが札幌ドームに集うかもしれませんね。
新しく会場を建てるのではなく、既存の施設を活用
また、13の施設がオリンピック競技の会場として使用される予定です。
そのほとんどが札幌市または北海道にある既存の施設。
さすが雪国、スキー場や全天候型の施設が充実しているんですね。
既存の施設を利用する計画を立てているため、大きな会場をオリンピックのために新設する予定はないとか。
新設するとなれば多くの費用がかかるでしょうから、すでにある施設を使うというのはいい提案のように感じられます。
しかし、オリンピック競技の会場として利用するには施設の整備が必要です。
建て替えや改修工事が予定されている施設もあり、かかる費用は決して少ないものではありません。
施設名 | 所在地 | 開催予定の主な競技 | 必要な改修など |
西岡バイアスロン競技場 | 札幌市 | バイアスロン | |
長野市ボブスレー・リュージュパーク(スパイラル) | 長野県長野市 | ボブスレー | |
月寒体育館 | 札幌市 | カーリング | |
新月寒体育館 | 札幌市(予定) | アイスホッケー | 老朽化に伴う建て替え |
真駒内公園屋内競技場 | 札幌市 | アイスホッケー | 改修 |
スポーツ交流施設コミュニティドーム(つどーむ) | 札幌市 | フィギュアスケート ショートトラック | 改修 |
帯広の森屋内スピードスケート場 | 帯広市 | スピードスケート | |
大倉山ジャンプ競技場 | 札幌市 | スキー(ジャンプ) | ジャンプ台の改修や移設 |
白旗山競技場 | 札幌市 | スキー(クロスカントリー) | 改修 |
ニセコエリア | 北海道虻田郡 | スキー(アルペンスキー) | |
サッポロテイネスキー場 | 札幌市 | スキー(大回転、回転) | |
札幌国際スキー場 | 札幌市 | スキー・スノーボード | |
さっぽろばんけいスキー場 | 札幌市 | スキー・スノーボード |
既存の施設を活用しても、やはりオリンピックで使えるように準備するとなるとお金がかかるようですね。
このほかにも開会式や閉会式に使用する札幌ドームの整備、選手村の整備など、さまざまな費用がかかるとされています。
出典:札幌市公式ホームページ
(https://www.city.sapporo.jp/)
出典:「2030年冬季オリンピック・パラリンピック招致について(大会概要案解説動画テキスト版)」
(https://www.city.sapporo.jp/sports/olympic/douga_text.html)
(2023年4月16日に利用)
エスコンフィールド北海道はオリンピック会場に使われないの?
話題の新球場はオリンピックで使わないの?
北海道日本ハムファイターズが本拠地を移転した新球場「エスコンフィールド北海道」ですね!
現在のところ、
2030年札幌オリンピックの会場としては予定されていないようです。
ただ、エスコンフィールド北海道をオリンピック会場として利用する可能性について報道されたことがあります。
どういうこと?
フィギュアスケート会場として利用可能?
フィギュアスケート会場として利用が予定されているのは、スポーツ交流施設コミュニティドーム(つどーむ)。
実は空港が隣接されていることから、騒音の問題などが指摘されているとか。
そんな折、ファイターズから札幌市に対して、エスコンフィールド北海道をフィギュアスケート会場に利用できると申し出があったというのです。
エスコンフィールドでは、プロ野球のオフシーズンにスケートリンクを設置することも検討していたそうです。
とはいえ、実際にフィギュアスケートの会場としての実績はありません。
札幌市としては、現時点ではもともと予定していた会場の環境を整備する方向のようです。
まとめ
- 2030年冬季オリンピックの開催地が決定される時期は、現時点で未定である
- 2030年冬季オリンピックの開催地決定の日程が先送りされた理由の1つに、温暖化による気候変動の問題がある
- 2030年札幌オリンピックが開催された場合、開会式や閉会式の会場には札幌ドームが予定されている
- ほかに13か所の会場が競技場として予定されており、開催地に決まれば建て替えや改修が必要となる
- 現在のところ、エスコンフィールド北海道は2030年札幌オリンピックの会場には予定されていない
始まればついつい夢中で楽しんでしまうオリンピック。
2030年冬季オリンピックの開催地が決まるのはいつになるのでしょうか?
今後について、注目していきたいと思います。