交通事故後の対応を間違えてしまうと起こってしまう二次災害・・。特に高速道路など車が多くスピードも出している場所なら起こる可能性が高くなります。
そんな二次災害を防ぐのに必要なアイテムが発炎筒です。
高速で事故おこして降りたらひかれたらしいけど
— zuma(bigtree) (@clubmanrider7) October 10, 2022
マジで降りるなら真っ先に路肩に逃げろ
もしくは発煙筒を後続方向に投げて光らせないと死ぬよ?マジで
高速に人があるいてるなんて普通考えないから
高速で事故ったら発煙筒が良いのかな?
— 雪音P (@yukiotop) October 10, 2022
追越車線だったら後続車もスピードを出しているからブレーキ踏んでも間に合わないよな…
横転して横になってたら尚更…
発煙筒確認しとこ。
三角表示板は積んである。
後ろからくる車に事故を知らせることができる大切なアイテムですが、実際に使ったことが無かったり使い方を知らない方も多いのではないでしょうか。
今回はもしもの時、自分と周りの命を守ってくれる「発炎筒」について徹底解説したいと思います。
二次災害を防ぐ発炎筒の正しい使い方は?
まずは発炎筒の使い方をご紹介します。
発炎筒の使い方
- 足元にある発炎筒を確認して取り出します。
発炎筒は助手席の足元にある場合が多いですが、車の種類によっては運転席側の足元にある場合もあります。赤くてバトンみたいなものがあればそれが発炎筒です。 - 発炎筒のキャップを回しながら外します。外れると、白いキャップがされた本体がでてきます。
- 外したキャップを本体の後ろに差し込みます。
- 白いキャップを外します。白いキャップはひねらなくても引っ張ればぬけます。
- 本体についている火薬の部分と白いキャップの上の面にあるすり薬をこすり、火をつけます。マッチで火をつける感覚と同じです。
- 道路に置いて速やかに車がこない安全な場所に避難して下さい。
使い方はマッチを使ったことがある人なら誰でも簡単にできそうですね。
車分かんないよー 運転しないよーの人でも発炎筒だけは覚えて帰ってください‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️
— ささき (抜糸前) (@sa_sana_neru) October 11, 2022
難しいこと抜きで先端に茶色いとこシュッ!ってするだけなので‼️‼️‼️‼️‼️‼️
③とかホントどうでもいいからシュッ‼️て‼️‼️‼️‼️ pic.twitter.com/KbpercykvP
こちらの動画ではわかりやすく発炎筒の使い方を説明してくれています。
しかし発炎筒は火を使うため注意しなくてはいけないことがあります。
まず発炎筒を使う際、自分の車からガソリンなどが漏れていないか確認して下さい。
発炎筒は火なので引火する可能性があります。
そして当たり前と思うかもしれませんが、決して人や自分に向けてはいけません。
発炎筒はマッチ同様で火が一発で付かないこともあります。
そんな時焦ってしまい、覗き込んで顔や体を近づけないようにしましょう。
またトンネル内での使用は禁止です。
発炎筒は炎と一緒に煙が発生します。
トンネル内では煙が充満しやすく、トンネルを通行する車の視界を悪くしてしまい、大変危険です。
高速道路で事故や故障によって車を停める場合の使い方
次は高速道路で事故や故障の際、車を停める時の流れと発炎筒を使うタイミングを紹介します。
- ファザードランプを点灯させながら路肩や非常駐車帯に車を停めます。
- 車から出ます。この時決して道路側(運転席側)のドアから出ではいけません。
出来る限り運転手も車が通っていない助手席側のドアから出るようにしましょう。 - 停めた車の50mくらい後方に発炎筒や三角停止板を置きます。
同乗者がいる場合は先に安全な場所に避難してもらい、なるべく一人で行って下さい。 - 発炎筒や三角停止板が置けたら車に気をつけながら速やかにガードレールの外側など、安全な場所に避難します。
- 安全な場所で警察又は道路緊急ダイヤル「#9910」に電話します。
事故を起こして直ぐに電話したい気持ちがあると思いますが、必ず安全な場所に避難してから電話するようにして下さい。
なんと高速道路の死亡事故の4件に1件が事故や故障などで停まっている車に他の車が追突した二次災害です。参考:全日本交通安全協会
発炎筒などで後続車に危険を知らせ、ちゃんと避難していたら助かった命も沢山あったはず・・。
車を運転する者として、自分や他人の命を奪わないためにも正しいやり方を知ることがとても大切です。
有効期限はあるの?発炎筒の種類や処理の仕方をご紹介!
発炎筒の有効期限は4年になります。参考:日本交通安全教育普及協会
有効期限が過ぎてしまうと、火がつかなかったり、火の明かりが不十分で後ろから来る車から見えにくい状態になってしまうことも。
ぜひ自分の車の発炎筒の有効期限を調べてみて下さい。
でも「車検で確認しているから大丈夫じゃないの?」と思っている方もいるかもしれません。
調べてみると・・・
車検項目に発炎筒の有効期限切れに関するものはなく、発炎筒の有効期限が切れていたら車検に通らないわけではありません。しかし、万が一のことを考え、定期的に発炎筒の有効期限を確認しておきましょう。
引用:カーコンビニ倶楽部
発炎筒が車に無ければ車検は通りませんが、有効期限まで確認する項目は無いようですね。
実際に自分の車を確認してみると、有効期限が2022年4月でした。現在2022年10月のため半年ほど前に有効期限が切れています。
発炎筒を購入できるところは?
有効期限が切れていた場合は新しく買わなくてはいけません。
発炎筒が購入できる実店舗はホームセンターや、カー用品店、ガソリンスタンドになります。
またAmazonや楽天市場などの通販サイトでも買うことが可能です。
様々な発炎筒の種類
発炎筒のタイプは一つではありません。大きく分けて3つのタイプに分かれます。購入する際に参考にしてみて下さい。
- 火薬式タイプ
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元々車に装備されているのはこのタイプです。マッチのように火をつけて使用します。
価格の目安 500円~600円 メリット ・光が強く後ろの車にアピールしやすい
・使い捨てタイプだから後ろに置きにいかず投げることができるデメリット ・火が付いている時間は5分くらいで短い
・有効期限がある - LEDタイプ
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元々車に装備されているのはこのタイプです。マッチのように火をつけて使用します。
価格の目安 1000円前後 メリット ・使用期限がない
・長時間光りを付けていられる
・普通の懐中電灯としても使用できるものが多い
・マグネットで車のボディーに直接付けられるものが多い
・繰り返し使えるデメリット ・火薬式に比べて光が弱い
・乾電池が必要
・火薬式と比べて値段が高い - 発炎筒プラス他の機能が付いているタイプ
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発炎筒と車から脱出する時に使えるガラス破砕具がついているものなどがあります。
価格の目安 2000円前後 メリット 事故と台風による浸水などの水害、両方に備えることができる デメリット 普通の火薬式発炎筒に比べて約4倍高い
有効期限が切れた発炎筒の捨て方
未使用の発炎筒の中には火薬が入っているため家庭ゴミとして捨てることはできません。
車検を行っているお店やカー用品店に持っていけば回収してくれます。
発炎筒と発煙筒の違い!結局どっちを使うの?
発炎筒と発煙筒は両方「ハツエントウ」と読むため混乱している方も多いのではないでしょうか。
発炎筒をを発煙筒と言ってる人が多いな、煙幕してどうすんだって言われてて知ったわ。
— ここの (@Cocono11Cat) October 10, 2022
それぞれを簡単に説明します。
- 発炎筒
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強い炎の光で危険を知らせるもの
- 発煙筒
-
大量煙を噴射して危険を知らせるもの
つまり危険を知らせるという点では一緒ですが、知らせる方法が違うようになります。
車の事故で使うのは「発炎筒」の方です。
もし道路で発煙筒を使ってしまうと煙が他の車の視界を遮り、逆に二次災害を招く危険があります。
もちろん間違えて発煙筒を車に装備してしまうと車検も通りません。
では「発煙筒」は何のためにあるのでしょうか。
それは海や山で遭難した時、救助の方に自分の居場所を知らせるためです。
煙は距離が離れていても見つけやすく、上空からでも視認性が高いためヘリリコプターにも発見してもらいやすくなります。
災害時にも使えるため、避難バックなどに入れておくのもいいかもしれませんね。
まとめ
いかがでしょうか。
発炎筒を使ったことがない方の方がきっと多いでしょう。もしかしたら一生使うことが無いかもしれません。しかしもしもの時、正しい知識があるか無いかは命に関わる非常に大きな差になるはずです。